AMA Supercross/Motocross

【AMA-SX 2021シーズン総集編】ロクスンが4勝を挙げシリーズ2位。450SXクラスデビューのセクストンは3度の表彰台登壇

2021年のAMAスーパークロスは、1月から5月にかけて全17戦が行われた。HondaワークスチームのTeam Honda HRCは、450SXクラスにエースライダーのケン・ロクスンと、2020年のAMAプロモトクロス選手権から450ccクラスにステップアップしてきたチェイス・セクストンの2人を擁し、2021年型CRF450Rを投入してシーズンに臨んだ。

【AMA-SX 2021シーズン総集編】ロクスンが4勝を挙げシリーズ2位。450SXクラスデビューのセクストンは3度の表彰台登壇

ロクスンの復活 セクストンは負傷欠場を余儀なくされる

例年とは異なり、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から1会場でのトリプルヘッダー(土曜/火曜/土曜)が多く組まれた今シーズン。開幕はヒューストンでの3連戦となった。

ロクスンは2020年のAMAプロモトクロスを健康上の理由から欠場しており、前年のスーパークロス最終戦以来の復帰戦であったが、2位に入り完全復活をアピール。一方のセクストンは前走者のクラッシュに巻き込まれて14位と、450SXクラスデビュー戦はほろ苦いものとなった。

ロクスンは第2戦を5位、第3戦では再び2位表彰台を獲得し、開幕3連戦を終えてポイントリーダーへ浮上。セクストンは第2戦の序盤をリードする好走を見せたが、7周目にクラッシュで右肩を痛めてリタイアを喫してしまう。セクストンはこのケガの影響で第8戦までの欠場を余儀なくされた。


第3戦ヒューストン3 2位表彰台を獲得したロクスン
第3戦ヒューストン3 2位表彰台を獲得したロクスン

インディアナポリスで3連勝 ポイントリーダーへ

続くインディアナポリスでの3連戦、ロクスンは初戦で今シーズン初勝利を挙げると、勢いそのままに自身初の3連勝を達成。ポイントリードを16点まで広げることに成功した。オーランドでの第7-8戦は2月13日と20日の2週連続開催。4連勝を目指したロクスンであったが、クーパー・ウェブ(KTM)とのデッドヒートの末惜しくも2位にとどまった。第8戦ではスタートに失敗し12番手からの追い上げとなったものの、ばん回して4位でフィニッシュし、ポイントリーダーの座を守った。


インディアナポリスで3連勝を果たしたロクスン
インディアナポリスで3連勝を果たしたロクスン

セクストンが復帰 第14戦では1-2フィニッシュ

シーズンの中間地点となる第9戦、シリーズの中で最も長い歴史を持つデイトナ大会ではセクストンが復帰を果たした。セクストンは復帰戦を8位、ロクスンは4位でのフィニッシュとなった。

シリーズ後半戦の始まり、第10~12戦はアーリントンでのトリプルヘッダー。ロクスンは第10戦で6位にとどまり、第3戦から守ってきたポイントリーダーの座を失ってしまう。セクストンは第10戦で4位、第11戦で5位と復調の兆しを見せると、第13戦のアトランタ1で2位に入り、初のポディウムに登壇。第14戦アトランタ2では、ロクスンとセクストンがそろって好スタートを切り、1-2番手のポジションを確保。ロクスンはトップを独走して8戦ぶりの優勝、セクストンは2戦連続の2位となり、Honda勢にとって2011年以来となる1-2フィニッシュを達成した。続く第15戦アトランタ3でロクスンは序盤から主導権を握り、一時は後続を12秒差でリード。しかし、転倒を喫してハンドルバーが曲がった影響でペースダウンし、タイトル争いのライバルであるウェブに先行を許して2位フィニッシュ。16ポイントのビハインドで、シリーズを締めくくるソルトレイクシティでの2連戦へと向かった。


第14戦アトランタ2 1-2フィニッシュを果たしたロクスンとセクストン
第14戦アトランタ2 1-2フィニッシュを果たしたロクスンとセクストン

苦戦の最終2連戦

4月24日にユタ大学構内のライス・エクルズ・スタジアムで行われた、第16戦ソルトレイクシティ1。ロクスンはメインレースで見事なスタートを決めてトップを快走。しかし、中盤にかけて後続の接近を許し、15周目に痛恨の転倒によりポジションダウン。6位でレースを終えた。翌週の最終戦では、ロクスンがスタートでトップ、セクストンが6周目に2番手へと浮上し、Honda勢が1-2体制を構築。セクストンがロクスンをかわしてトップに立った後、ロクスンはペースを大きく落としてしまい、最終的に10位でフィニッシュ。セクストンは初優勝の期待がかかったが、終盤にオーバーテイクを許し3位でのフィニッシュとなった。


最終戦で3位表彰台を獲得したセクストン
最終戦で3位表彰台を獲得したセクストン

ロクスンはシーズン最終戦までタイトル争いに残り、昨年よりもランキングを一つ上げて2位。セクストンは負傷で6戦を欠場したが、3度の表彰台登壇もあり、今後に期待の持てる450SXクラスデビューシーズンとなった。


Race Reports


450SX - ポイント

順位 No. ライダー マシン 総合
1 2 C.ウェブ KTM 388
2 94 ケン・ロクスン Honda 353
3 1 E.トーマック カワサキ 326
4 51 J.バーシア ガスガス 289
5 7 A.プレッシンガー ヤマハ 264
6 27 M.スチュワート ヤマハ 248
12 23 チェイス・セクストン Honda 162
13 20 ブロック・ティックル Honda 128
17 10 ジャスティン・ブレイトン Honda 96
18 40 ビンス・フリージー Honda 94
22 37 ベニー・ブロッサ Honda 66
27 49 ミッチェル・オルデンバーグ Honda 29
29 12 シェーン・マケラス Honda 15
31 805 カーレン・ガードナー Honda 12
37 981 オースティン・ポリテッリ Honda 3


250SX East - ポイント

順位 No. ライダー マシン 総合
1 64 C.ニコルズ ヤマハ 210
2 30 下田丈 カワサキ 181
3 18 ジェット・ローレンス Honda 177
4 29 C.クレイグ ヤマハ 158
5 42 M.モシマン ガスガス 124
6 95 ジョシュア・オズビー Honda 111
9 49 ミッチェル・オルデンバーグ Honda 91
11 76 グラント・ハーラン Honda 71
15 122 ジェレミー・ハンド Honda 59
20 185 ウィルソン・フレミング Honda 41
25 162 マックスウェル・サンフォード Honda 18
27 914 ゲラン・ステープルトン Honda 16


250SX West - ポイント

順位 No. ライダー マシン 総合
1 32 J.クーパー ヤマハ 194
2 41 ハンター・ローレンス Honda 181
3 31 C.マカドゥー カワサキ 177
4 150 S.ハマカー カワサキ 160
5 47 J.スウォル ハスクバーナ 153
6 48 G.マーチバンクス ヤマハ 137
8 56 カイル・ピータース Honda 124
9 72 コティ・ショック Honda 104
10 35 ミッチェル・ハリソン Honda 90
16 50 エンツォ・ロペス Honda 51
25 39 カーソン・マムフォード Honda 20


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