Main Event
AMA SX 2021
Round 1

カムバックを果たしたロクスンがデッドヒートの末に2位をゲット

us NRG Stadium

2021年MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS/FIM世界選手権が、ヒューストンで開幕しました。昨年は新型コロナウイルス感染拡大により、シリーズ終盤戦がいったん中止されましたが、ソルトレイクシティで7戦を無観客開催することで、予定されたラウンド数を消化しました。

カムバックを果たしたロクスンがデッドヒートの末に2位をゲット

今年は全17戦が組まれていますが、レースカレンダーは感染予防の観点から大幅に見直され、昨年MXGPで採用されたようなトリプルヘッダー(土曜/火曜/土曜)が各地で実施される予定です。ヒューストンでは、シリーズ最初の集中開催として第1~3戦が行われます。

今シーズンのTeam Honda HRCは、450SXクラスにケン・ロクスン、チェイス・セクストンを擁し、チャンピオンシップ獲得を目指します。昨年のAMAプロモトクロスに出場せず、体調のリカバリーに専念してきたロクスンですが、スーパークロスの開幕とともに完全復帰しました。フルモデルチェンジされた21年型CRF450Rをベースとするマシンは、セットアップも順調で熱い期待が寄せられています。250SXクラスにはハンター・ローレンス、ジェット・ローレンスが参戦します。

ヒートレースの組み分けとゲートピック順を決める計時予選では、セクストンが44秒006でポールポジションを獲得。ロクスンは2回目のセッションでベストラップを更新できず、1回目の44秒230が4番手として記録されました。ヒートレースではヒート1に出場したロクスンが2番手通過、ヒート2に出場したセクストンは4番手で決勝に駒を進めました。

メインレースでは、ジャスティン・ブレイトン(Muc-Off Honda)が好スタートを切り、ジャスティン・バーシア(ガスガス)に次ぐ2番手につけました。ロクスンはスタート5番手から早めにアタックを開始。マービン・ムスキャン(KTM)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、ブレイトンをかわして4周目には2番手まで浮上しました。

トップのバーシアは2秒ほど先行していましたが、ロクスンは即座にマージンを切り詰め、テールトゥノーズの状態に持ち込みました。7周目以降ロクスンの後ろは常に1秒以内で、コンマ数秒差のバトルが延々と続きます。中盤以降はロクスンが何度も仕掛けて並びましたが、コーナーの出口で前に出ることができず、28周目にチェッカーが振られたときには1.0秒差。2位となったロクスンは、開幕戦のポディウムに登壇し、復活をアピールしました。

セクストンはスタート11番手から追い上げ中の3周目、前走者のクラッシュに巻き込まれて転倒。19番手からばん回を試みましたが、その後もクラッシュを繰り返し、14位でゴールしました。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
自分にとってもTeam Honda HRCにとっても、非常にいい大会でした。予選ヒートレース、そしてメインレースでも、ジャスティン・バーシアと激しいトップ争いをして2位をゲットしました。彼はとても好調で乗れていましたが、最後の最後までマークを外さずに追いかけました。僕たちはものすごくバトルに熱中していたと思います。コースはとても荒れていて、ほとんどがベーシックだったものの、半分はテクニカルでわだちやギャップが増えました。今夜のレースを振り返ると、ずっとトップ争いをして2位に入れたことは、開幕戦のリザルトとしては上出来です。今シーズンもタイトルを狙っていますが、それは長い道のりです。今は火曜日の第2戦に向けて、身体を休めます。

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
始まりはまずまずでした。計時予選でトップになるなど、自分としても好感触でした。ところが予選ヒートレースでは、スタートで大失敗してしまったんです。9番手から4番手までばん回し、トップグループに追いついたのですが、そこで時間切れになりました。メインレースはほとんど災難でした。スタートは9~10番手だったのですが、目の前のライダーがクラッシュして共倒れになったのです。それ以降は悪循環に陥り、何度もミスを繰り返してしまいました。ひどい結果になりましたが、火曜日には次のレースがあるので楽しみです。それがポジティブに捉えられる点の1つです。今回のヒューストンでは8日間に3戦あるので、できたら巻き返してポディウムに立ちたいと思います。

450SX - リザルト

順位

No.

ライダー

マシン

タイム/差

1

51

J.バーシア

ガスガス

21'32.741

2

94

ケン・ロクスン

Honda

+01.015

3

25

M.マスキン

KTM

+20.076

4

9

A.シアンサルーロ

カワサキ

+22.281

5

27

M.スチュワート

ヤマハ

+24.399

6

10

ジャスティン・ブレイトン

Honda

+29.005

14

23

チェイス・セクストン

Honda

+1Lap

16

40

ビンス・フリージー

Honda

+1Lap

17

20

ブロック・ティックル

Honda

+1Lap



250SX East - リザルト

順位

No.

ライダー

マシン

タイム/差

1

29

C.クレイグ

ヤマハ

15'49.686

2

38

A.フォークナー

カワサキ

+05.057

3

64

C.ニコルズ

ヤマハ

+06.665

4

30

下田丈

カワサキ

+19.522

5

24

R.ハンプシャー

ハスクバーナ

+20.302

6

18

ジェット・ローレンス

Honda

+30.110

8

49

ミッチェル・オルデンバーグ

Honda

+43.499

10

95

ジョシュア・オズビー

Honda

+1Lap

14

76

グラント・ハーラン

Honda

+1Lap

21

122

ジェレミー・ハンド

Honda

+6Laps



450SX - ポイント

順位

No.

ライダー

マシン

総合

1

51

J.バーシア

ガスガス

26

2

94

ケン・ロクスン

Honda

23

3

25

M.マスキン

KTM

21

4

9

A.シアンサルーロ

カワサキ

19

5

27

M.スチュワート

ヤマハ

18

6

10

ジャスティン・ブレイトン

Honda

17

14

23

チェイス・セクストン

Honda

9

16

40

ビンス・フリージー

Honda

7

17

20

ブロック・ティックル

Honda

6



250SX East - ポイント

順位

No.

ライダー

マシン

総合

1

29

C.クレイグ

ヤマハ

26

2

38

A.フォークナー

カワサキ

23

3

64

C.ニコルズ

ヤマハ

21

4

30

下田丈

カワサキ

19

5

24

R.ハンプシャー

ハスクバーナ

18

6

18

ジェット・ローレンス

Honda

17

8

49

ミッチェル・オルデンバーグ

Honda

15

10

95

ジョシュア・オズビー

Honda

13

14

76

グラント・ハーラン

Honda

9

21

122

ジェレミー・ハンド

Honda

2



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