4位まで追い上げたロクスンがポイントリーダーの座を維持
MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS/FIM世界選手権第8戦が、オーランドで行われました。当地では'83年以来14回スーパークロスが開催されてきましたが、Hondaはプレミアクラス5勝を記録しています。歴史に刻まれたウイナーは、ロン・ラシーン('85)、ジェフ・スタントン('91)、ジェレミー・マクグラス('94 '95 '96)。彼らの活躍によって、Hondaはオーランドにおける最多勝マニュファクチャラーというポジションを得ています。
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第7戦、第8戦と2週連続開催のオーランドでは、ウイークデーにコースレイアウトが変更されることになっていましたが、降雨の影響により前戦の基本デザインを踏襲しつつ、ジャンプ形状などの小変更にとどまりました。
オーランド近郊に住むケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、プライベートコースとして名高いモトサンドボックスで今大会に向けた練習を積みました。僚友のチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、キャンピングワールド・スタジアムに姿を現しましたが、レース復帰は次戦デイトナになることを表明。肩の負傷が癒えたセクストンは、すでにジェイムズ・スチュワートのコンパウンドで練習を開始しています。
ロクスンのチェッカーまでの道のりは、アップ&ダウンの繰り返しでした。計時予選1本目では3位でしたが、2本目のセッションは転倒を喫して16位。ヒートレース1ではトップチェッカーを受け「プラクティスの不調でレースを占うことはできない」とコメントしました。
ところがメインレースでは、スタートに失敗して12番手からの追い上げを強いられることになりました。7周目にロクスンが6番手までばん回した段階で、トップグループはアダム・シアンサルーロ(カワサキ)、クーパー・ウェブ(KTM)、マービン・ムスキャン(KTM)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、イーライ・トマック(カワサキ)というオーダー。中盤はロクスンとトマックの接近戦が白熱しました。
デッドヒートの末、終盤21周目にトマックを攻略したロクスンは、3番手のバーシアにも0.4秒差まで迫りましたが、オーバーテイクには至らす4位でフィニッシュ。この結果ポイントランキング上では、2位のウェブが迫ってきましたが、ロクスンは6ポイントのマージンを残して首位を守っています。
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オーランド2は当初のコース設計図とは違ったレイアウトになったかもしれませんが、我々にとってはいい大会でした。ヒートレースではとても乗れていたし、スタート・トゥ・フィニッシュでメインレースのゲートピック1番をゲットしました。決勝のゲートを選んだときは250のレース中でしたが(ストレートを横切るレイアウトだったため、スタートラインの前がメカニックエリアになっていて)決勝が終わってタフブロックが退けられると、自分の前にあるわだちがとても荒れていて、しかも途中に大きな穴があることが判明しました。スターティングゲートが倒れてクラッチをつないだ直後、見事に前輪がその穴にはまってウイリーしてしまい、とても焦りました。1コーナーでは最後尾、最初の区間タイム計測地点では17番手。そこから追い上げるのは大変なことでした。イーライ・トーマックとジャスティン・バーシアに追い付いたとき、私の方が速いことは分かっていたのですが、なかなか抜けませんでした。やっとトーマックをかわしてバーシアにも迫ったのですが、時間切れで4位にとどまりました。常に誰かが前にいたものの、非常に乗れていた実感がありました。理想を言えば、もう少しパッシングに成功してクリアラップを取れていたら、もっとハイペースで走れていたかもしれませんが、今夜に限っては無理そうでした。ダメージを最小限にとどめ、4位に入れたことが幸いです。今は次戦デイトナが楽しみ。いつもあそこで勝ちたいと思っているので、全力で臨むつもりです
オーランド2は当初のコース設計図とは違ったレイアウトになったかもしれませんが、我々にとってはいい大会でした。ヒートレースではとても乗れていたし、スタート・トゥ・フィニッシュでメインレースのゲートピック1番をゲットしました。決勝のゲートを選んだときは250のレース中でしたが(ストレートを横切るレイアウトだったため、スタートラインの前がメカニックエリアになっていて)決勝が終わってタフブロックが退けられると、自分の前にあるわだちがとても荒れていて、しかも途中に大きな穴があることが判明しました。スターティングゲートが倒れてクラッチをつないだ直後、見事に前輪がその穴にはまってウイリーしてしまい、とても焦りました。1コーナーでは最後尾、最初の区間タイム計測地点では17番手。そこから追い上げるのは大変なことでした。イーライ・トーマックとジャスティン・バーシアに追い付いたとき、私の方が速いことは分かっていたのですが、なかなか抜けませんでした。やっとトーマックをかわしてバーシアにも迫ったのですが、時間切れで4位にとどまりました。常に誰かが前にいたものの、非常に乗れていた実感がありました。理想を言えば、もう少しパッシングに成功してクリアラップを取れていたら、もっとハイペースで走れていたかもしれませんが、今夜に限っては無理そうでした。ダメージを最小限にとどめ、4位に入れたことが幸いです。今は次戦デイトナが楽しみ。いつもあそこで勝ちたいと思っているので、全力で臨むつもりです
450SX リザルト
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | C.ウェブ | KTM | 21'11.142 |
2 | 25 | M.マスキン | KTM | +03.040 |
3 | 51 | J.バーシア | ガスガス | +06.364 |
4 | 94 | ケン・ロクスン | Honda | +07.408 |
5 | 21 | J.アンダーソン | ハスクバーナ | +13.041 |
6 | 1 | E.トーマック | カワサキ | +14.252 |
13 | 20 | ブロック・ティックル | Honda | +49.174 |
14 | 12 | シェーン・マケラス | Honda | +52.530 |
15 | 40 | ビンス・フリージー | Honda | +1Lap |
19 | 37 | ベニー・ブロッサ | Honda | +1Lap |
450SX - ポイント
順位 |
No. |
ライダー |
マシン |
総合 |
---|---|---|---|---|
1 |
94 |
ケン・ロクスン |
Honda |
180 |
2 |
2 |
C.ウェブ |
KTM |
174 |
3 |
1 |
E.トーマック |
カワサキ |
149 |
4 |
51 |
J.バーシア |
ガスガス |
136 |
5 |
25 |
M.マスキン |
KTM |
133 |
6 |
27 |
M.スチュワート |
ヤマハ |
125 |
12 |
10 |
ジャスティン・ブレイトン |
Honda |
86 |
14 |
20 |
ブロック・ティックル |
Honda |
62 |
16 |
40 |
ビンス・フリージー |
Honda |
50 |
20 |
37 |
ベニー・ブロッサ |
Honda |
40 |
22 |
12 |
シェーン・マケラス |
Honda |
15 |
23 |
805 |
カーレン・ガードナー |
Honda |
12 |
24 |
23 |
チェイス・セクストン |
Honda |
10 |
30 |
981 |
オースティン・ポリテッリ |
Honda |
3 |
250SX West - リザルト
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 32 | J.クーパー | ヤマハ | 16'26.646 |
2 | 31 | C.マカドゥー | カワサキ | +04.887 |
3 | 48 | G.マーチバンクス | ヤマハ | +19.080 |
4 | 47 | J.スウォル | ハスクバーナ | +22.773 |
5 | 41 | ハンター・ローレンス | Honda | +26.244 |
6 | 150 | S.ハマカー | カワサキ | +28.710 |
7 | 56 | カイル・ピータース | Honda | +33.566 |
12 | 72 | コティ・ショック | Honda | +1Lap |
15 | 35 | ミッチェル・ハリソン | Honda | +1Lap |
250SX West - ポイント
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合 |
---|---|---|---|---|
1 | 32 | J.クーパー | ヤマハ | 26 |
2 | 31 | C.マカドゥー | カワサキ | 23 |
3 | 48 | G.マーチバンクス | ヤマハ | 21 |
4 | 47 | J.スウォル | ハスクバーナ | 19 |
5 | 41 | ハンター・ローレンス | Honda | 18 |
6 | 150 | S.ハマカー | カワサキ | 17 |
7 | 56 | カイル・ピータース | Honda | 16 |
12 | 72 | コティ・ショック | Honda | 11 |
15 | 35 | ミッチェル・ハリソン | Honda | 8 |
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