ロクスンが今シーズン初優勝を飾る

Indianapolis 1

AMA SX 2021

Round 4

2021年02月01日

ロクスンが今シーズン初優勝を飾る

Lucas Oil Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS／FIM世界選手権第4戦が、インディアナポリスで行われました。ヒューストンにおける第1～3戦同様、当地でもトリプルヘッダー（土曜／火曜／土曜）が組まれています。インディアナポリスでは折からの降雪があり気温は氷点下となりましたが、ルーカスオイル・スタジアムの中は暖房によって適温が保たれていました。

ヒューストン2で肩を負傷した、チェイス・セクストン（Team Honda HRC）の欠場が続いていますが、インディアナポリスは彼の出身地であるイリノイ州ラモイルから最も近く、自他共に認めるホームラウンドです。セクストンは第6戦（2月6日）インディアナポリス3からの復帰を念頭に、リハビリテーションに励んでいます。

ポイントリーダーのケン・ロクスン（Team Honda HRC）は、今大会からレッドナンバープレートで出走します。計時予選は47秒台に10人がひしめく接戦となりましたが、ロクスンは47秒428で5番手につけました。

メインレースでのロクスンは、イーライ・トマック（カワサキ）、アダム・シアンサルーロ（カワサキ）に続いて、3番手を確保しました。3周目にトマックが転倒したことで、オーダーはシアンサルーロ、ロクスン、トマックと変動し、三つ巴のトップ争いが延々と続きました。ロクスンが仕掛けたのは、ちょうど10分を経過した13周目のヘアピンコーナー。シアンサルーロをかわしたロクスンは、トップに躍り出るとリードを広げ、2番手に上がったトマックの追撃を退けました。ロクスンは終盤22周目にコースアウトを喫し、一瞬トマックに先行を許しましたが、すぐに抜き返してトップの座を奪回。21年型CRF450Rと自身に初勝利をもたらしました。

Ken Roczen ⁹⁴

Team Honda HRC

何と言えばいいのでしょう。今の気持ちを伝える言葉が見つかりません。ヒートレースに勝つまでは順調でしたが、メインレースはカオスとしか言いようがない状況でした。コースは荒れて、数え切れないほどのわだちができていました。そんなコンディションでは、誰もがミスをしてもおかしくない状況で、イーライ・トマック(カワサキ)の転倒には助けられたし、乗れていて手強かったアダム・シアンサルーロ(カワサキ)を抜くことができました。終盤になって2個目のダブルジャンプで前後輪を別々のわだちに入れてしまったときは、空中でなんとか進路を変更してコース内にとどまるか悩みましたが、横に振られたままタフブロックを超えてコース外に着地することにしたんです。本来ならコースアウトした地点から復帰しなければならないのですが、次のコーナーのバンクの外側を回って、その先で合流しました。その際に咄嗟の判断でペナルティーを受けないように、少し徐行してトマックを前に出してコースインしたんですが、次のコーナーで彼のインがガラ空きだったので、トップの座を取り戻すことができました。その後は激しいアタックを受けましたが、なんとか逃げきることができました。久しぶりですが、自分にとってベストレースの一つとして挙げられるし、最後まであきらめずに戦えたことがうれしいです。このところアンラッキーなレースばかりでしたが、ついにやりました。今夜は最高の気分です

450SX リザルト

順位	No.	ライダー	マシン	タイム/差
1	94	ケン・ロクスン	Honda	21'38.166
2	1	E.トーマック	カワサキ	+01.511
3	2	C.ウェブ	KTM	+19.337
4	9	A.シアンサルーロ	カワサキ	+21.245
5	16	Z.オズボーン	ハスクバーナ	+22.766
6	14	D.フェランディス	ヤマハ	+24.106

12	10	ジャスティン・ブレイトン	Honda	+38.738
14	20	ブロック・ティックル	Honda	+47.635
17	40	ビンス・フリージー	Honda	+1Lap
19	37	ベニー・ブロッサ	Honda	+1Lap
21	981	オースティン・ポリテッリ	Honda	+2Laps

450SX - ポイント

順位	No.	ライダー	マシン	総合
1	94	ケン・ロクスン	Honda	86
2	2	C.ウェブ	KTM	80
3	1	E.トーマック	カワサキ	77
4	9	A.シアンサルーロ	カワサキ	70
5	51	J.バーシア	ガスガス	69
6	14	D.フェランディス	ヤマハ	67

8	10	ジャスティン・ブレイトン	Honda	62
15	20	ブロック・ティックル	Honda	31
17	40	ビンス・フリージー	Honda	21
19	37	ベニー・ブロッサ	Honda	16
21	23	チェイス・セクストン	Honda	10
25	981	オースティン・ポリテッリ	Honda	3
26	805	カーレン・ガードナー	Honda	2

250SX East - リザルト

順位	No.	ライダー	マシン	タイム/差
1	64	C.ニコルズ	ヤマハ	16'06.330
2	42	M.モシマン	ガスガス	+09.852
3	30	下田丈	カワサキ	+10.657
4	18	ジェット・ローレンス	Honda	+12.482
5	29	C.クレイグ	ヤマハ	+13.075
6	49	ミッチェル・オルデンバーグ	Honda	+38.985

9	95	ジョシュア・オズビー	Honda	+1Lap
10	76	グラント・ハーラン	Honda	+1Lap
13	122	ジェレミー・ハンド	Honda	+1Lap
17	185	ウィルソン・フレミング	Honda	+1Lap
20	162	マックスウェル・サンフォード	Honda	+3Laps

250SX East - ポイント

順位	No.	ライダー	マシン	総合
1	64	C.ニコルズ	ヤマハ	96
2	29	C.クレイグ	ヤマハ	88
3	18	ジェット・ローレンス	Honda	83
4	30	下田丈	カワサキ	77
5	42	M.モシマン	ガスガス	76
6	95	ジョシュア・オズビー	Honda	56

8	49	ミッチェル・オルデンバーグ	Honda	51
13	76	グラント・ハーラン	Honda	34
16	122	ジェレミー・ハンド	Honda	31
20	185	ウィルソン・フレミング	Honda	14
29	162	マックスウェル・サンフォード	Honda	3