Atlanta 1
AMA SX 2021
Round 13

セクストンが2位に入賞し自己ベストリザルトを更新

us Atlanta Motor Speedway

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS/FIM世界選手権第13戦が、アトランタ・モータースピードウェイで開催されました。イースター(復活祭)ホリデーを含む長いインターバルを経て、3週間ぶりに再開されたシリーズは、当地でトリプルヘッダー(土曜/火曜/土曜)が組まれています。

セクストンが2位に入賞し自己ベストリザルトを更新

従来アトランタ大会が行われていたメルセデスベンツ・スタジアムから、アトランタ・モータースピードウェイへの移転により、障害物の数やコースの長さは倍増しましたが、屋外ならではのデメリットも受け入れることになり、午前中から行われたプラクティスの途中から雨が降り出しました。

1本目の計時予選では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が1分37秒991を記録して2位。ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、一時トップ争いをしながらも、終盤のタイムアタック中にイエローフラッグが振られてペースダウンを余儀なくされ、1分39秒312で7位にとどまりました。その後プラクティス2本目がキャンセルされたため、予選リザルトは1本目のまま確定しました。

今回はもともとデイレースとして予定されていたので、午後2時半にオープニングセレモニーが開始されました。またコースの長さを考慮して、ヒートレースは6分→5分+1周、450SXメインレースは20分→18分+1周に短縮されました。ヒートレースでは、セクストンが3位、ロクスンが4位で通過。雨上がりとともに整備された路面は、コンディションがよさそうに見えて実はウエットで滑りやすく、危ないシーンが多くみられるヒートレースでした。

メインレースでは、セクストンがスタート4番手で飛び出したのとは対照的に、ロクスンは出遅れた上に転倒車に進路をふさがれてストップ。1コーナー19番手というハンディーキャップを背負いました。序盤から独走するアーロン・プレッシンガー(ヤマハ)に離されながらも、クーパー・ウェブ(KTM)とセクストンが僅差で2番手を争う展開。そして迎えた6周目には、セクストンがウェブを攻略。7周目には4秒ほど先行していたプレッシンガーが転倒し、セクストンがトップに躍り出ました。

リーダーとなったセクストンの背後には、やがてイーライ・トマック(カワサキ)が迫り、少しずつマージンを削り取られながら大詰めへ。迎えたラスト2周でセクストンが周回遅れの処理に手間取ったすきに、トマックにかわされて逆転。セクストンはつかみかけていた初優勝を逃しましたが、自己ベストを更新する2位をゲットし、初のポディウム登壇を果たしました。なお、ロクスンは滑りやすい路面にペースアップもままならず、9位でチェッカーを受けました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
アトランタ1では始まりから順調でした。計時予選で2位になり、ヒート1に振り分けられました。その後4時間ぐらい雨が降り続けたので、2回目の予選セッションが中止されたのですが、コースをチェックしながらウォームアップするためにも、もっと走りたかったことは確かです。ヒートレースでは10番手辺りでスタートして、フィニッシュは3位でしたが、かなり乗れていたと思います。メインレースが始まる前に「好スタートを切れば勝てるぞ!」と自分自身に言い聞かせました。実際スタートがとてもうまく決まり、ハイペースで堅実に周回を重ねました。クーパー・ウェブを抜いた後、アーロン・プレッシンガーが転倒したことでトップに立ちました。そこからは「これはチャンスだぞ! 絶対に勝つんだ!」と自分を鼓舞しながら、思いきり走りました。このレースにはすべてを注ぎ込んでがんばったのですが、あと少し足りなくてラスト1周でイーライ・トマックに逆転を許してしまったのは、確かに残念なことでした。でも今回の成績によって、残りのレースに対するモチベーションが非常に上がりました。トップに立って何ができるか経験を得た今、ここアトランタでの2戦目が楽しみです。もちろん優勝を目指して臨みます

Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
タフなレースでした。スタートに失敗しただけでなく、目の前で転倒したジャスティン・バーシアのマシンにブロックされて、最後尾になってしまったのです。今日は朝から終日ずっと気分がよくなくて、リザルトは9位にとどまりました。現時点で必要な最低限のポイントですが、やるべきことはレースでベストを尽くすだけです。今回のことは早く忘れて、前向きに火曜に何ができるか考えましょう。好スタートを切って、ポディウムのどこかに立てれば、ポイント的に離されず立ち直れるはずです。現時点で点差が開いてしまったことは想定外ですが、高い意識を失わずにチームと新しいセッティングに取り組むつもりです

450SX リザルト

順位No.ライダーマシンタイム/差
11E.トーマックカワサキ20'45.725
223チェイス・セクストンHonda+06.669
32C.ウェブKTM+16.864
421J.アンダーソンハスクバーナ+22.043
514D.フェランディスヤマハ+23.883
67A.プレッシンガーヤマハ+24.868
994ケン・ロクスンHonda+29.199
1349ミッチェル・オルデンバーグHonda+58.153
1420ブロック・ティックルHonda+58.596
2140ビンス・フリージーHonda+1Lap

450SX - ポイント

順位No.ライダーマシン総合
12C.ウェブKTM296
294ケン・ロクスンHonda274
31E.トーマックカワサキ260
451J.バーシアガスガス227
57A.プレッシンガーヤマハ200
627M.スチュワートヤマハ191
1510ジャスティン・ブレイトンHonda96
1640ビンス・フリージーHonda94
1720ブロック・ティックルHonda90
1823チェイス・セクストンHonda87
2137ベニー・ブロッサHonda48
2449ミッチェル・オルデンバーグHonda27
2712シェーン・マケラスHonda15
30805カーレン・ガードナーHonda12
34981オースティン・ポリテッリHonda3

250SX West - リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 91 N.スラッシャー ヤマハ 16'17.171
2 32 J.クーパー ヤマハ +11.677
3 31 C.マカドゥー カワサキ +28.108
4 150 S.ハマカー カワサキ +29.961
5 56 カイル・ピータース Honda +43.883
6 35 ミッチェル・ハリソン Honda +48.518
7 41 ハンター・ローレンス Honda +49.245
10 72 コティ・ショック Honda +59.304
18 50 エンツォ・ロペス Honda +1'20.945

250SX West - ポイント

順位No.ライダーマシン総合
132J.クーパーヤマハ131
231C.マカドゥーカワサキ127
341ハンター・ローレンスHonda118
447J.スウォルハスクバーナ108
5150S.ハマカーカワサキ107
648G.マーチバンクスヤマハ102
856カイル・ピータースHonda81
1072コティ・ショックHonda70
1135ミッチェル・ハリソンHonda58
2339カーソン・マムフォードHonda19
2550エンツォ・ロペスHonda18


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