前戦では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が2位でポディウム初登壇を果たしたのに対し、9位にとどまったケン・ロクスン(Team Honda HRC)ですが、今回はマシンセッティングを大きく変えた結果、第6戦インディアナポリス3(2月6日)以来、2カ月ぶりとなる優勝を収めました。
アトランタ2のコースは、前戦の基本レイアウトを踏襲しながらアレンジを加えたものですが、最も大きな変更点は反時計回りから時計回りになったことでした。また3日前の土曜は降雨のあとで滑りやすい路面でしたが、晴天に恵まれた今回はベストコンディションになりました。
計時予選では、ロクスンが1分34秒570をマークして2番手、セクストンが1分34秒631で僅差の3番手となりました。午後7時半にスタートしたヒート1ではロクスンがトップチェッカー、ヒート2ではセクストンが2番手で決勝に駒を進めました。
メインレースでは、ロクスンとセクストンが揃って好スタート。1コーナー立ち上がりで並んだ2台にクーパー・ウェブ(KTM)が割って入りましたが、2周目にはロクスン、セクストンのフォーメーションが固まりました。序盤から飛ばすロクスンは、セクストンに対し4~5秒のリードを築いて独走。3番手はジャスティン・バーシア(ガスガス)、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)と入れ替わりましたが、Honda勢の脅威にはなり得ませんでした。
こうして圧倒的な展開でレースを支配したロクスンが、そのまま逃げきり久々の優勝。セクストンは約8秒差でチェッカーを受け、2戦連続となる2位入賞。Honda 1-2フィニッシュは、トレイ・カナード(Team Honda)、チャド・リード(TwoTwo Motorsports)によって達成された、2011年第11戦ジャクソンビル以来の快挙でした。
シリーズランキング2位につけるロクスンは、前戦の失速により22点のビハインドを負っていましたが、首位ウェブが今回6位だったこともあり13点差まで接近。タイトル争いが再燃しています。