【2021シーズン総集編】グレン・アーウィンが総合8位でシーズンを終える。トム・ニーブがスーパーストック選手権でタイトル獲得

水野涼、高橋巧がBSBへ挑戦

水野は「各国のロードレース選手権に出場するライダーのさらなるステップアップのサポートを目的」としたHonda Superbike Challenge Programによるサポートを受けBSBに参戦した。

2021シーズンは、オウルトンパークで開幕。水野、高橋ともに英国スーパーバイク選手権のデビュー戦となり、イギリスでの初レースとなった。アーウィンが10位に入るなど、Honda Racing UKチームにとってまずまずの滑り出しを見せた。

スコットランド・ノックヒルで開催された第2戦では、アーウィンがレース2で11位、水野が肩を負傷しながらも3レースともに完走を果たした。また、スーパーストック選手権でニーブはレース2で4位、レース3で5位に入賞し、ポイントランキング7位に浮上。Honda勢にとって表彰台が増え出したのは第4戦スラクストンで、アーウィンとニーブがそれぞれのクラスで3位表彰台を獲得した。

アーウインがシーズン初優勝 タイトルへの挑戦権を得る

第5戦ドニントンパークのショートレイアウトでは、アーウィンがレース1・3で2位に入り、ポイントランキングで7位にアップ。水野もレース2・3で自身初となるポイントを獲得した。また、スーパーストック選手権でもニーブがシーズン初勝利を収めた。ホームレースとなるキャドウェルパークでの第6戦では、アーウィンがポールポジションを獲得し、レース1で4位に。スーパーストック選手権ではニーブがCBR1000RR-R Fireblade SPを駆り圧勝。スーパーストックマシンでのコースレコードを打ち出し、ポール・トゥ・フィニッシュで優勝し、ポイントリーダーに躍り出た。

第7戦スネッタートンでも、両クラスでポールポジションを獲得。ニーブがシーズン3度目となるポールポジションから3勝目を挙げた。続く第8戦シルバーストーン・サーキットは、Honda勢にとっての正念場となった。アーウィンがレース1でシーズン初勝利するとともに、水野がシーズンベストとなる12位を獲得。アーウィンはランキング6位となり、上位8位までの選手に与えられるチャンピオン獲得の挑戦権を手にした。

トム・ニーブがスーパーストック選手権を制す

続く2戦のオウルトンパークとドニントンパークで、 アーウィンとニーブは確実にポイントを獲得。スーパーストック選手権で、2位に22ポイント差をつけてランキングトップに立つニーブは、最終戦ブランズハッチで13位以内に入れれば、チャンピオンが確定する状況となった。

迎えた最終戦ブランズハッチ。アーウィンはレース1・2を９位でフィニッシュし、総合ランキング8位を確定させた。一方、優勝がかかるニーブは19番手で予選を通過。決勝レースでは丁寧にラップを重ね、7ラップ目には13位に浮上し、ライバルのビリー・マコーネル(OMG Racing)と総合ポイントで同点となる。ニーブは動じずに順位を着々と上げ、8位でゴールすると、2021年スーパーストック選手権のタイトル獲得を決めた。

2021年英国スーパーバイク選手権は、アーウィンが総合ランキング8位、水野が22位、高橋が26位という結果となった。

Race Reports

• Rd.01 オールトンパーク 今季最初のレースウイークはHonda Racing UKにとってポジティブな結果に

• Rd.02 ノックヒル グレン・アーウィンがレース2を11位で終える。水野涼は3レースともに完走を果たす

• Rd.03 ブランズハッチ グレン・アーウィンが全レースでポイント獲得

• Rd.04 スラクストン Honda勢がスラクストンでのレースウイークをダブル表彰台で飾る

• Rd.05 ドニントンパーク アーウィンが前日に続き2位表彰台を獲得し、ポイントランキング7位に浮上

• Rd.06 キャドウェルパーク グレン・アーウィンが両レースで6位に入りポイント獲得

• Rd.07 スネッタートン グレン・アーウィンがレース2で14位、レース3で11位となりポイントを獲得

• Rd.08 シルバーストーン グレン・アーウィンが9位フィニッシュでタイトル獲得へ望み

• Rd.09 オウルトンパーク アーウインがレース3で7位、ニーブがスーパーストックのタイトル獲得に近づく

• Rd.10 ドニントンパーク Honda Racing UKのグレン・アーウインがレース2、レース3の両レースで10位フィニッシュ

• Rd.11 ブランズハッチ グレン・アーウィンが、総合8位でシーズンを終える。併催のスーパーストック選手権はトム・ニーブがタイトル獲得