BSB Race 3
BSB 2021
Round 11

グレン・アーウィンが、総合8位でシーズンを終える。併催のスーパーストック選手権はトム・ニーブがタイトル獲得

gb Brands Hatch GP

ブランズハッチで2021年英国スーパーバイク選手権(BSB)の最終戦が開催されました。

グレン・アーウィンが、総合8位でシーズンを終える。併催のスーパーストック選手権はトム・ニーブがタイトル獲得

グレン・アーウィン(Honda Racing UK)がレース2を9位でフィニッシュしましたが、レース3はエンジントラブルのためリタイアとなりました。今年後半は肩のケガに悩まされたアーウィンは、優勝1回、2位2回、3位1回という結果で、総合ランキング8位でシーズンを終えました。

アーウィンのチームメートでBSBルーキーの水野涼と高橋巧にとっての今シーズンは、初めて走行するサーキットで学ぶことが多い、かつエキサイティングなものとなりました。最終戦では高橋は15位、水野は20位でフィニッシュしました。

同時開催されているスーパーストック選手権では、CBR1000RR-R FIREBLADE SPを駆るトム・ニーブ(Honda Racing UK)がシリーズ総合優勝を果たしました。

ライバルのビリー・マコーネル(OMG Racing)に22ポイントリードしていたニーブは、マコーネルがレースを勝ち取っても4ポイント獲得すれば勝利に手が届く状況でしたが、予選19番手からのスタートにはやや苦戦を強いられました。

しかし、ニーブはスタート直後から追い上げ、周回ごとに集団を抜き、7周目までには13番手に浮上。ここで首位につくマコーネルと同点になりますが、注意深く追い上げ続け、8位でチェッカーフラッグを受け、2021年のタイトル獲得を果たしました。


Glenn Irwin
Glenn Irwin 2
Honda Racing UK
レース3では自信があったのですが、テクニカルな問題でリタイアとなり、シーズンを理想的に終えることはできませんでしたが、トム(ニーブ)の優勝はうれしいです。才能あふれるライダーで、タイトルにふさわしいと思います。浮き沈みの激しいシーズンでしたが、シーズン開幕からここまでの長い道のりで状況を立て直してくれたチームに大いに感謝しています。困難が伴ったこの1年で、ザ・ショーダウンに4回の表彰台、そのうち1回の優勝と、ポールポジション獲得と、まずまずの結果だったと思います

Ryo Mizuno
Ryo Mizuno 88
Honda Racing UK
厳しい週末となりました。ベストを尽くしましたが、あまり好調ではありませんでした。残念な結果ではありましたが、改善の余地があることがわかりました。今年はBSBに出場することができて、とてもいい経験になりました。今後も、日々精一杯努力します。この1年間を通じて、チームには本当に感謝しています

Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 13
Honda Racing UK
レース2ではあまりいいスタートを切れず、少し順位を落としてしまいましたが、今回使っているスイングアームは感触がよくなりつつあり、少しプッシュできました。レース3ではさらに改善を図ってセットアップを変更してみましたが、感触がよくなく、厳しいレースとなりました。とはいえ、2レースを通じてこのスイングアームの活用方法がわかったのは重要です。この1年間のチームの努力に感謝しています!

Tom Neave
Tom Neave 68
Honda Racing UK
夢が叶いましたが、これは僕自身だけでなく、チームやクルーをはじめ、支えてくれた皆さんと勝ち取った勝利です。たいへんな1年でしたが、タイトルを勝ち取れたベストシーズンになりました。優勝だけでなく、他のライダーやサーキットの複雑さを含め、とてもすばらしい経験になりました。3年前、それほど実績のなかった僕にチャンスを与えてくれたHonda UK Racingには本当に感謝しています。これはチームの優勝ですし、将来が楽しみです

ザ・ショーダウン~チャンピオン決定の道程~

ザ・ショーダウンは2010年より導入されたシステムで、プロ野球のプレーオフに似た考え方です。
第8戦までの8大会24レースをメインシーズンと呼び、この大会までにランキング上位8位に入った選手は「タイトルファイター」と呼ばれ、チャンピオン獲得の参戦権が与えられます。
このシステムでは、まず、上位8名のポイントを一旦リセットし、1000ポイントに加え、さらにメインシーズンの中で表彰台に登壇した回数に応じて「ポディウムポイント」が付加されます。配点は優勝で5点、2位で3点、3位で1点となります。
例えば、優勝1回(5点)、2位2回(6点)、3位1回(1点)で合計12点となり、1012ポイントがタイトルファイターとしての獲得ポイントとなります。
このように計算されたポイントと残り3大会9レースで上位15名に与えられるポイント(25-20-16-13-11-10-9-8-7-6-5-4-3-2-1)とを合算してチャンピオンが決定します。
なお、9位以下の選手はメインシーズンのポイントをそのまま計算しランキングを争います。





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