グレン・アーウィンが全レースでポイント獲得
英国スーパーバイク選手権がブランズハッチにて第3戦を迎えました。Honda勢にとってスーパーバイク、スーパーストッククラスの両カテゴリーでポイントを獲得する実りのあるレースウイークとなりました。
CBR1000RR-R FIREBLADE SPで戦うグレン・アーウィン(Honda Racing UK)は土曜日に行われたレース1を11位で終えトップ10入りまであとわずかでしたが、日曜日に行われたレース2・3ではともにトップ10内を獲得することができました。前20周を予定していたレース3は途中赤旗によりレースが一時中断され、残り7周でリスタートを切られたレースはとてもスリリングな展開となりました。
レース開始前にはウエット宣言が掲示されていましたがラインはドライになりつつあったサーキットで、アーウィンはフロントをウエットタイヤ、リアはインターミディエイトタイヤを選択しました。その判断が正しかったことを証明するかのごとく、12番手からスタートしたアーウィンはレース開始後、一気にポジションを上げ、4周目には4番手で表彰台争いを繰り広げる展開を見せていたところ、赤旗でレースは一時中断となりました。
再スタート時にはコースコンディションはドライとなり、チームはタイヤを変えることにより、アーウィンの4番手からのレース再開に向けて準備を進めました。再開後に2番手までポジションを上げましたが、表彰台を狙うライバルたちとの激しいバトルの末、アーウィンは今季自己ベストの6位を獲得しチャンピオンシップランキングは55ポイントで11位となりました。
一方アーウィンのチームメートである水野涼(Honda Racing UK)と高橋巧(Honda Racing UK)にとっては、難しいレースウイークとなりました。水野はFP1序盤の2周目でクラッシュし右手が腫れてしまったことが原因で、ブランズハッチでのレースウイークを早期に終えることになりました。FP2で数周回走行をしましたが、次戦のスラクストンに万全に備えるために今大会を棄権することを決断しました。
高橋はレース1・2をDNFで終えましたが、難しいコンディションの中レース3では19位となり、無事に初めてのブランズハッチでのレースウイークを終えました。
スーパーストック選手権に参戦するトム・ニーブ(Honda Racing UK)は、望んだ順位結果にこそなりませんでしたが、レースペースと進歩の意味ではチームにとってポジティブなレースウイークになりました。今日行われたレースではスタートに失敗しニーブは16番手まで順位を落としましたが、その後FIREBLADEで見事な猛追を見せ、9ポジションアップを果たし、結果7位を獲得しました。
次戦の第4戦は7月31日~8月2日スラクストンで開催されます。準備期間が短い中、Honda 勢はチーム一丸となりよりよい結果を叶えるべく万全に準備をしていきます。