French F4

【2022シーズン総集編】ルーキー2名が挑んだフランスF4選手権は荒尾創大が総合3位、野村勇斗が総合7位

HALOを装備したミゲールM21-F4マシンが導入された2022年のフランスF4選手権。鈴鹿レーシングスクール(SRS)から名称を改めたホンダ・レーシングスクール(HRS)の卒業生、荒尾創大と野村勇斗が参戦した。Honda若手ドライバー育成プログラムであるホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)と、レッドブル・レーシングF1チームによるサポートを受け、全7大会のレースに挑んだ。

【2022シーズン総集編】ルーキー2名が挑んだフランスF4選手権は荒尾創大が総合3位、野村勇斗が総合7位

2人のデビュー戦の舞台となったのはノガロ・サーキット。野村・荒尾ともに表彰台に登壇する結果を残した。「フリー走行では思うような走りができず、少しイライラしました」と語る野村だったが、レースではペースをつかみ、レース1では開始直後に2台を追い抜き7位。レース2ではファステストラップも決める快走を見せ、2.248秒の大差で初勝利を収めた。

荒尾は初めてのサーキットながらよい手ごたえを感じ、レース1では2位でフィニッシュ。初戦は両選手ともに、コースの感触を模索しながらも好調なスタートを切った。


野村勇斗 / 第3戦マニ=クール
野村勇斗 / 第3戦マニ=クール

ポー市街地コースで行なわれた第2戦。荒尾は、レース2で接触によりリタイアとなるが、レース1では初ポールポジションから2位。レース3ではシングルシーターでの初優勝を獲得するなど、光る走りを披露した。

野村は、レース1で3番手まで順位を上げたものの無念のリタイア。マシンの損傷が激しく残りのレースは出られなかったが「シーズンはまだこれから長いので、ばん回できるようにがんばります」と、次戦に向けて前向きな姿勢を示していた。

続くマニ=クールで行なわれた第3戦も両名が活躍。数多くのタイトなコーナーとストレートが特徴のサーキットで、野村はレース2で今シーズン2度目となる優勝を果たす。荒尾もレース1で3位になり、まだ3大会ながらシーズン4度目の表彰台に登壇した。

スパ・フランコルシャン(ベルギー)での第4戦では、荒尾がレース3で2位表彰台を獲得。トップとのポイント差を詰めた荒尾は総合ランキング2位、野村は6位で前半戦を終えた。


荒尾創大 / 第7戦ポール・リカール
荒尾創大 / 第7戦ポール・リカール

1カ月のサマーブレイクを経て、後半戦の始まりとなったのはレドゥノンでの第5戦。レース1で荒尾が3位表彰台、野村が5位となったが、レース2・3では思うような結果には至らず。スペイン・バレンシアの第6戦では、レース1で荒尾が3位、レース3で野村が4位となり、それぞれ総合3位、6位で最終戦に挑んだ。

最終戦の舞台はポール・リカール。荒尾は初シーズンの締めくくりとなるレースで、華麗な走りを見せる。レース1・3で2番グリッドを獲得し、レース1では見事に優勝、レース3で2位表彰台というという見事な結果でシーズンを締めくくった。

レース2でポールポジションを獲得した野村は、決勝で7位と振るわなかったが、「この経験をもとに来年はがんばります」と、23年シーズンに向けての抱負を語った。

最終的に荒尾が総合3位、野村は7位でルーキーイヤーを終えた。


野村勇斗 / 第7戦ポール・リカール
野村勇斗 / 第7戦ポール・リカール


  • Standings
1 Alessandro GIUSTI 10 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 300
2 Hugh BARTER 68 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 241
3 Souta ARAO 33 FFSA ACADEMY FFSA ACADEMY 227
4 Elliott VAYRON 46 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 202
5 Enzo PEUGEOT 74 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 149
6 Jeronimo BERRIO 69 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 103
7 Yuto NOMURA 15 FFSA ACADEMY FFSA ACADEMY 100
8 Pierre-Alexandre PROVOST 11 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 95
9 Dario CABANELAS 7 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 90
10 Romain ANDRIOLO 8 FFSA-ACADEMY FFSA-ACADEMY 74

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