【2022シーズン総集編 LADIES】王者川井の猛追もわずかに届かず、久保が初のチャンピオンに輝く

小野が2連勝で好発進

初戦HSR九州大会では、ホールショットを決めた小野彩葉(T.E.SPORT)を、出遅れていた川井麻央が猛追。激しいトップ争いを繰り広げるも、レース中盤に川井が転倒してしまう。小野は独走状態のままゴールし、全日本初優勝を達成。久保まな(TEAM HAMMER)が2位となり、Honda勢が1-2フィニッシュを果たした。一方トップ争いに敗れた川井は4位でフィニッシュした。

小野は第2戦関東大会も好調をキープし、独走で2連勝。畑尾樹璃((TEAM HAMMER)は3位で復帰後初表彰台を獲得し、川井は4位でレースを終えた。

第3戦SUGO大会の決勝は、超ショートカットコースを使用した10分+1周の設定。レース序盤、先頭を走る畑尾とそれを追いかける小野、本田七海(ヤマハ)と久保の4人でトップグループを形成。しかし、9周目に2番手の畑尾の転倒で久保が先行すると、終盤には小野と本田の激しいトップ争いに。小野が最終ラップに逆転しトップでチェッカーを受けるも、ペナルティーで順位降格となり2位。3位に久保、4位畑尾、5位に川井が続き、トップ5のうち4人をHonda勢が占めた。

久保がシーズン初優勝 タイトル争いへ

2ヒート制で開催された第4戦近畿大会。ヒート1は、久保が川井を追いかける展開となった。3周目、川井の転倒によってトップに出た久保は、楠本菜月(ハスクバーナ)のマークを受けながらも、地元コースで今季初優勝を挙げた。続くヒート2でも久保は好調を維持し、2位表彰台獲得。川井も３位でゴールし、今季初の表彰台登壇を果たした。

今シーズン2度目となるHSR九州大会で開催された第5戦は、ホールショットを奪った久保を、畑尾、濱村いぶき(T.E.SPORT)、小野、川井らHonda勢が追いかける展開。やがて久保と川井の一騎打ちとなるが、久保はそのまま逃げ切り、トップでチェッカーを受けた。これまで総合トップだった小野は4位でフィニッシュし、この結果、久保が総合トップに浮上した。

前年王者川井が執念の猛追 

第6戦関東大会のホールショットを奪ったのは絶好調の久保。しかし後方から追い上げてきた川井にトップを奪われると、3周目には3番手に後退。トップの川井は終盤、本田(ヤマハ)の猛攻を受けながらも僅差で逃げ切り、トップでゴール。シーズン前半思うように結果を残せなかった前年王者が、地元での大会で今季初勝利を挙げ、トップの久保と14ポイント差で最終戦へと向かった。 

マシントラブルに見舞われながらも、紙一重の初タイトル

最終第7戦。スポーツランドSUGOで行われた第60回MFJ-GPモトクロス大会は、Honda勢が上位を占める展開でレースがスタート。3周目でトップに出たのは、逆転タイトルのために優勝を狙う川井。5周目までに約12秒のリードを作ると、その後もリードを広げ続け、2位の小野に約21秒の差をつける圧勝。川井はシーズンを2連勝で締めくくった。

一方、レース序盤2番手につけていた久保は、4周目の最終コーナーでまさかのエンストで4位に後退。チェンジペダルのトラブルでギアが変えられないままの走りを強いられ、5位でフィニッシュした。
この結果、ランキングは川井が久保に並んで同点。優勝回数も同数だったが、2位入賞回数の差で、久保が自身初のタイトルを獲得した。

Race Report

Rd.01 HSR九州：小野彩葉が全日本初優勝。久保まなが2位でHondaがワン・ツー!

Rd.02 関東大会：小野彩葉が連勝を達成。畑尾樹璃が3位で今季初表彰台

Rd.03 SUGO大会：小野彩葉がトップチェッカーを受けるもペナルティーで2位。久保まなが3位

Rd.04 近畿大会：ヒート1で久保まなが地元コースで今季初優勝

Rd.05 HSR九州：久保まなが勝利を収めてランキングトップに浮上

Rd.06 関東大会：川井麻央が今季初優勝、久保まなが3位でランク首位キープ

Rd.07 MFJ-GP：川井麻央が優勝、小野彩葉が2位。久保まながチャンピオンに輝く!