【2022シーズン総集編 IA2】クラス2年目の柳瀬大河が総合3位に躍進
2022年全日本モトクロス選手権IA2クラスは全7大会で開催された。CRF250Rを駆るHonda勢は、柳瀬大河(Bells Racing)、横澤拓夢(TKM motor sports いわて)、鈴村英喜(TEAM HAMMER ホンダ学園)がフル参戦した。
鈴村英喜が第2戦で自己最高2位の好スタート
開幕戦HSR九州大会は決勝3ヒート制で行われ、鈴村は全ヒートであと一歩表彰台に届かず、総合4位。予選での鋭い走りから、活躍を期待されていた柳瀬は総合5位という結果で開幕戦を終えた。
第2戦関東大会はオフロードヴィレッジで開催された。ヒート1でHonda勢は出遅れ、横澤の6位が最高位。ヒート2では鈴村がホールショットを奪い、終盤までリードを保った。最後はジェイ・ウイルソン(ヤマハ)に先行されてしまうが、IA2で自己最高の2位を獲得、5位に柳瀬、6位に横澤と続いた。
第3戦スポーツランドSUGOでは、ヒート1で柳瀬が好スタートを切り、今季初表彰台の3位。続くヒート2ではスタートで5番手につけると、追い上げを見せ最終順位は3位と、両ヒートで表彰台に上がった。3戦を終えて柳瀬はランキング3位に浮上し、2カ月のインターバルをおいて後半戦へと向かった。
9月10-11日、名阪スポーツランドで行われた第4戦近畿大会は、柳瀬の地元大会ということで期待を集めたが、ヒート1は前走者のクラッシュによる影響を受けて6位。ヒート2は2番手を走っていた5周目に転倒し、4位でフィニッシュと悔しい結果に。一方、横澤は両ヒートで3位入賞とリザルトをそろえて、今季初の表彰台に登壇した。
柳瀬が自己ベストフィニッシュ2位を獲得
第5戦HSR九州で柳瀬はヒート2で快走を見せる。序盤こそペースが上がらず5番手付近を走りながらも、徐々にペースアップして前のライダーをとらえていき、全日本自己ベストの2位を獲得。ランキングトップをウイルソンが全勝で独走する中、2位の浅井亮太(ヤマハ)に並び、残り2戦に向かうこととなった。
横澤が終盤戦でランクアップ
第6戦関東大会は3ヒート制で行われた。ヒート2では鈴村と柳瀬の2番手争いが繰り広げられ、最終ラップで鈴村が一歩リードし、今季2度目の2位を獲得。ヒート3では横澤が今季最高位の2位、柳瀬が3位と続いた。
柳瀬は3番手の浅井に対し4点をリードして最終戦スポーツランドSUGOを迎えた。ヒート1では5位に入るも、ヒート2では他車と接触し転倒、最後尾からのレースとなり最終レースは14位という結果に終わった。2ヒートとも浅井の先着を許して、シリーズ総合順位は3位となったが、2021年よりランキングを7つ上げた。一方、横澤はヒート2で好スタートを決めて3位でフィニッシュし、総合5位と第6戦から2つランクアップして今シーズンを締めくくった。鈴村は総合7位となった。
Race Report
Rd.01 HSR九州:Honda勢では鈴村英喜が総合4位、柳瀬大河が同5位で初戦を終える
Rd.02 関東大会:鈴村英喜がヒート2でIA自己最高位の2位を獲得
Rd.03 SUGO大会:柳瀬大河が両ヒートで3位表彰台に登壇
Rd.04 近畿大会:横澤拓夢が両ヒートで3位入賞を果たして表彰台登壇
Rd.05 HSR九州:柳瀬大河がヒート2で全日本自己ベストの2位
- Standings
1 | JAY WILSON | 16 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 401 |
2 | 浅井 亮太 | 21 | bLU cRU フライングドルフィン サイセイ | Yamaha | 197 |
3 | 柳瀬 大河 | 10 | Bells Racing | Honda | 188 |
4 | 中島 漱也 | 5 | bLU cRU レーシングチーム鷹 | Yamaha | 170 |
5 | 横澤 拓夢 | 36 | TKM motor sports いわて | Honda | 143 |
6 | 鳥谷部 晃太 | 4 | bLU cRU TEAM エム FACTORY by NCXX | Yamaha | 141 |
7 | 鈴村 英喜 | 9 | TEAM HAMMER ホンダ学園 | Honda | 128 |
23 | Kitsada CHUMROONJARIT | 62 | Honda Racing Thailand | Honda | 16 |
28 | 大塚 貴斗 | 06 | T.E.SPORT | Honda | 3 |