【2021シーズン総集編】小川友幸がIASクラス9連覇11度目のチャンピオンに。氏川は総合3位
2021年全日本トライアル選手権IASクラスは当初全8戦の予定が組まれていたものの、新型コロナウイルス感染拡大のため日程が変更。コロナ禍の影響で第1戦と第2戦が延期、第4戦~第6戦が中止となり、全5戦が行われた。
開幕戦となったのは、えびの市矢岳高原トライアルコースで行われた九州大会。2020年は九州大会が中止となっていたため2年ぶりの開催となった。これまで全日本8連覇中の小川友幸(TEAM MITANI Honda)は、2ラップ目をオールクリーンでクリアして、3位でSS(スペシャルセクション)に挑むと、第1、第2のトライを見事にクリーン。開幕戦優勝を飾った。
今年からTEAM MITANI Hondaに加入した氏川政哉は1ラップ目で2位、2ラップ目を3位で終えると、SS最後の大岩も走破し2位表彰台。2人体制となったTEAM MITANI Hondaの見事な1-2フィニッシュとなった。
第2戦は関東大会。世界選手権が中止となったため、ツインリンクもてぎで開催される唯一のトライアルメジャー大会となった。荒れたコンディションの中、小川は1ラップ目にして2位にダブルスコアに近い点差をつけると、圧倒的な試合コントロールを見せつけて第2ラップを終了。一方の氏川は1ラップ目で10位、2ラップ目終了時点で6位まで巻き返すも、ここで激しい雷雨のため2ラップ終了時点の結果をもって競技終了となった。小川は2連勝で2位に17点差をつけランキングトップ。氏川は総合4位となった。
第4戦~第6戦が中止となり、約5か月ぶりに3戦目にあたる第7戦東北大会が開かれた。1ラップ目は小川、氏川ともに難所の第9、第10セクションをトライせず、「申告5点」として終了。2ラップ目、小川は減点11という当日のベストスコアを出して1位でSSに挑むと、難所の登りも美しくクリーン。2位に11点差をつける圧勝で3勝目を挙げた。氏川は惜しくも難所を登れず、6位で大会を終えた。
次の戦いは中部大会。土曜日に延期となった第3戦、日曜日に第8戦が行われる2連戦となった。小川はその初戦で見事なコントロールを見せる。1ラップ目をオールクリーンしてクリアした後、なんと2ラップ目もオールクリーン。トライアル人生初のオールクリーンという完璧な走りで、最終日を残して9連覇を達成した。
翌日の最終戦では、前日4位に終わった氏川が好走。1ラップ目で小川と同点で3位につけると、2ラップ目でトップに立つ。迎えたSSコースは、どちらも難セクション。ここで氏川、小川がともに失敗。氏川は逆転を許したものの2位表彰台に上り、小川は4位でシーズンを終えた。この結果、氏川はランキング総合3位となり、来年のTEAM MITANI Hondaライダーは、ゼッケン「1」「3」をつけて戦うこととなった。
Race Reports
Rd.04 北海道大会 開催中止
Rd.05 中国大会 開催中止
Rd.06 近畿大会 開催中止
IAS ポイントランキング
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
1 | 1 | 小川友幸 | Honda | 113 |
2 | 3 | 黒山健一 | ヤマハ | 97 |
3 | 5 | 氏川政哉 | Honda | 73 |
4 | 2 | 野崎史高 | ヤマハ | 69 |
5 | 6 | 柴田暁 | ヴェルティゴ | 65 |
6 | 4 | 小川毅士 | Beta | 53 |
8 | 10 | 斎藤晶夫 | Honda | 33 |
10 | 9 | 武井誠也 | Honda | 27 |
11 | 12 | 藤原慎也 | Honda | 25 |