全日本ロードレース選手権

【2021シーズン総集編】埜口遥希が初チャンピオン Honda勢が総合トップ3を占める

Honda勢は前年逃したチャンピオンの座を取り戻すべく、2021年シーズンに向けて新型のHonda CBR600RRを投入。戦闘力は向上し、2019年チャンピオンの小山知良(日本郵便 HondaDream TP)、埜口遥希(MuSASHi RT HARC-PRO.)、荒川晃大(MOTO BUM HONDA)のHonda勢3選手を中心にタイトル争いが行われた。

【2021シーズン総集編】埜口遥希が初チャンピオン Honda勢が総合トップ3を占める

開幕戦ツインリンクもてぎでは小山が優勝、2位には埜口、3位には國峰啄磨(TOHO Racing)が入り、Honda勢が表彰台を独占。セッティングに苦労した面もありながら、マシン開発に携わった小山が自らの手で新型CBR600RRのデビューウインを飾ることとなった。


開幕戦ツインリンクもてぎ CBR600RR勢が表彰台を独占
開幕戦ツインリンクもてぎ CBR600RR勢が表彰台を独占

第3戦スポーツランドSUGOでは荒川がポールポジションを獲得し、レース中盤まで小山とトップを争う展開に。しかし、9周目に小山が転倒を喫し後退すると、荒川が独走で初勝利を挙げた。第4戦筑波サーキットは2レース制で行われ、ウエットコンディションとなったレース1では小山が3位表彰台を獲得。レース2はドライコンディションとなり、中盤以降首位に立った埜口がST600クラス参戦2年目にして初優勝。荒川が2位、小山が3位となり、Honda勢がまたも表彰台を独占した。この時点でポイントリーダーの埜口が58ポイント、荒川と小山が57ポイントで続く大接戦の様相を呈してきた。


第3戦スポーツランドSUGO 初勝利を挙げた荒川
第3戦スポーツランドSUGO 初勝利を挙げた荒川

第5戦鈴鹿サーキットでは、タイトル争いの3台による熾烈なバトルが展開された。順位は目まぐるしく入れ替わり、最終的には小山、荒川、埜口の順でフィニッシュ。今季3度目のHonda勢による表彰台独占となった。第6戦は岡山国際サーキットで行われ、埜口が長尾健吾(ヤマハ)とのバトルを制して2勝目。荒川が6位、小山はジャンプスタートによるペナルティーを受けたことで14位に沈み、埜口は12ポイントのリードをもって最終戦へ向かった。


第6戦岡山国際サーキット 今季2勝目を挙げた埜口
第6戦岡山国際サーキット 今季2勝目を挙げた埜口

最終戦の舞台オートポリスは小山が3連勝中と得意にしているサーキット。小山は6番手スタートとなるが、6周目にはトップまで浮上した。15周のレースを独走で優勝した小山は今季3勝目、オートポリスでは4連勝を挙げた。ポイントリーダーの埜口は僅差の2番手争いの中で3位表彰台に登壇し、初のシリーズチャンピオンを獲得。総合2位に小山、総合3位は荒川と、年間トップ3をHonda勢が独占する結果となった。


最終戦オートポリス チャンピオンを決めた埜口
最終戦オートポリス チャンピオンを決めた埜口


  • Standings
Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 埜口 遥希 14 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda 118
2 小山 知良 3 日本郵便 Honda Dream TP Honda 112
3 荒川 晃大 5 MOTO BUM HONDA Honda 90
4 長尾 健吾 4 NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん Yamaha 85
5 阿部 恵斗 8 Webike チームノリックヤマハ Yamaha 72
6 國峰 啄磨 10 TOHO Racing Honda 67
7 伊達 悠太 13 BATTLE FACTORY Honda 59
8 鈴木 光来 15 MOTO BUM HONDA Honda 43
9 菅原 陸 36 保険職人 GBSレーシング YAMAHA Yamaha 43
10 横山 尚太 6 ガレージL8 RT YAMAHA Yamaha 41
11 松岡 玲 26 伊藤レーシング BORGヤマハ Yamaha 36
12 井手 翔太 11 AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha 32
13 佐野 勝人 16 TEAM VITAL SPIRIT Yamaha 31
14 中村 竜也 34 AUTOBOY☆Firststar Kawasaki 30
15 伊藤 元治 32 MOTO BUM HONDA Honda 26
16 芳賀 涼大 20 ニトロレーシング41YAMAHA Yamaha 24
17 家根谷 大晟 22 FLASH村&eS_Style Kawasaki 22
18 佐野 優人 7 TEAM VITAL SPIRIT Yamaha 22
19 中山 耀介 9 伊藤レーシング&TEAM SHOTA Yamaha 21
20 千田 俊輝 35 SDG Motor Sports RT HARC-PRO. Honda 15
21 鈴木 大空翔 33 BATTLE FACTORY Honda 9
22 小林 隼士 45 T.Pro.Innovation Honda 7
23 綿貫 舞空 19 伊藤レーシング BORGヤマハ Yamaha 7
24 名越 公助 23 Team Plusone (ST600) Yamaha 5
25 田所 隼 18 Honda Suzuka Racing Honda 4
26 阿部 真生騎 41 Webike チームノリックヤマハ Yamaha 3
27 長嶋 修一 60 大道建設モトアルファ Yamaha 1

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