ST600 決勝
ST600 2021
Round 1

小山、埜口、國峰が1-2-3でHondaが表彰台を独占

jp ツインリンクもてぎ

今季から新型Honda CBR600RRが投入され、新車でのシーズンインとなりました。昨年のチャンピオン岡本裕生(ヤマハ)がST1000にスイッチしたことで、ゼッケン1不在の戦いとなります。Honda勢は、チャンピオン候補の小山知良(日本郵便 HondaDream TP)、期待の若手ライダーとして注目を集める荒川晃大(MOTO BUM HONDA)、國峰啄磨(TOHO Racing)、埜口遥希(MuSASHi RT HARC-PRO.)が参戦します。

小山、埜口、國峰が1-2-3でHondaが表彰台を独占

予選でポールポジションを獲得したのは國峰。2番手には小山。2列目、5番手に荒川、6番手に埜口が付けました。

決勝のスタートで飛び出したのは小山で、ホールショットを奪います。小山がオープニングラップを制し、國峰が2番手に浮上すると、横山尚太(ヤマハ)、埜口、荒川が続きます。トップ集団は9台。8周目に横山が5コーナーで國峰を捉えて2番手に浮上しますが、9周目の90°コーナーで國峰が2番手を奪い返します。しかし、10周目に國峰がミス。その隙を付いて、横山、埜口が前に出ます。首位小山、2番手横山、3番手埜口、4番手國峰とポジションが変わります。15周目に埜口がV字コーナーで小山を捉え首位に躍り出ますが、90°コーナーで小山がトップを奪い返します。小山、埜口、國峰、横山のトップ集団を荒川が追いかけます。熾烈なトップ争いとなりますが、小山が抑え込んで16周を走り切り開幕勝利を飾りました。僅差の2位に埜口、3位に國峰が入り、Hondaが表彰台を独占しました。荒川は5位でチェッカーを受けました。


小山 知良
小山 知良 3
日本郵便 Honda Dream TP
新型マシンに変わり、速くなってその速さとの兼ね合いの中で、フロントフォークの感触を掴むのに苦心しました。事前テストやレースウイークでも苦しく、金曜日の最後にセッティングを変えて、最低限、納得できるレベルを見つけて、フロントローに並びました。開発に携わることができたマシンのデビューウインを飾りたかったです。終盤は、きつくて苦労しましたが、トライアルで鍛えたことで耐えることができたと思います。毎年、若手が出てきて競う相手は変わりますが、自分の引き出しを使って対抗していきたいと思います。新型Honda CBR600RRの初勝利を飾ることができて本当に嬉しいです

埜口 遥希
埜口 遥希 14
SDG Honda Racing
全日本に挑戦させてもらえることになった昨年は、4戦とシーズンが短く、マシンに慣れるための時間が取れずに結果を残すことができませんでした。それでも、今年再挑戦させてもらえることになったことに感謝しています。自分が上位に来るだろうと思っている人は、そんなにいなかったと思います。タイムも出ていませんでした。それでも、小山さんとトップ争いができて、2位になれました。走り切れたことが嬉しいですし、ここから、しっかりと自分のレベルを上げて戦っていきたいです

國峰 啄磨
國峰 啄磨 10
TOHO Racing
小山さんの後ろにつけて、余裕を持ってライディングしていたのが、途中、少し離れてしまい、追いつかなければと思って、そこで焦りからミスも出てしまい、思うような走りができずに3位という悔しい結果になってしまいました。レースウイーク、予選、決勝朝のウォームアップと調子がよく、勝てるレースだっただけに、そのチャンスを自分のミスでなくしてしまいました。この反省を次に活かします

荒川 晃大
荒川 晃大 5
MOTO BUM HONDA
シーズンインの筑波選手権では新型マシンでレコードを更新でき、いい感触を得ていたのですが、もてぎでは事前テストから流れが悪く、セットアップを試し過ぎたというか、いろいろトライして、方向性が定まったのが予選という状況で、ロングランもできずに決勝になってしまい、思うような走りができずに悔しいレースになってしまいました。次戦では、初心に戻り、しっかりと走り込んで、トップ争いをし、Honda勢トップを狙い優勝します



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