ST600 決勝
ST600 2021
Round 5

小山、荒川、埜口のHonda勢が表彰台を独占

jp 鈴鹿サーキット

予選結果でポールポジション(PP)は荒川晃大(MOTO BUM HONDA)となり、3年連続で鈴鹿戦のPP獲得となり、鈴鹿での速さを示します。2番手には小山知良(日本郵便 HondaDream TP)。3番手に埜口遥希(MuSASHi RT HARC-PRO.)でフロントローにHonda勢が並びます。國峰啄磨(TOHO Racing)は5番手。伊達悠太(BATTLE FACTORY)は9番手となります。

小山、荒川、埜口のHonda勢が表彰台を独占

決勝スタート前進行の時間に雨が落ちます。空は明るいものの、どう天候が変化するのかわからない状況となります。マシンがグリッドに行きますが、雨が強くなりレースディレイとなります。ウエット宣言が出され2周減算の11周で争われることになりました。再スタートの進行時には、天候が回復して全車、ドライタイヤでグリッドに着きます。ホールショットは埜口でしたが、小山がデグナーカーブで首位を奪い、オープニングラップを制します。小山、荒川、埜口、佐野優人(ヤマハ)、國峰、長尾健吾(ヤマハ)、と続きます。2周目、荒川が130Rで小山をパス、荒川、小山、埜口が続き、この3台がトップ争いを繰り広げました。その後方、國峰、長尾の4番手争いとなります。長尾がオーバーランし、國峰が単独4番手となりトップ争いを追いかけます。長尾は、國峰に再び、追いつき、佐野勝人(ヤマハ)、阿部恵斗(ヤマハ)の争いとなります。
6周目に小山が130Rで荒川を捉え、再びトップを奪います。小山、荒川、埜口のトップ争いは続き、4番手争いは國峰、長尾、佐野、阿部の争いとなります。8周目に130Rで荒川が前に出ます。荒川、小山、埜口のトップ争いは僅差で続きますが、荒川は逃げ始めます。9周目長尾が4番手浮上します。國峰、阿部、佐野とポジションが変わります。最終ラップ、埜口がスプーンで荒川のインに飛び込み2番手に上がりますが、クロスラインで、荒川が埜口を捉えて2番手を奪い返します。小山がトップで最終シケインに入りますが、転倒車が出たことで、黄旗が振られており、仕掛けることはできずに、そのままの順位で最終コーナーを駆け下り、小山が優勝、2位荒川、3位に埜口、國峰は5位でチェッカーを受けました。表彰台をHonda勢が独占する圧勝となりました。


小山 知良
小山 知良 3
日本郵便 Honda Dream TP
レース前の予報では雨でしたが、予報が外れドライで走れてよかったです。週末を通して調子は悪くはなかったのですが、フロントが、レース後半は辛くなるかと思っていました。トップ争いの3人がHondaだったので、勝つためには、しっかりとレースをコントロールする必要がありました。筑波大会では、後ろにいる選手を把握できていなかったことで、勝つことができなかったので、今回は、サインボードに情報を入れてもらい、それを把握しながら走りました。後半に、転倒車が多く出たことで黄旗が多く出ていたので、最終ラップでは、黄旗で勝負できなくなる可能性を考えて、その前にトップに出て逃げきりました。2000年に全日本デビューして、海外でのレース期間もありますが、鈴鹿だけは勝つことができずにいました、最高位は2位、それもバッグストレートで抜かれての結果だったので、今回も同じ展開かと思いましたが、勝つことができてよかった。これで、全日本開催サーキットは、すべて優勝することが出来、コンプリートしたので、それもうれしい。こらから荒川、埜口、國峰も調子がいいので、Honda勢同士のタフなレースが続くと思いますが、しっかりトレーニングして挑んで行きます

荒川 晃大
荒川 晃大 5
MOTO BUM HONDA
勝てなかったのはとても悔しいですが、2位という結果を残すことができたので、ほっとしています。ポールポジションからスタートして、引き離して勝つことを目指しましたが、小山選手が強かったです。最後まであきらめずに、スプーンで合わせて、今回は向かい風が強くスリップが効いたので、シケイン侵入で前に前に出ようと考えましたが、スプーンの攻めが甘く、埜口選手に刺されて、作戦が狂ったことや、最終シケインでは黄旗が出ていて勝負しきれずに終わってしまいました。次は、しっかりと優勝を願えるようにしたいです

埜口 遥希
埜口 遥希 14
SDG Honda Racing
筑波に続き、連続表彰台に登れた結果は悪くないと思います。ですが、レースは、最後まで勝負ポイントを作ることなく終わりました。完全な負けということです。それでも、トップ争いから離さされることがはなかったので、次は、しっかりと勝負ができるように準備がしたいです



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