最終戦、小山知良が独走優勝。埜口遥希は自身初のシリーズチャンピオンに
ランキングトップは埜口遥希(MuSASHi RT HARC-PRO.)で102ポイント、2位の荒川晃大(MOTO BUM HONDA)が90ポイント、3位の小山知良(日本郵便 HondaDream TP)が87ポイント、4位の長尾健吾(ヤマハ)が85ポイントで、この4人にタイトルの可能性がある中で最終戦となりました。
タイトルを獲得すれば、埜口、荒川にとっては初の栄冠。小山は2度目のタイトル獲得になります。
金曜日の1回目の走行はセミウエット、2回目はウエットで行われ、土曜日の予選は、ウエットで始まり、路面が乾いていくというコンディション。タイヤの選択が難しいものになりました。
決勝は長尾がポールポジション。2番手に菅原陸(ヤマハ)、3番手は阿部恵斗(ヤマハ)。埜口は4番手、荒川は5番手。6番手に小山がつけました。
ホールショットは長尾、それを小山、埜口、荒川らが数珠つなぎになり追います。小山が3周目に長尾を捉え、小山、長尾、荒川、埜口、阿部、芳賀涼大(ヤマハ)、横山尚太(ヤマハ)、井手翔太(ヤマハ)の8台が抜け、トップグループを形成します。4周目、長尾が首位を奪い返し、5周目に荒川が2番手に浮上します。それを小山が再び捉え2番手に上がり、激しい争いが繰り広げられました。
小山は、6周目にはトップに浮上。それを荒川が捉えて7周目に首位に立ちます。荒川、小山、長尾、阿部、埜口、横山、井手とトップ争いは7台に絞られます。8周目に小山が荒川からトップを奪い返します。1コーナーで埜口が3番手に浮上、トップ集団のポジション争いが激しくなり、9周目には荒川が2ヘアピンで転倒してしまいます。
トップは小山、それを追う埜口、井手、長尾でトップ争いは4台となります。残り5ラップとなり小山は埜口を引き離し始めます。2番手争いは、埜口、長尾、井手となり、その争いから長尾がコースアウトし遅れ、2番手争いは埜口、井手の攻防となりました。井手が13周目には2番手となりますが、埜口が奪い返します。
しかし、4番手争いを阿部と鈴木光来(MOTO BUM HONDA)が接戦を繰り広げながら2番手争いに迫り、4台の争いへ持ち込みました。
15周を走り切り小山は独走で優勝し、オートポリス4連覇を果たしました。2位は阿部、僅差の3位に埜口となりました。この結果を受け埜口が初のシリーズチャンピオンを決めました。小山はランキング2位。荒川はランキング3位となりました。