【2021シーズン総集編】尾野弘樹が4勝を挙げ逆転でタイトル獲得

ツインリンクもてぎで行われた開幕戦。ポールポジションは小室が獲得したが、2番手の尾野が決勝のスタートでトップに立ち、そのまま逃げきって勝利を挙げた。2位に小室、3位には小合真士(SDG Motor Sports Jr. Team)が入り、全日本デビュー戦で表彰台に登壇した。第3戦スポーツランドSUGOでは、尾野と小室が一騎打ちの状態で最終ラップまで激しいバトルとなったが、0.099秒の差で小室に軍配。第4戦筑波サーキットは2レース制で行われ、小室が2連勝。尾野はレース2で2位に入ったが、レース1で転倒を喫しノーポイントに終わったことで、この時点ではランキングトップの小室と30点差がついていた。

しかしシーズンラスト3戦、鈴鹿サーキットで行われた第5戦から尾野の反撃が始まる。予選で全日本では自身初のポールポジションを獲得すると、決勝では一度もトップを譲らずに独走優勝。2位に細谷翼(realize racing team)、3位は小室が入った。尾野は第6戦岡山国際サーキットでもポールポジションから独走で2連勝。細谷は小室との2番手争いを制して、2戦連続で尾野-細谷の1-2フィニッシュとなった。

小室が12点のリードを持ち、3位以上に入れば自力でチャンピオンを獲得という状況で迎えた最終戦オートポリス。尾野は3戦連続のポールポジションを獲得し、決勝では高杉奈緒子(KTM)、小室とのトップ争いとなった。尾野は中盤以降リードを広げて3連勝。一方、タイトル争いのライバル小室は終盤4番手から、徳留真紀(マルマエMTR)、細谷との2番手争いに。最終ラップで小室は細谷に並びかけるが、細谷がわずかに0.009秒上回り、尾野、徳留、細谷のHonda NSF250R勢が表彰台を独占。ポイントは143点で尾野と小室が並んだが、勝利数で尾野が上回り、薄氷の勝利で逆転タイトルを手にした。

Race Reports

• Rd.01 ツインリンクもてぎ 尾野弘樹が優勝、小合真士が3位表彰台を獲得

• Rd.03 スポーツランドSUGO 骨折のあった尾野弘樹が2位

• Rd.04 筑波サーキット レース2は尾野が2位、細谷が3位で表彰台を獲得

• Rd.05 鈴鹿サーキット 尾野弘樹と細谷翼が1-2フィニッシュ

• Rd.06 岡山国際サーキット 尾野弘樹がポール・トゥ・ウインで優勝

• Rd.07 オートポリス 最終戦を制した尾野がタイトル獲得