J-GP3 決勝
J-GP3 2021
Round 3

骨折のあった尾野弘樹が2位

jp スポーツランドSUGO

雨の予選でトップタイムは小室旭(KTM)。2番手に尾野弘樹(P.MU 7C GALE SPEED)。3番手に木内尚汰(Team PLUSONE)となりフロントローに並びました。

骨折のあった尾野弘樹が2位

決勝スタート前には日が出て明るくなり、路面はほぼドライコンディションとなります。小室がホールショットを奪い、オープニングラップを制して、小室、尾野、木内の順で通過します。それを高杉奈緒子(KTM)、高橋直輝(RG NIWA with O-TEC)、若松怜(team-hiro'ck&HARC-PRO)が追う展開となります。高杉がトップ集団に追いつき4台のトップ争いとなります。3周目尾野が首位に立ちますが、4周目突入のメインストレートで小室が前に出ます。5周目小室、尾野、木内、高杉の順位で通過。細谷翼(realize racing team)、徳留真紀(マルマエMTR)が追う展開となります。ですが、6周目の1コーナーで徳留が転倒。7周目には小室、尾野、木内、高杉に細谷が追いついて、5台のトップ争いへと発展します。そこからS字で木内が転倒してしまいます。

トップ争いは小室、尾野に絞られ一騎打ちとなり、3番手争いが高杉、細谷で争われます。その後方には、予選落ちから救済措置で最後尾グリッドから追い上げた藤田哲弥(P.MU 7C GALE SPEED)がつけ、それを森俊也(WJ-FACTORY)が追います。10周目の1コーナーで高杉を捉え3番手浮上していた細谷が転倒してしまいます。トップ争いは小室の背後に尾野がピタリとつけ、緊迫した戦いが続きます。11周目に尾野が首位に立ちますが、小室との差は0.089と僅差の戦いが続きます。

4番手争いは藤田、森、若松、山本恭裕(チームライフ・ドリーム北九州)らで争われます。16周目森が4番手浮上、藤田、若松、追い上げた岡崎静夏(RT YOLO SARD&ぱわあくらふと)、高橋が続きます。18周目、2コーナーで小室がトップとなりますが、4コーナーで尾野が前に出て、首位を奪います。最終ラップに突入し、メインストリートで小室が前に出ますが、1コーナーのミスを突いて尾野が前に出ます。しかし、馬の背コーナーで再び小室が前に出ます。尾野はあきらめずに仕掛けますが、小室が優勝となり、2位尾野、3位に高杉でチェッカーが降られました。し烈な4位争いを森が制して、僅差の5位に藤田が入り、若松、岡崎の順でレースを終えました。


尾野 弘樹
尾野 弘樹 22
P.MU 7C GALE SPEED
逃げきるレースをしたかったのですがホールショットが取れず、木内選手にパスされて、少しペースが乱れてしまいました。小室選手の後ろについたのは初めてだったので、しっかり観察して、逃げきるのは無理だと思い作戦を変えてコーナー勝負でいきましたが、SUGOの最後は登りなので、届きませんでした。事前テストの初日に転倒してろっ骨と右足の甲を骨折してしまい、最後まで身体が持つのか分かりませんでした。ラスト5ラップはマシンの挙動を抑えるのが、たいへんでしたが、落ち着いて走ろうと、走りきることに集中しました。次戦では勝てるレースをしようと思います

森 俊也 30
WJ-FACTORY
今回は2012年以来の全日本参戦です。スポット参戦することになり、事前テストも1セッションだけの参加という状況でしたが、尾野選手とのバトルを目指していました。ですが、準備不足もありマシンを仕上げることができずに前まで行けずに不完全燃焼です。以前のベストタイムに比べたら、遅いペースでしたが、思うようにペースアップできずに、不本意な順位でのチェッカーになりました。次戦もエントリーしようかと考えています。参戦できるようになれば、もう少し、しっかりと準備して今度こそトップ争いがしたいです

藤田 哲弥 12
P.MU 7C GALE SPEED
予選はすぐに転倒してしまいタイム計測ができずに予選落ちとなってしまいました。ですが、決勝朝の走行で基準タイムをクリアできて決勝に出ることができました。最後尾からのスタートになりましたが、とにかく、追い上げることだけ考えました。路面状況もあったと思いますが、周りのペースが思ったよりも上がっていないこともあってポジションを上げていけましたが、トップまで届きませんでした。もっとペースアップできるようになることが必要です。今回は、参戦できたことに感謝しています。次戦の筑波では、しっかりと取り組んでトップ争いを目指します



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