J-GP3 決勝
J-GP3 2021
Round 5

尾野弘樹と細谷翼が1-2フィニッシュ

jp 鈴鹿サーキット

予選では、ポールポジション(PP)を尾野弘樹(P.MU 7C GALE SPEED)が獲得。2番手に木内尚汰(Team PLUSONE)、3番手に細谷翼(realize racing team)とHonda NSF250R勢がフロントローを独占しました。さらに、徳留真紀(マルマエMTR)が5番手、澤田寛大(ライダースサロン横浜)が6番手でセカンドローに付けました。

尾野弘樹と細谷翼が1-2フィニッシュ

尾野はPPスタートダッシュを決めてホールショットを奪うと、そのままレースをリード。オープニングラップを尾野、細谷、小室旭(KTM)、木内、徳留、藤田哲弥(P.MU 7C GALESPEED)の順で終えます。

尾野はリードを広げ、2周目には、2番手に1秒2の差を付けると、ただ一人2分19秒台に入れて、後続を突き放していきます。尾野の後方では、2番手争いが8台にふくらんで接近戦を繰り広げます。このグループを引っ張るのは細谷で、それを小室、木内、徳留、藤田、若松怜(team-hiro'ck&HARC-PRO)が追う展開に。4周目になると、細谷が集団をわずかに抜け出し2番手をキープします。

尾野は6周目には2番手の細谷に5秒4と差を広げてリードを盤石にし、2番手に細谷が続きます。3番手争いは激しくポジションを入れ替えながら周回し、7周目には若松が3番手へと浮上。8周目には3番手争いに3台が加わり、10台の大集団となります。木内が3番手に浮上して集団を引っ張りますが、9周目には徳留が、10周目には彌榮郡(MARUMAE with Club PARIS)が3番手の座を奪い、11周目の1コーナーでは小室が浮上と、集団のトップが目まぐるしく入れ替わります。12周目に小室が前へ出ると、最終ラップの攻防へと突入します。木内、徳留、小室が僅差で争う激しい展開の中、最終シケインでコースアウトや接触の波乱となり、小室が3位、4位に徳留となりました。

優勝は尾野で、2位に14秒271の大差をつけて、今季2勝目。2位に細谷が入り、Honda NSF250Rは、1-2フィニッシュを飾りました。


尾野 弘樹
尾野 弘樹 22
P.MU 7C GALE SPEED
路面温度が高い鈴鹿を走るのは初めてでしたが、レースウイークの走り出しから調子がよく、全日本では初のポールポジションを獲得することができました。2番手争いは1秒の差がありましたが、自分としは、安心できるタイム差ではありませんでした。それでも、ここまでの流れを活かして、逃げきるレースをしようと思って走りました。最後まで理想通りの走りができました。チャンピオンシップを考えると勝ち続けるしかないので、残りのレースも勝ちを狙っていきます

細谷 翼
細谷 翼 25
realize racing team
前戦の筑波で、絶対に勝ちますと言いました。鈴鹿は得意なので、勝つしかないと思っていたのですが、尾野選手のペースに届きませんでした。追いかけたかったのですが、それができず、勝てなくてとにかく悔しいです。やはり、レースウイークの最初からトップタイムを出して、決勝に向けて詰めていくことが大事だと思います。残りのレースは、そんなふうに戦えるようにしたいです

徳留 真紀
徳留 真紀 4
マルマエMTR
尾野選手が逃げ、細谷選手と離れてしまったのが悔やまれます。尾野選手のペースには届かなかったかもしれませんが、細谷選手とはバトルができる状況にありました。しかし、大きな集団の中で、小室選手の駆るKTMの特性の違いか、ムサシシケイン、アステモシケインとアプローチが違い、リズムが取れずに行き場がなくなって一気に離されてしまいました。そこからは3番手争いのバトルになり、3番手に出て逃げたかったのですが、若松選手が出て来てペースが乱れ、またぐちゃぐちゃな状況になり、それでも最終ラップに賭けましたが、マシンが当たる激しさで、最後のシケインでは、さらに激しいバトルになり、無事にチェッカーを受けることができてよかったという気持ちです。残り2戦に向けてセッティングを見直し、レースの流れを止めてしまうようなバトルではなく、ペースアップして戦えるように準備したいと思います


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