Idemitsu Asia Talent Cup

【2021シーズン総集編】古里太陽が7戦全勝でチャンピオン獲得

アジアからMotoGPを目指す若手ライダーの育成を目的に行われている、イデミツ・アジア・タレントカップ。2020年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、開幕戦のみで終了となったが、今年は3大会7レースが開催。当初予定ではタイ、マレーシア、日本での開催も予定されていたがいずれもコロナ禍の影響で中止となり、カタールとインドネシアの2か国で開催された。

【2021シーズン総集編】古里太陽が7戦全勝でチャンピオン獲得

古里太陽が圧倒的な走りを見せつける

最初の2大会はカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に、2週連続でMotoGPとの併催となった。開幕戦のレース1では、古里太陽が事前テストでの好調ぶりをそのままに独走、2位に16秒の大差をつけて勝利した。2位争いは激戦となり、彌栄郡をハキム・ダニッシュが追う展開に。2人はフィニッシュラインをほぼ横並びで抜け、わずか0.001秒差で彌栄が2位、ダニッシュが3位となった。レース2でも古里は独走で2連勝、2位争いは0.1秒差に6台が入る大混戦の中、濱田寛太が2位、ダニッシュは2戦連続で3位表彰台を獲得した。

翌週に行われた第2戦レース1では、連勝中の古里にダニエル・シャーリルが挑み、2周目にはトップに浮上。しかし古里はすぐに抜き返し、プレッシャーに負けずそのまま逃げきりに成功。シャーリルは0.115秒及ばず2位、3位には彌栄が入った。レース2では古里とシャーリルのバトルがさらに接近。抜きつ抜かれつの大接戦の末、わずか0.041秒上回った古里が4連勝、シャーリルはまたしても2位となった。


開幕戦レース2 表彰台に上がった(左から)濱田、古里、ダニッシュ
開幕戦レース2 表彰台に上がった(左から)濱田、古里、ダニッシュ

半年以上のインターバルをおいて、第3戦がインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)と併催された。レース1ではシャーリルがポールポジションを奪い、終盤はまたしても古里との一騎打ち。ファイナルラップでシャーリルが前に出るも、古里が抜き返してチェッカー。レース2はシャーリルが終盤までリードを保つも、ファイナルラップで古里が逆転。レース3も古里が制し、無傷の7連勝でチャンピオンを獲得した。


第2戦以降激しいバトルを繰り広げた古里とシャーリル
第2戦以降激しいバトルを繰り広げた古里とシャーリル

シャーリルは2戦連続の2位、彌栄も2戦連続で3位となり、年間チャンピオンシップもこの順位で確定。全勝チャンピオンの古里は2022年シーズン、Honda Team AsiaからMoto3世界選手権へステップアップする。


世界選手権での活躍が楽しみな古里
世界選手権での活躍が楽しみな古里


  • Standings
Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 Taiyo FURUSATO 15 - Honda 175
2 Danial SHARIL 21 - Honda 119
3 Gun MIE 5 - Honda 105
4 Carter THOMPSON 6 - Honda 70
5 Hakim DANISH 13 - Honda 57
6 Kanta HAMADA 8 - Honda 49
7 Masaya HONGO 17 - Honda 45
8 Sharul SHARIL 20 - Honda 45
9 Rei WAKAMATSU 2 - Honda 44
10 Tetsuya FUJITA 14 - Honda 37
11 Marianos NIKOLIS 12 - Honda 35
12 Herjun FIRDAUS 10 - Honda 33
13 Herlian DANDI 11 - Honda 29
14 Tom DRANE 18 - Honda 28
15 Reykat FADILLAH 24 - Honda 27
16 Fadillah ADITAMA 3 - Honda 18
17 Veda PRATAMA 25 - Honda 15
18 Thanakorn LAKHARN 9 - Honda 15
19 Thurakij BUAPA 22 - Honda 15
20 Yousef AL-DARWISH 25 - Honda 5
21 Azryan DHEYO 19 - Honda 5
22 Hamad AL-SAHOUTI 23 - Honda 4
23 Watcharin TUBTIMON 16 - Honda 4

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