古里が負けなしの4連勝、シャリールは惜しくも2位
ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた第2戦レース2では、トップの2人による激しい優勝争いと、後続による表彰台争いが繰り広げられました。
優勝は今季絶好調の古里太陽。先週からロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたレースでは全勝となりました。今回のレースでは、古里がダニエル・シャーリルを破り優勝しました。前戦に続き、2人は先頭に立って激しくトップを争いました。その差はわずか0.041秒でした。
大集団での3位争いを制したのは、マレーシア出身のハキム・ダニッシュ。ダニッシュは11番グリッドからスタート、大きくポジションを上げてロサイルで3回の表彰台を獲得しました。
スタートを古里が決め、シャリールがすぐ後ろにつき、2人が集団を飛び出す形となりました。後続集団では、ダニッシュ、カーター・トンプソン、濱田寛太、彌栄郡という表彰台争いの常連ライダーがバトルをしていました。しかし、成長を見せる若手、マリアノス・ニコリス、トム・ドラン、本郷雅也、藤田哲弥らが、周を重ねるごとに前集団に迫り、表彰台争いに加わりました。
その間も古里の真後ろをシャリールが追うトップ争いは続いていました。レース中盤、シャリールは第4コーナーで古里に仕掛けますが、コーナー出口ではらんでしまい、古里に抜き返されてしまいます。
最終ラップ、古里の隙を狙い続けていたシャリールは第10コーナーでトップに出るも、その後の第12コーナーではらんでしまいます。これを見逃さなかった古里は、再びトップを奪い返します。しかし、最終コーナーを回った後もシャリールは粘り、勝負は最後のストレートまでもつれ込みました。シャリールは土曜日のレース1よりもさらに古里との距離を縮める走りでしたが、惜しくも2位。古里は開幕4連勝を果たしました。
2018年のクラッシュから、今季復帰を果たしたシャリール。早くも2回目の表彰台を手にし、その実力を見せつけました。
3位争いも最後まで決着がつかず、最終コーナーから最後のストレートでの闘いとなりました。最後はダニッシュが制し、トンプソンは4位となりました。ニコリスは、激しいバトルの中で自身最高の5位でフィニッシュ。彌栄は6位、濱田寛太が7位、本郷雅也はトラックリミットによって1つ順位を落とし9位。その結果、大集団の中で9番手でフィニッシュを果たしたトム・ドランが繰り上がり8位となりました。
藤田哲弥は集団に最後までついていくことはできなかったもののシャルル・シャリルとのバトルに勝ち、見事なトップ10入りを果たしました。
ファディラ・アディタマと若松怜は、最終コーナーで転倒し、完走となりませんでした。
今シーズンの開幕を飾る2つのラウンドを終え、次戦は10月の日本大会を予定しています。