Race 1
IATC 2021
Round 1

古里太陽が快走、IATC開幕戦を制す。彌栄郡、ダニッシュが激しいバトル

qa Losail International Circuit

2021年シーズン初戦は古里太陽が見事な走りで優勝。後続ではIATCらしい接戦で、2位争いが繰り広げられました。

古里太陽が快走、IATC開幕戦を制す。彌栄郡、ダニッシュが激しいバトル

2021年のイデミツ・アジア・タレント・カップがロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕。初戦から古里が見事な走りを見せ、後続では見応えのある表彰台争いとなりました。古里は、テスト時のペースをそのままにポールポジション(PP)から完ぺきなスタートを切ると後ろを寄せ付けない速さでトップを快走しました。その後方では、彌栄郡とハキム・ダニッシュがIATCらしい接戦での2位争いを展開。勝負はわずか1000分の1秒差で、彌栄に軍配が上がりました。

PPからスタートしたゼッケン15番の古里は後続集団とすぐに差を付けることに成功。順調な古里に対し、ダニッシュは最初の2コーナーで出遅れてしまいました。

しかし、ダニッシュは巻き返します。トップに着けた古里が快走する頃、トップ集団のファディラ・アディタマがこのレース最初のクラッシュを起こします。これに若松怜も巻き込まれました。2人は無事だったものの表彰台争いからは外れ、ダニッシュに表彰台のチャンスが巡ってきました。

前を行く彌栄に表彰台圏内に入ったダニッシュが挑み、2位を争う形となりました。

一方の古里は周回を重ねるごとに勢いを増します。後方で激しい2位争いが行われたことは、トップの古里にとっては好都合となりました。

2人のバトルの後ろでは、ダニエル・シャーリル、カーター・トンプソン、シャルル・シャリル、そして昨年の開幕戦で勝利した濱田寛太による4位争いも行われました。2位争い、4位争いは激しく順位を入れ替えながら最終コーナーまでもつれ込みました。

古里が2位に16.6秒もの差を付けて優勝を決めた瞬間も、彌栄とダニッシュの2位争いはほぼ横並びの状態で続いていました。先にゴールラインを超え、この壮絶な争いを制したのは彌栄。その差はわずか1000分の1秒。古里の強い走りと、彌栄とダニッシュによるバトルは開幕戦で大きく印象に残るものでした。

4位争いも最後まで僅差でした。オーストラリア出身のトンプソンが、シャリルに1000分の1秒の差を付けて勝利。濱田が6位、シャーリルが7位と続きました。シャーリルは、2018年にセパンで起きた大クラッシュから長い道のりを経て復帰を果たしました。復帰後すぐにトップ5争いに加わることができました。

8位争いは数珠繋ぎのライダーたちによって行われました。タイ出身のライダー、タナコーン・ラカーンが最終ラップで少しずつ差を広げ、そのまま8位でフィニッシュ。オーストラリア出身のルーキー、マリアノス・ニコリスは、藤田哲弥をかわして9位。その後ろは、カタール出身のユーセフ・アルダーウィッシュ、ヘルリアン・ダンディ、本郷雅也、トム・ドラン、トゥラキジ・ブアパ、ウォッチャリン・トゥブティモンと続きました。16位のトゥブティモンは惜しくもポイントを逃しました。ジャンプスタートとなった本郷は、ロングラップペナルティーを科されましたが、ポイント獲得となりました。




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