古里太陽が開幕から5連勝を飾る
IDEMITSU Asia Talent Cupの第5戦がインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催され、古里太陽が無傷の5連勝でチャンピオン獲得に王手をかけました。
レースは、ポールポジションのダニエル・シャーリルがホールショットを奪い、本郷雅也、カーター・トンプソンが続く展開でスタート。古里はその直後の集団から情勢を伺います。それからほどなくして、トップ集団はシャーリル、本郷、トンプソン、古里、ハキム・ダニッシュ、アズリアン・デヨ、彌栄郡、ハージュン・フィルダウスという構成になりました。
濱田寛太は、序盤にターン10で接触を受けて後退を余儀なくされ、さらにはフィルダウスとデヨも脱落して、上位集団は6名となります。
首位に立っていたシャーリルでしたが、コーナーでワイドに膨らんだことで集団の後方に順位を落とし、古里がリーダーに。彌栄郡が2番手で続きます。さらに、本郷が転倒によってリタイアしたため、集団は5名に絞られました。
残り5周となり、トンプソンとダニッシュが集団から遅れ始め、トップ争いは追い上げてきたシャーリルと、古里、彌栄郡の3名に。古里は引き離しにかかりますが、シャーリルもそこに食い下がり、優勝争いは一騎打ちとなります。
最終ラップに入っても、古里は順位を譲らず、シャーリルが追いかける展開に。オーバーテイクのチャンスを伺うシャーリルでしたが、ターン13で前に出ます。しかし、古里もすかさず反撃してターン16でアウト側から仕掛けて逆転。そこから最終コーナーまで順位を守り切り、チェッカーフラッグ。古里はここまで全勝となる5勝目を挙げ、チャンピオンシップでのリードを46ポイントに拡大しました。シリーズは残り2レースが予定されており、古里は最終戦を待たずにチャンピオンへ王手をかけました。
また、僅差の2位でフィニッシュしたシャーリルと、3位の彌栄郡が表彰台登壇を果たしました。