開幕戦でボウ完勝。通算70勝目

開幕戦は3月11日、フランス・ニースで行われた。開幕戦では、レギュレーションによりマルセリが出場できず、ボウのみが参戦。ラウンド1、ラウンド2の5セクションをそれぞれわずか1点ずつの減点で、トップでファイナルへ進出を果たす。上位3名で争われるファイナルで、ボウは難関続きのセクションをわずか2点でクリア。13点となったアダム・ラガ(TRRS)をおさえ、開幕戦に勝利した。ボウにとってはX-Trial通算70勝目の記念すべき勝利となった。

ラガとの激闘制し2連勝。マルセリ、チームデビュー戦は8位

第2戦シャロンシュルソーヌ(フランス)は、マルセリのRepsol Honda Teamのライダーとしてのデビュー戦。前戦より難度が上がり、ラウンド1でボウが11点、マルセリは19点となり、マルセリは8位でこの大会を終えることとなった。
ボウはラウンド2を2点でしのぎ、ラガと同点でファイナルへ。ファイナルも大接戦となったが、わずか1点差でボウが上回り、2連勝となった。

Repsol Honda Team、マドリードで本領発揮

第3戦マドリードでは、ボウが全ラウンドでトップとなり開幕3連勝を飾った。チームデビュー戦では緊張から実力を発揮できなかったマルセリは、この大会では本来の力を発揮。3番手でファイナルへ進出すると、落ち着いたライディングで2位表彰台を獲得し、チームで1-2フィニッシュを果たした。

チームにとって、そしてボウにとってもホームラウンドとなるバルセロナ大会。Xトライアル最大のスタジアム、パラウ・サン・ジョルディには、4800人の観客がつめかけた。
ボウはトップでファイナルへ進出すると、ライバルのラガに競り勝ち開幕4連勝。地元ファンの大きな声援に応える見事な勝利となった。

最終戦中止でチャンピオン決定

4月までに4戦を終え、トライアルはアウトドアシーズンに突入。10月に2戦を残していたが、8月末に最終戦マルセイユ大会の日程キャンセルが発表された。残すは1戦のみとなり、第4戦時点でのポイント差によって、ボウの16連覇達成が思わぬ形で決定することとなった。

最終戦となった第5戦アンドラ大会では、ラウンド2までボウがパーフェクトライディングを披露。ファイナルでは惜しくもハイメ・ブスト(ヴェルティゴ)に1点差で敗れ2位となったが、優勝4回、2位1回の圧倒的な成績でシーズンを終えることとなった。
マルセリは最終戦を5位でフィニッシュ。ランキング5位でシーズンを終えた。

Race Report

Rd.01 ニース：トニー・ボウ、Xトライアル70勝目

Rd.02 シャロンシュルソーヌ：トニー・ボウ、2022年Xトライアルで2戦2勝を挙げる

Rd.03 マドリード：Repsol Honda Team、マドリードでワンツーフィニッシュを決める

Rd.04 バルセロナ：16回目のタイトル目前! トニー・ボウが圧倒したバルセロナの夜

Rd.05 アンドラ：X-Trial最終戦、チャンピオンのトニー・ボウは2位、ガブリエル・マルセリは5位

X-Trial - ポイント