Race
X-Trial 2022
Round 3

Repsol Honda Team、マドリードでワンツーフィニッシュを決める

es Madrid

マドリードで開催されたXトライアル第3戦で、Repsol Honda Teamは表彰台の1位と2位を獲得しました。優勝はトニー・ボウ、2位はガブリエル・マルセリ。チームにとって、大きなリザルトとなりました。

Repsol Honda Team、マドリードでワンツーフィニッシュを決める

10年間開催されたことがなかったマドリードでのXトライアル、2戦を終えてポイントリードを守るボウは、ここでも見事な勝利をおさめて開幕3連勝を飾ることになりました。そして若きチームのナンバー2、マルセリは、すばらしいパフォーマンスを発揮して準優勝。今回のXトライアルは、マルセリの10回目のXトライアル参戦となります。チームデビューを果たした前戦第2戦ではその緊張から成績は振るわずで残念な結果となりましたが、2戦目にして見事実力を発揮してくれました。

ラウンド1では、Repsol Honda Teamの2人は、試合をよくコントロールしていました。セクションでは簡単ではありません。第4セクションなどは、参加8名が全員5点になるなど、難しいセクションが用意されていました。

マルセリは減点13点で全体の3番手、ボウは11点で、ライバルのアダム・ラガと同点でしたが、セクション走破タイムでボウがラガを上回っていたため、ラウンド1のトップはボウがとることになりました。

ラウンド2では、ボウが自身のテクニックの優位性を存分に発揮して、わずか7点で6セクションを走破、ここでもこのラウンドのトップスコアをマークしました。第4セクションで転倒を喫したマルセリは、ラウンド2では4番目のスコアをマークしました。しかし規則によって、ファイナル進出はラウンド1とラウンド2の合計点で決められることになっています。マルセリの合計スコアは27点で、見事、ここまでの3番手のポジションを得て、ファイナルへの進出を決めたのでした。

ファイナルでは、ボウが卓越したマシンコントロールを見せ、マドリードでの夜を完ぺきに演出しました。その減点はたったの2点。文句なしの開幕3連勝となりました。そしてマルセリは、第4セクションを2点で走破できたことでライバルに差を広げて、ボウに遅れること5点、合計7点でファイナルを走りきれました。

結果、マルセリは堂々の表彰台獲得です。今回の結果ばかりではなく、今後のマルセリの進化にも、大きな可能性を感じるリザルトとなりました。

マドリードアリーナでの今回の勝利によって、ボウはXトライアルランキングのリードをさらに広げることに先攻しました。優勝のポイントが20点、加えてラウンド1、ラウンド2の勝者に与えられるボーナスを2点手にして、そのポイント差はさらに大きくなっています。

この日2位表彰台に上がったマルセリは、今回の2位獲得によって、ポイントテーブル上でもジャンプアップ、ランキング6位に浮上して、マドリード大会を終了しました。

Xトライアルの次なるラウンドは、4月10日のバルセロナとなります。トライアルの聖地といわれるスペインはカタロニア州、その首都たるバルセロナでの一戦は、地元のライダーのみならず、この地に本拠地を置くRepsol Honda Teamとしては、ぜひ好成績をおさめたいところ。昨シーズンのバルセロナ大会を思い起こせば、ボウが2021年Xトライアル世界タイトルを決定し、マルセリははじめて2位表彰台を獲得することができた思い出のスタジアムです。

今年のバルセロナは、どんな戦いとなるでしょうか。


Toni Bou
Toni Bou 1
Repsol Honda Team
チームにとって、そして私にとっても地元大会となるバルセロナ大会は、いつも私に小さくない緊張を強いるものです。しかし今回、私が3連勝、マルセリも2位表彰台を獲得したことで、落ち着いてバルセロナ入りができるだろうと思っています。Repsolのお膝元でもあるバルセロナで3連勝を果たすこと、これが目下の目標です。今回の戦いでは、ラウンド1とラウンド2ではライバルの肉薄に少し苦しむことになりましたが、ファイナルでは第2セクションでのアドバンテージで、ライバルをつきはなすことができました

Gabriel Marcelli
Gabriel Marcelli 38
Repsol Honda Team
昨年のバルセロナ大会で得たベストリザルトを、今回もまた獲得することができました。たいへんうれしい結果です。フランスでは、大きなプレッシャーに悩むことになりましたが、今回はそういった苦しみからはすべて開放されて、トライアルを楽しむことができました。前回の大会とは、全く異なるビジョンを持って取り組めた結果が、この2位表彰台につながったのだと思っています。今シーズンの今後に向けても、今回のリザルトはたいへん大きなものとなりました。マドリードのお客さんの応援にもたいへん支えられました。本当に、よい一戦になりました

Takahisa Fujinami
Takahisa Fujinami
マルセリは、前回のトライアルから確実に、そして大きく変化を遂げてくれました。スタートも早かったので、先週と同じような結果になってしまう可能性も少なくなかったのですが、今回の彼はとてもリラックスしていて、この数カ月にやってきたことのすべてを存分に発揮してくれました。これは、大きな自信につながるにちがいありません。もちろん、今日もプレッシャーは小さくなかったと思いますが、彼はすべてを克服し、優勝したのと同等の表彰台を獲得することができました。ボウについては、ラウンド1とラウンド2でのボーナスポイントを獲得することができました。シリーズポイントは、この日だけで22点を獲得することができました。ボウとマルセリには宿題を与えていたのですが、今日はその結果をきっちり見せてくれました。監督として、これ以上の喜びはありません。チームのすばらしい働きに感謝です


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