チームは新型「RTL Electric」とライダーのミケール・ジェラベルトと共に、中量級クラスに挑みます。
Hondaはトライアル世界選手権(TrialGP)でICE(内燃機関)マシンでの連覇を目指すと同時に、Trial2クラスでは「Honda Montesa(ホンダ・モンテッサ)」として、新たなプロジェクトを通してトライアル界でのさらなる活躍を目指します。同プロジェクトでは、初めて電動バイクをチームの体制に取り入れます。長年この競技で成功を収めてきたチームは、内燃機関マシンと対等に競えるよう設計された新型「RTL Electric」で参戦します。
この野心的なプロジェクトを率いるのは、これまで本競技で確かなキャリアを築いてきた27歳の実力派ライダー、ミケール・ジェラベルト。2016年にはヨーロッパチャンピオンに輝き、各大会でその才能と闘志を証明してきました。彼の経験とスキルは、RTL Electricを頂点へと導く鍵となるでしょう。
このプロジェクトは、昨シーズンの全日本選手権で始まった開発に端を発しています。RTL Electricはシーズン第6戦でデビューを果たし、出場した3戦すべてで勝利を収めました。Hondaは2050年までに全ての製品および企業活動でのカーボンニュートラル達成、また、2040年代には全ての二輪車製品でのカーボンニュートラル達成を目指しており、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいます。
2025年、新チーム「Honda Montesa」は世界選手権への挑戦の足がかりとして、Trial2でのタイトル獲得を目指し、EV開発を高いレベルで加速させ、トライアルの歴史に新たな一歩を刻むことを目標としています。RTL Electricの導入は、トライアル競技における技術的な進歩を象徴しています。このバイクの公式戦デビューは、4月5日から6日にスペインのベナアビスで開催されるシーズン開幕戦となり、チームは非常に過酷なコースとして知られる舞台に挑みます。
ミケール・ジェラベルト選手のコメント
この新しいプロジェクトで私を信頼してくれたHondaに心から感謝しています。長い歴史を持つメーカーの一員として、Honda Montesaの素晴らしいプロフェッショナルたちと共に戦えることを光栄に思います。RTL Electricは革新的なバイクで、その開発の様子は目を見張るものがありました。非常に厳しい挑戦になることは承知していますが、開幕戦から良い結果を出せるように全力で取り組んでいきます。