Qualifications Day 2
INDY 2022
Round 6

スコット・ディクソンがインディ500予選で2年連続ポールポジションを獲得。Hondaは3年連続のポールポジション

us Indianapolis Motor Speedway

第106回INDY500の予選が2日間に渡って開催され、Chip Ganassi RacingのHondaエンジン搭載マシンで戦うスコット・ディクソンがポールポジションを獲得しました。インディカーシリーズで6回チャンピオンになっているニュージーランド出身のディクソンは、そのすばらしいキャリアをさらに輝かせるINDY500での5回目のポールポジション獲得を成し遂げました。彼は2008年のINDY500で優勝を飾っており、今年はキャリア2勝目を目指してフロントロー内側のグリッドからレースに臨みます。

スコット・ディクソンがインディ500予選で2年連続ポールポジションを獲得。Hondaは3年連続のポールポジション

INDY500の予選は今年から三段階で争われるものに変更され、予選1日目の土曜日に最速だった12人が2日目の予選へと駒を進めてポールポジションを争う方式とされました。決勝のスターティンググリッドの13番手から33番手までは土曜日に決定し、ポールポジションとフロントローから4列目までのグリッドが予選2日目の日曜日に決まるというルールです。

7人のHondaドライバーたちが予選2日目に戦う権利を与えられるファスト12入りを果たし、そのうちの4人が12人から半分の6人に絞り込まれてポールポジション争いを繰り広げました。いずれの予選でも各ドライバーに与えられるアタックのチャンスは1回だけです。

予選1日目を10番手でクリアしたディクソンは、予選2日目の最初の予選でトップタイムをマークしました。そしてディクソンは、最後の勝負である予選2日目の2回目のシングルカー予選において、4ラップ平均234.046mphという驚異的なスピードを実現させ、キャリア5回目となるINDY500ポールポジションを獲得しました。

予選2番手はディクソンのチームメートのアレックス・パロウでした。2020年にルーキーながら予選7番手に食い込んだパロウは、Chip Ganassi Racingに移った初年度の2021年に予選6番手、今年は予選2番手と見事な成績を残してきており、初めてフロントローからスタートする権利を獲得しました。彼らのチームメートたちは、マーカス・エリクソンとベテランのトニー・カナーンがそれぞれ予選5番手と予選6番手という結果になりました。そして、Hondaエンジンを使用する他のドライバーもロマン・グロージャン(Andretti Autosport)が予選9番手、佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)が予選10番手でした。

これで第106回INDY500の予選は終了し、月曜日はマシンをレースモードに戻してのプラクティスが2時間行われます。そして、決勝まで2日と迫った金曜日にファイナルプラクティスが開催されます。いずれも走行時間は2時間です。


Scott Dixon
Scott Dixon 9
Chip Ganassi Racing
INDY500というイベントは本当に驚くべきもので、1日のうちに起こる浮き沈みの激しさは異常と表現してよいほどです。今日、予選を見るためにスピードウェイに来てくださったファンの皆さんに「ありがとう」と言いたいと思います。チームとHondaには深く感謝しています。
今日のポールポジション獲得にはたいへん大きな意味があります。それは私のカーナンバー9のマシンを担当するクルーたちだけでなく、チームオーナーのチップ・ガナッシ、彼のグループ全体とってたいへん大きな成果です。今日のポールポジション獲得には、チームのスタッフ全員が貢献しています。チームが予選に注ぎ込んだ努力にはすさまじいものがありましたから、その努力が報われたことを本当にうれしく感じています。
私たちのチームはエントリーした5台すべてを予選のファスト12に入れ、4台がファスト6で戦いました。インディカーのチームオーナーであれば誰もが望む状況になっていました。チップとチームの全員を讃えたいと思います。そして、HondaとHPDも同様に讃えたい気持ちです。

Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
予選での私のマシンは本当に速かったと思います。ファスト6を走ったときのマシンがベストの状態でした。安心してアタックを行うことができました。自分にできることはすべてやった予選でしたが、ポールポジションは私ではなく、チームメートのスコットが獲得しました。彼は本当にすばらしいドライバーです。私はまた来年チャレンジし、そのときにぜひともINDY500の初ポールポジション獲得を成し遂げたいと考えています。
今年の私たちのチームは5台体制でINDY500に出場していますが、プラクティスの間から各自がどんなセッティングで走り、その時のマシンはどんなフィーリングで、どんなバランスになっていたのかといった情報を全員で共有してきています。それが私たちの強さの秘密で、私のフロントローグリッド獲得につながりました。

Takuma Sato
Takuma Sato 51
Dale Coyne Racing with RWR
INDY500のポールデーだった今日、私たちはトップ10という結果を手に入れました。予選10番手はもちろんすばらしい結果ですが、正直にいえば今日は私たちにとってたいへん難しい1日になっていました。
予選直前のファストフライデーでの自分たちのマシンは非常によい仕上がりになっていました。予選に向けて、大きな期待を抱くこととなったのはそのためでした。しかし、予選1日目の土曜日にはコンディションに関する計算を誤り、私たちの置かれた状況は少し難しいものになりました。
そして今日、予選2日目の私たちは午前中のプラクティスに参加してセットアップの確認を行うなど、自分たちにできることはすべてやりました。
予選10番手という結果は、自分たちとしてはやや不本意なものです。しかし、レースは今日の予選とは全く異なる展開になるはずですから、自分たちは今からとてもワクワクしています。レースに向けたプラクティス走行で、私たちは自分たちのマシンをトラフィックで非常に強力なものにすることができているからです。
明日もまたプラクティスがあり、やるべき作業はまだ残っています。月曜日と金曜日にスケジュールされているそれぞれ2時間の走行でそれらの改善に取り組みたいと思います。


*Qualifications Day 2、Qualifications Day 1は4ラップの平均速度で決定するため、「Time/Gap」欄は平均速度(mph)を記載

*Failed Attempt:予選アタック無効
佐藤琢磨は最初の予選アタックがペナルティーで無効に
*Withdrawn:予選記録取り下げ
一度行った予選アタックの記録を自ら取り下げて、新たなアタックを行う場合
*Retired:予選記録破棄
二度目のアタックを行い、新たな予選記録を採用したために不要となった予選アタック
*Waved Off:予選アタック中断
予選アタックをマシンのトラブル、スピードが不十分などの理由で中断
*No Attempt:予選アタック不成立
予選アタックに入ったところで降雨により計測中止。アタックは行われていない。
*Incomplete:予選不参加
一度もアタックせずに終了



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