Race Final Result
EWC 2024
Round 3

【レース終了】史上最多220周でTeam HRC with 日本郵便が3連覇。Honda通算30勝目を達成

jp Suzuka Circuit

7月21日(日)に開催されたFIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会(以下、鈴鹿8耐)。6時間が経過した時点でのトップは164周を消化したTeam HRC with 日本郵便(高橋巧、名越哲平、ヨハン・ザルコ)で、2番手にはYART - Yamaha(ヤマハ)が同一周回でつけていました。Honda勢は5番手にSDG Team HARC-PRO. Honda(國井勇輝、浦本修充、マリオ・アジ)、7番手にHonda Dream RT 桜井ホンダ(伊藤和輝、日浦大治朗)、8番手にTOHO Racing(清成龍一、渡辺一樹、榎戸育寛)、10番手にTeam ATJ with docomo business(岩田悟、鈴木光来、岡谷雄太)と、トップ10圏内に5台が位置していました。

【レース終了】史上最多220周でTeam HRC with 日本郵便が3連覇。Honda通算30勝目を達成

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名越は安定したペースを刻んで、187周目にザルコへとライダー交代。このころ7番手争いが激しくなり、日浦、AutoRace Ube Racing Team(スズキ)のバリー・バルトゥス、渡辺の3人が接近戦をみせました。5番手を走行していた國井はピットインし、浦本が最後のスティントへ飛び出していきました。

190周目、ザルコとYART - Yamahaとの差は45秒091。6番手に伊藤、8番手に榎戸、9番手にAstemo Honda Dream SI Racing(野左根航汰、羽田太河、作本輝介)の作本、11番手に鈴木が続きました。

200周を超えると、ライトオンのサインが提示されました。209周目にザルコはピットロードに入り、高橋が最後のスティントへと向かいました。高橋はトップを快走し続けますが、Team HRC with 日本郵便のピットストップに関して審議が入り、残り5分のところで最終結果に40秒加算というペナルティーが科せられました。

しかし、2番手のYART - Yamahaとの差は51秒と開いており、40秒のペナルティーを考慮してもまだリードがありました。夕闇の中で高橋は淡々と走り続け、220周目に入ったところで時刻は19時30分を回って最終ラップへと突入しました。

スタンドのペンライトに迎えられながら高橋がチェッカーフラッグを受け、史上最多周回数となる220周をマークし、Team HRC with 日本郵便が3連覇を達成しました。Hondaとしては鈴鹿8耐での通算30勝目、高橋は単独トップとなる鈴鹿8耐での通算6勝目、ザルコと名越にとっては初優勝という、記録ずくめの優勝となりました。

そのほか、Honda勢は6位にHonda Dream RT 桜井ホンダ、7位にTOHO Racing、9位にSDG Team HARC-PRO. Hondaが入ったことで、4チームがトップ10フィニッシュを果たしました。


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Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 30
Team HRC with Japan Post
6勝を挙げ、Hondaの30勝目を達成することができてホッとしています。最高のチームメートとスタッフ、声援を送ってくれたファンの皆さんのおかげで、ここに来られたと思っています。ここをスタートとして、勝利数をもっと刻めるようにHRCからのいいオファーを待ちたいと思います。機会をもらえたら、また鈴鹿8耐で勝利を目指したいです

Johann Zarco
Johann Zarco 30
Team HRC with Japan Post
私たちの目標を達成できました。最初から最後まで完ぺきで、思った通りのレースができてうれしいです。HRCの一員として優勝できたことを光栄に思っています。高橋選手は感動的なすばらしい走りをしてくれました。名越選手は走行ごとにペースを上げてくれました。この2人と走れたことに感謝しています。来年もスケジュールが許せば、また挑戦したいです

Teppei Nagoe
Teppei Nagoe 30
Team HRC with Japan Post
昨年は2位で表彰台に立ち、いつか勝ちたいと思いましたが、1年後にかなうとは思っていませんでした。あこがれのHRCで走らせてもらい、強力なチームメートとHondaの3連勝、30勝目を挙げることができました。表彰台から見た景色は、これまで見た景色の中で一番きれいなものでした。ライダーとして、まだ未熟な部分があることを理解しています。今度は実力で表彰台に立てるよう、この優勝を励みに頑張っていきます

Yuki Kunii
Yuki Kunii 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
レース中はいろいろなことがあり苦しい状況でしたが、チームのハードワークのおかげで8時間を完走できたことが素直にうれしいです。自分をアピールするいい舞台になりましたし、少しはみせることができたと思います。すぐにアジアロードレース選手権第4戦インドネシアがあるので、気を抜かずに頑張ります。たくさんの応援をありがとうございました

Naomichi Uramoto
Naomichi Uramoto 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
急きょ、私と國井選手が交互に乗ることになり、國井選手はすごく頑張ってくれて上位を狙えるポジションにいたのですが、私の最後のスティントでペースを上げられなかったことが原因で、順位を下げる結果になってしまいました。9位というふがいない結果で、応援していただいた皆さまとチームに申し訳ない気持ちです。完走はできたので、今後に活かしていきたいです

Mario Aji
Mario Aji 73
SDG Team HARC-PRO. Honda
初めての鈴鹿8耐をすごく楽しみにしていたのですが、最初の走行で肩の痛みが出て予定周回数を走ることができず、順位を下げてしまい申し訳なく思っています。國井選手と浦本選手がリカバリーして走ってくれたので、本当に感謝しています。貴重な経験をさせていただいたチームに感謝しています。ありがとうございました

Josh Hook
Josh Hook 5
F.C.C. TSR Honda France
厳しいレースウイークだったと思います。いろいろなことを短期間でトライする必要がありました。もう少し時間が必要だったのかもしれません。チームはすばらしい仕事をしてくれたし、ベストを尽くしてくれました。しかし、今回は残念ながら結果につなげられませんでした。今日のレースを振り返り、次のボルドールに備えたいと思います

Mike Di Meglio
Mike Di Meglio 5
F.C.C. TSR Honda France
気温が高く、とてもタフなレースでした。リスクをおかさずに走りましたが、コーナリング中にフロントフォークが路面に接触し、クラッシュしてしまいました。次のボルドールで頑張ります

Alan Techer
Alan Techer 5
F.C.C. TSR Honda France
今回のレースからバイクが新しくなり、まだまだやるべき仕事が多くあると感じました。鈴鹿8耐は厳しいレースになり、今シーズンを考えても大変な状況ですが、次戦のボルドールは気持ちを切り替えて挑みます

Makoto Tamada 88
Honda Asia-Dream Racing with Astemo
エンジンのトラブルでレースを終えることになりました。原因はまだ特定できていませんが、チームからライダーに的確な情報をしっかりと伝えておけば防げたトラブルかもしれません。次につなげなければならないのですが、二度と同じミスをしてはいけないし、今回のミスは非常に残念でなりません。せっかくこの日のために入念な準備をして、テストから予選まで順調に来ていただけに、ライダーにも関係者にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかしながら、アジアのライダーやメカニックのレベルは上がっているため、こういったミスをなくせば、もっといいリザルトを出せるので引き続き頑張ります


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