ダカールラリーをもっと楽しむための豆知識 2022新レギュレーション
ダカールラリー2022が、2022年より創設されるFIM世界ラリーレイド選手権に組み込まれるにあたり、レギュレーションにもいくつか変更された点があります。どのような点が変わったのか、ポイントをまとめました。
順位に応じてポイントを付与
各ステージの順位に応じて、FIM世界ラリーレイド選手権のポイントが与えられることになりました。また、ダカールラリーのように6ステージ以上からなる大会では、獲得ポイントが1.5倍(小数点以下切り上げ)になります。ただし、大会の総走行距離が50%未満でフィニッシュした場合は、ポイントが半減されます。
完走しなくても再スタート可能に
ライダーやドライバー、クルーはたとえステージを完走できなくても、引き続きレースに参加できるようになりました。ただし、最終ステージの3日前までに復帰する必要があり、リタイアは3回未満、メディカルサービスの許可が出ていることが条件となります。
超軽量ヘルメットの使用禁止
ライダーの安全を確保するため、ヘルメットの最低重量が1.1kgとなり、レギュレーションから外れるヘルメットの使用が禁止されることとなりました。
スペシャル予選ステージの設置
本戦のスタート順を決定するスペシャル予選ステージが設置されます。スペシャル予選ステージは、第1ステージの前日に設けられ、第1ステージ・セクション1(ステージ1A)と命名されます。次のステージは、第1ステージ・セレクティブセクション(ステージ1B)となりました。
WPP (Precise Waypoint)が追加
GPSによるナビゲーションなしに、ロードブックに記載されたコースを正確に入っているかチェックする、ウェイポイントが設けられました。番号や順路はロードブックのみに記載されます。通らなかった場合は2分のペナルティーが科せられます。
ピストンの交換
エンジン交換ペナルティーが導入されていますが、審査員立会いのもとで、1回のみピストン、ピストンリング、ピストンピンのみを交換するために、エンジン上部を開けることができるようになりました。2回目のピストン交換を行った際には、タイムペナルティーを受けることになります。