ダカールラリーをもっと楽しむための豆知識 2021新レギュレーション
毎年1月からスタートするダカールラリー。知ればもっと楽しめる、意外と知らないダカールラリーの豆知識を集めました。2021年から新たに導入された新レギュレーションのほか、歴史編、ルール編、用語集に分けて紹介します。
なにが変わった?2020→2021 変更レギュレーション
プロローグの導入
過去にも何度か導入されたことがある、ステージ1のスタート順を決める非常に短いステージが導入されることになりました。
ロードブックの配布時間の変更
2020年は一部の区間で導入されていた、スタート直前のロードブックの配布が2021年からはすべてのステージで適用され、バイクはスタート20分前、クルマやトラックはスタート10分前に配布されるようになります。これは、全ライダー・ドライバーが公平にナビゲーションを行えるようにするためです。
タイヤの個数制限
大会中使用できるバイク部門のリヤタイヤは全ステージ合わせて同一ブランド同一モデルで6本以内に制限されます。
救急救命講習を修了した者だけが参加可能
救急救命講習を受け、修了した者だけが出走できるようになりました。
ピストンの交換
ライダーに対して慎重なライディングを促すため、エンジン交換ペナルティーが導入されていますが、2021年からは2回目のピストン交換を行った際には、エンジンのほかの部分が変わらない場合でも、タイムペナルティーを受けることになります。
給油中の補修作業禁止
給油中とニュートラルゾーンではメカニックによる補修作業は禁止となりました。
これは、ライダーに対して慎重なライディングを促すためです。
15分間の休憩時間は燃料補給とライダーの休憩のために確保されています。
エアバッグベストの義務化
2021年からダカールラリーの二輪・ATV部門ではエアバッグベストの着用が必須となりました。
エアバッグベストはMotoGPなど、ほかのカテゴリーで重大なクラッシュ時の負傷の重症化を軽減する目的で使われています。
安全への配慮
ハザードレベル2と3のゾーンへのアプローチでは警告音が鳴り、注意喚起を行います。さらに、特にトリッキーで危険な区間は、時速90kmに制限される「スローゾーン」が新設されました。