予選7番手まで追い上げたフェルナンデスが最速ラップを刻む
熱狂的なスペインの観衆の前で、ルーベン・フェルナンデス(Team HRC)が、後方からの追い上げとなった予選レースで7位に入りました。すばらしい速さを披露したフェルナンデスは、今大会スペインGPの総合成績としてカウントされる明日の決勝2レースに向けて自信を深めました。
当初ゼッケン70番は、わだちの多いアロヨモリノスのコースコンディションにうまく対応できず、プラクティスセッションを思い通りにこなすことができませんでした。フリー走行で16位、タイムドプラクティスで11位のタイムにとどまったことは理想的とはいえません。それでもこのスペイン人ライダーは、スタートゲートのレイアウトがあまり窮屈ではなかったので、イン寄りのポジションにこだわる必要がなかったことをスタートの瞬間に証明してみせました。予選レースは4番手で始まりましたが、クラッシュで負傷したライダーを救助するため、赤旗が振られてリスタートとなりました。ルーベンはレースが再開された後、1周目で3番手につけました。先行する2台にプレッシャーをかけながら、オーバーテイクするチャンスを狙っていましたが、ピットレーンを過ぎたところで転倒してしまいました。
レース開始直後だったため、フェルナンデスが起き上がるまでに数多くのライダーが通り過ぎ、ポジションは15番手まで下がりました。それでも熱狂的なファンの声援を受けると、彼は目を見張るようなラップタイムを記録し始め、毎周コンスタントなパッシングを繰り出すようになります。今シーズンから予選レースもポイント加算の対象になったので、少しでも上位でゴールすることが重要です。Honda CRF450Rを駆るこのライダーは、時間の経過とともに着々とペースアップを図り、ラスト2周で8番手のライダーを抜いたときには、全員の中でも最速となるラップタイムを記録しました。 この奮闘によって彼は、貴重なシリーズポイント4点を獲得し、ランキング上位にいるライダーとの差を16点まで縮めました。
決勝2レースではゲートピックが7番目になるので、トップライダーたちに挑んで、今シーズン2度目となる表彰台を目指して戦うチャンスが増えます。今季第6戦のグランプリ総合優勝を決める2レースでは、歓喜に満ちたスペインの大観衆がより情熱的で大きな声を上げることでしょう。
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