Qualifying
MotoGP 2022
Round 2

不安定な路面コンディションにHonda勢は苦戦。マルク・マルケスの15位を最上位に後方グリッドから追い上げのレースに挑む

id Mandalika International Street Circuit

インドネシアGPの予選は、Honda勢にとって厳しい一日となりました。最高峰クラスで、これまで6回チャンピオンを獲得しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、予選Q1で2度の転倒を喫し15番手。5列目から決勝に挑みます。

不安定な路面コンディションにHonda勢は苦戦。マルク・マルケスの15位を最上位に後方グリッドから追い上げのレースに挑む

この日も朝方に降った激しい雨の影響で午前中はウエットからドライへと変化する微妙なコンディションとなりました。午後に行われたFP4と予選(Q1,Q2)はドライコンディションでしたが、滑りやすい路面に選手たちは苦戦しました。

前日のフリー走行で転倒を喫し、22番手と出遅れたマルケスは、2日目のFP3でポジションを上げてダイレクトでQ2進出を果たす予定でした。しかし、路面コンディションが悪く、このセッションではだれひとり前日のタイムを更新することができませんでした。しかし、ウエットからドライへと変化したこのセッションでマルケスはトップタイムをマークし、さらに、FP4では決勝に向けてロングランに集中しました。

迎えた予選Q1では、1回目のアタックで1分31秒830をマークしましたが、このタイムではQ2進出を果たすには十分ではありませんでした。そのため2回目のアタックに挑み、マルケスは左12コーナーで転倒。ピットに戻ったマルケスは、スペアの2号車で再度アタックに挑みましたが、再び、左13コーナーで転倒しました。

1セッションで2度の転倒、そして15番グリッドというのは決して喜べるものではありませんが、マルケスのファイトあふれる走りは、マンダリカに集まったファンを魅了しました。決勝の追い上げに注目されます。

2月に行われたウインターテストでトップタイムをマーク。初日のFP1でもトップタイムをマークしたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は16番手でした。ポル・エスパルガロは前日のFP2でフロントブレーキに課題を抱え19番手とマルケス同様に出遅れました。そして土曜日午前中のFP3ではダイレクトでQ2進出を果たす予定でしたが、難しい路面コンディションのためタイムを更新できませんでした。そして、Q1からの予選となったポル・エスパルガロも、マルケス同様、滑りやすい路面に苦戦し6番手に終わり、16番グリッドが確定しました。

ウインターテストで好調な走りを見せ、開幕戦カタールGPでも好調な走りを見せたRepsol Honda Teamの両選手ですが、今大会は熱帯特有の不安定な天候と路面コンディションに加え、MotoGPクラスにタイヤを供給するミシュランが、リアタイヤのスペックを変更したことが影響しました。それはマンダリカの厳しい暑さを考慮し、よりハードな構造を持つ旧仕様のリアタイヤに切り替えたためで、2月のテストと大きくフィーリングが変わりました。決勝日のウォームアップで最後の調整に挑み、決勝で追い上げのレースに挑みます。

2月のウインターテストでRepsol Honda Teamの両選手と遜色ない走りを見せたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、初日に続き、フロントのフィーリングが完全ではなく19番グリッドが確定しました。前戦カタールGPは転倒リタイアに終わっており、今大会は完走とポイント獲得を目指します。

チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)も、アレックス・マルケス同様、フロントのフィーリングに苦戦しました。午後のFP4で中上は、タイヤに厳しい条件が予想される決勝を睨んでタイヤテストに集中しましたが、フロントにハードを入れた際のフィーリングがあまりよくなく、Q1ではその影響が残り、24番グリッドが確定しました。


Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
今日は2度転倒しましたが僕は大丈夫です。Q1からの予選なので、リスクのある走りをしなければなりませんでした。今回のように転倒してしまうこともありますが、今日の走りには満足していません。Hondaライダーは全員苦戦しています。唯一よかったことはトラックのクリーンな部分の15番グリッドからスタートできることでした。でもモルビデリのペナルティーでグリッドが変わり、路面の汚れた部分からのスタートになってしまいました。それは仕方がないことなので、明日はアタックしなければなりません。リアタイヤを変えても、今日よりいい走りができます。目標はレースを完走することです 

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日は非常に厳しく、残念な一日でした。今回使用しているリアタイヤは、新しいマシンではうまく機能しませんでした。これが原因でかなり苦戦しました。そして、問題もいろいろありました。2月にここで行われたテストでは、今シーズン通して使うタイヤでポテンシャルを見せることができました。テストで苦戦していたライダーたちが今回は速かったです。明日のレースは完走すること。それが僕らにできるすべてのことです。もっと強くなって戻ってきます」

Alex Márquez
Alex Márquez 73
LCR Honda CASTROL
マンダリカの2日目は、昨日と比べて一歩前進できたと思います。少しライバルに近づくことができました。でもまだコーナーリングやグリップなど、フロントのフィーリングで苦戦しています。完全に新しいマシンなので、これは普通のことですが、もっと理解を深めていかなければなりません。シーズンが進むにつれて問題は減ってくると思いますが、今はこれが現実です。仕事に取り組み、前に進まなければなりません。そしてすべてのインフォメーションを集めなければなりません。明日はレースです。今日はアタックしていたときにミスをしてしまいました。明日はいいスタートを切り、序盤から攻めて、できる限り楽しみたいと思います。ここはどんな天気になってもおかしくないので、雨が降ってもいいように準備はできています

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
午後のFP4とQ1は、正直、厳しい走りとなりました。FP4では、ユーズドタイヤを使い続け、明日のレースでどれだけ持つかを確認しました。また、今週末初めてハードフロントタイヤを使ってみたのですが、ハードフロントタイヤを使ったことで自信をなくしました。そのため元に戻しQ1に挑みましたが、FP2のような走りはできませんでした。セッション中には、イエローフラッグが出たりと運がなかったことも影響しました。今日はあまりいいパフォーマンスではなく、そして、思っていたような結果でもありませんでした。後方グリッドからのレースは難しいと思いますが、ベストを尽くします。27周はタイヤライフを考えるととても長いですが、ベストを尽くし、どのようなポジションになるか様子を見ながらプッシュします



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