Practice
MotoGP 2022
Round 2

不安定な天候と路面コンディションに翻弄されたフリー走行初日。Honda勢は2日目のポジションばん回に挑む

id Mandalika International Street Circuit

第2戦インドネシアGPのフリー走行は、朝方まで降った激しい雨の影響で、3クラスともに難しい路面コンディションとなりました。MotoGPクラスは両セッションともにドライコンディションで行われましたが、FP1は滑りやすい路面でタイムが伸びず。青空が広がったFP2は一気にタイムが上がりましたが、路面コンディションは完全ではなく、Honda勢の4選手は、2月の公式テストのベストタイムに届きませんでした。

不安定な天候と路面コンディションに翻弄されたフリー走行初日。Honda勢は2日目のポジションばん回に挑む

Honda勢トップの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1は1分34秒707で14番手。FP2は1分32秒314をマークして12番手。FP1から2.393秒と大幅にタイムを短縮しましたが、2月上旬に行われた公式テストの自己ベストには0.627秒届きませんでした。

今大会は、2月の公式テストで問題になった、コース一部の路面の改修工事が行われました。再舗装されたのは最終コーナー手前から3コーナーまでの区間ですが、終日滑りやすい路面コンディションのため、路面の確認は土曜日のセッションへ持ち越しとなりました。

2月の公式テストで好ラップを刻んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、FP1は18番手、FP2で16番手へとわずかにポジションを上げますが公式テストのベストに0.951秒届きませんでした。アレックスは終日、フロントのフィーリングに苦しみました。不安定な天候とコンディションの影響で2月の公式テストの走りを再現できませんでしたが、2日目のフリー走行と予選で問題解決に挑みます。

FP1でトップタイムをマーク、幸先のいいスタートを切ったポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、FP2でタイムを伸ばせず19番手へとダウンしました。原因は、フロントブレーキに問題を抱えたためで、それがなければ「トップ5の走りはできた」と語っています。2月の公式テストでは、1分31秒060でトップタイムをマークしていますが、この日は1.568秒届きませんでした。2日目は、問題を解決し、今季初のフロントロー、ポールポジション獲得に挑みます。

マルク・マルケス(Repsol Honda Team)もFP1で3番手と好スタートを切りましたが、FP2は転倒もあり22番手へと大きくポジションを落としました。2月の公式テストでも、マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットはタイヤに厳しいサーキットということが分かっています。そのため、マルケスは路面コンディションの変化に合わせてロングランを行い、タイヤテストに集中しました。そして、セッション終盤にタイムアタックに挑みましたが、その際に転倒を喫し、大きくポジションを落としました。2月の公式テストでは、1分31秒481をマーク。この日のベストは、公式テストのベストに1.366秒届きませんでした。

Honda勢にとっては、厳しいスタートとなりましたが、土曜日のFP3では、ポル・エスパルガロとマルク・マルケスはダイレクトでのQ2進出を果たし、予選ではPP争いを繰り広げることが期待されます。


Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
FP1はトリッキーでした。いろんな状況がミックスされて難しいコンディションでした。FP2はドライコンディションになったので、ケーシングが新しくなったタイヤと新しい路面を理解しようと努力しました。ポジティブな日でした。マシンとタイヤのフィーリングについて、いろいろ理解することができました。今日のマシンのフィーリングはよかったです。FP2の最後にいいタイムを出せませんでしたが、明日は前進できると思います。予選が楽しみです。一歩前進する準備はできています

Alex Marquez
Alex Marquez 73
LCR Honda CASTROL
今はまだ新しいマシンを理解しようとしているところです。カタールではフロントのフィーリングの改善に取り組みましたが、僕のライディングスタイルではかなり苦戦しました。ほかのHondaライダーたち以上に苦戦しているかもしれません。ブレーキング時の減速とコーナリングを改善したいです。解決策が見つかれば、大きな前進になると思います。カタールのときと同じで、フロントエンドの問題があります。原因をもっと理解し、改善しなければなりません。いいラップタイムを出すためには、ブレーキングの安定性とコントロール性を高める必要があります。明日はそのための重要な日になります

Pol Espargaro
Pol Espargaro 44
Repsol Honda Team
今日は全体的にいい日でした。午前中はトップにつけることができたし、いいスタートになりました。午後もスピードは悪くありませんでした。しかし、ソフトタイヤで走行しているとき、フロントブレーキに問題があったので、思ったように前進することができませんでした。それまではトップ5で走行していました。残念ながら、こうしたことは時々起きるものですが、トップ5のポテンシャルはあるので心配はしていません。重要なことは、プッシュしたいときにラップタイムが上がっていることです。明日は新たな一日が始まります。午前中がドライになることを願っています。そうすればスピードも上がり、Q2へ進めると思います

Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
今日の午前中はかなりいい走りができましたが、午後は、タイムアタックをしているときに転倒してしまいました。こういうことはたまに起こることです。レースでどのタイヤがベストなのかを見極めるためにもっと仕事に取り組む必要があります。これが明日の一番の目標です。転倒するまではよかったと思います。明日は状況を見ながらタイヤテストに取り組みます。今日の結果は残念です。明日の午前中はドライコンディションになることを願っています


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