Honda勢トップの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP1は1分34秒707で14番手。FP2は1分32秒314をマークして12番手。FP1から2.393秒と大幅にタイムを短縮しましたが、2月上旬に行われた公式テストの自己ベストには0.627秒届きませんでした。
今大会は、2月の公式テストで問題になった、コース一部の路面の改修工事が行われました。再舗装されたのは最終コーナー手前から3コーナーまでの区間ですが、終日滑りやすい路面コンディションのため、路面の確認は土曜日のセッションへ持ち越しとなりました。
2月の公式テストで好ラップを刻んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、FP1は18番手、FP2で16番手へとわずかにポジションを上げますが公式テストのベストに0.951秒届きませんでした。アレックスは終日、フロントのフィーリングに苦しみました。不安定な天候とコンディションの影響で2月の公式テストの走りを再現できませんでしたが、2日目のフリー走行と予選で問題解決に挑みます。
FP1でトップタイムをマーク、幸先のいいスタートを切ったポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、FP2でタイムを伸ばせず19番手へとダウンしました。原因は、フロントブレーキに問題を抱えたためで、それがなければ「トップ5の走りはできた」と語っています。2月の公式テストでは、1分31秒060でトップタイムをマークしていますが、この日は1.568秒届きませんでした。2日目は、問題を解決し、今季初のフロントロー、ポールポジション獲得に挑みます。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)もFP1で3番手と好スタートを切りましたが、FP2は転倒もあり22番手へと大きくポジションを落としました。2月の公式テストでも、マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットはタイヤに厳しいサーキットということが分かっています。そのため、マルケスは路面コンディションの変化に合わせてロングランを行い、タイヤテストに集中しました。そして、セッション終盤にタイムアタックに挑みましたが、その際に転倒を喫し、大きくポジションを落としました。2月の公式テストでは、1分31秒481をマーク。この日のベストは、公式テストのベストに1.366秒届きませんでした。
Honda勢にとっては、厳しいスタートとなりましたが、土曜日のFP3では、ポル・エスパルガロとマルク・マルケスはダイレクトでのQ2進出を果たし、予選ではPP争いを繰り広げることが期待されます。