Track Report
MotoGP 2022
Round 2

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.248

id Mandalika International Street Circuit

25年ぶりの開催となったインドネシアGP。そして、マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで初開催となった大会は、Honda勢にとっては厳しいレースになりました。

Repsol Honda Team 現場レポート2022 - Vol.248

2月の公式テストではHonda勢全体が好調でしたが、大会本番に向けて、ミシュランが供給するタイヤを変更したことでベストなセットアップを作ることができませんでした。予選では2チーム4選手がそろって予選Q2に進出できず、フルウエットになった決勝では、グリッドの悪さがレースに大きく影響しました。開幕戦カタールGPは、今シーズンを期待させるスタートでしたが、第2戦インドネシアGPは予想もしていなかった苦戦となりました。この厳しいレースをアルベルト・プーチHRC監督が振り返ります。

・・・難しい週末になりました。

「率直に言って、全くよくありませんでした。1つは、マルクが何度も転倒し、レースに出ることができなかった。2つ目に、プレシーズンはとても速かったのに、突然ミシュランがタイヤを変更し、私たちのマシンのフィーリングが完全に変わった。私たちも何が起きたのかまだ完全に把握していません。ミシュランと今回の状況について深く話し合う必要があります。1カ月前はとても速かったのに、今週末はこのような状況になってしまいましたからね。我々のライダーたちは、安定した走行と自信を持つのがとても難しくなりました。全体的に残念です」



・・・今大会、欠場したマルクの様子、そしてこれからのことを教えてください。

「次のステップは彼の回復です。今週末はとてもハードでした。ウォームアップでの転倒は、この週末で4回目ということもありましたが、転倒そのものも大きなものでした。今は休ませてあげたい。彼の転倒の状況を見て、我々は正しい判断をしたと思っています」



・・・ポルは2月のマンダリカテストでは最速でしたが、この週末はすべてのセッションで苦戦しました。

「レース中、ポルはヘルメットに大きな問題を抱えていました。ヘルメットメーカーに確認することになるでしょう。確かに速く走ることはできませんでしたが、レース後に我々やチームに語ったことは、1周目から視界が悪かったということでした。4、5人のライダーの集団のなかで、あれだけの水量があるのだから、見えなければチャンスはありません。いい結果とは言えません」



・・・ポジティブな点は?

「ポジティブな点は、インドネシアに戻ってこられたことです。ここに戻ってくるのが好きだからです。でも残念ながら、雨のために、我々にとってもファンにとってもベストな状況ではありませんでした」


・・・次はアルゼンチン、そして、テキサスと続きます。

「レースでは普通のことなどあり得ないし、何かを期待することもできない。数週間前にここに来たときは速かったのに、今は遅くなってしまった。さて、どうなるか…。ミシュランタイヤに何が起こったのかを理解し、彼らと深く話し合う必要があります。次のレースは、これまでマルクやホンダが得意としてきたサーキットで行われます。マルクの調子がよくなるように、そして我々もベストを尽くせるように願っています」

第3戦アルゼンチンGPは、4月3日に開催されます。過去2年はコロナ禍で大会が中止になりましたが、今年は3年ぶりの大会となります。アルゼンチンGPに続き、翌週には第4戦アメリカズGPが開催されます。今季初の2連戦で、Honda勢が巻き返しに挑みます。



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