IAS 決勝
IAS 2025
Round 7

武田が今季ベストの4位入賞

jp 湯浅トライアルパーク

10月26日(日)、全日本トライアル選手権(JTR)の第7戦和歌山・湯浅大会が湯浅トライアルパーク(和歌山県)で行われました。当日の予報では雨は午前中で上がり、午後からは天候が回復するとのことでしたが、国際A級スーパー(IAS)クラスは、2ラップ目後半辺りで少し強い雨が降り始め、降ったりやんだりの中でスペシャルセクション(SS)と表彰式が行われるという、予報とは反対の天候に。雨はセクションの難度を上げ、見応えのあるトライアルとなりました。

武田が今季ベストの4位入賞

Hondaのファクトリーマシンに乗り始めて7戦目、いまだ、自分の思った通りのライディングができていないTEAM MITANI Hondaの武田呼人ですが、今大会では難度の高い第1、第2セクションをただ一人連続クリーンするなどして、これまでとは違ったいい調子をみせていました。

ところが第5セクション、武田は大クラッシュを喫してしまいます。ヒジを痛めてその後のライディングにも影響のある状況でしたが、その逆境を乗り越えて、武田は10セクション2ラップの戦いを今シーズンの最上位となる4番手でまとめます。

しかし、まだ勝負は終わっていません。残るはSSが2つ。武田の減点は70点で、3番手の黒山健一(ヤマハ)とは5点差。3位表彰台も狙えるポジションですが、5番手の黒山陣(シェルコ)が1点差の71点で武田を追っています。さらに5点差で柴田暁(TRRS)も6番手からチャンスを狙っているのです。黒山陣と柴田の追撃をかわしつつ、黒山健一を逆転すべく、SSを走りきらなければいけません。

SSはどちらも難度の高いものでした。SS第1では黒山陣が5点となり、足つきナシで通過したのは、武田、柴田、そして黒山健一。接戦の3位争いをしている3人が、SS第1をクリーンしました。

残るは難所続きのSS第2で、巨大な大岩が鬼門となりました。ここで柴田が5点となり、武田の4位以上が決まります。武田はわずかにバランスを崩して1点の失点でこの難セクションを走りきりましたが、直後を走った黒山健一は5点で、わずか1点差で3位は黒山健一のものとなりました。

今シーズン初の4位獲得で、その実力の片鱗をみせた武田は、最終戦シティトライアルジャパン大会での活躍が期待されます。


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武田 呼人
武田 呼人 7
TEAM MITANI Honda
今までにないいい感触で乗れていました。ただ1ラップ目の第5セクションでクラッシュしてしまって、それで引き上げる時などに力が入らず苦労した面がありました。しかし、そのクラッシュに引きずられることなく2ラップ目に挑めたのはよかったと思います。明日、医師には診てもらいますが、来週のシティトライアルジャパンでやってみせます! 自分が出すべき結果を、きっちりと毎回出していくのが、私の使命だと思っています。

小川 友幸
小川 友幸 1
TEAM MITANI Honda
減点5の多い試合になるだろうとは思っていましたが、思ったよりもみんな減点が多かったですね。天候の変化を含めて、私が予想したよりも10点ほどは多く減点していると思いました。もちろん5点になりやすいところは多かったので、こういう結果となっても不思議ではないのですが、こんな中でも、最小限の減点で走りきるライダーが出てきてほしいと思います。武田選手については、1ラップ目の状況から、よく立て直して4位を得たと思います。よくやった、と言ってあげたいですね。

IAS 決勝リザルト(暫定)

Pos.

Num.

ライダー

マシン

総減点

クリーン数

1

4

小川 毅士

Beta

57

7

2

3

氏川 政哉

YAMAHA

65

5

3

2

黒山 健一

YAMAHA

70

5

4

7

武田 呼人

Honda

71

6

5

6

柴田 暁

TSSR

80

4

6

10

黒山 陣

SHERCO

81

3

8

9

久岡 孝二

Honda

82

2

10

12

田中 善弘

Honda

96

2

15

15

浦山 瑞希

Honda

95

1


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レポート公開日
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