武田が7位を獲得。小川はアクシデントで11位に
7月13日(日)、全日本トライアル選手権(JTR)は、例年通り北海道・和寒大会で第4戦目を迎えました。全日本選手権のシリーズは10人のみが走れるシティトライアルジャパン大会を含めると全8戦。この大会でシリーズの半分を消化することになります。

下見の段階から、今回は厳しいセクション設定であるとの声が聞かれ、減点を取り合う展開が予想されていました。
昨年までは海の日がある3連休に設定されてきた今大会ですが、今年は1週間早いスケジュール。好天に恵まれ日差しは厳しくも猛暑とまではならず、選手も観客もなんとか快晴の一日を乗りきりました。
国際A級スーパー(IAS)クラスは第2セクション以降が厳しい設定ばかりという読みの今大会、TEAM MITANI Hondaの小川友幸、武田呼人はともに、第1セクションをクリーンで抜け、幸先のいいスタートを切りました。
第2セクションは深く削られた壮絶なヒルクライムが名物となっていましたが、今年は入口に2段重ねのブロックが置かれて、多くのライダーをはじき返す鬼門となっていました。1ラップ目、ここを抜けたのはラインもアクセルワークもぴたりと合った柴田暁(TRRS)ただ一人で、ほんの少しラインを乱したりアクセル加減がずれたりするだけで登れない、たいへんにシビアなセクションです。小川もここで失敗し、落ちたところには草を積み上げて落下の衝撃を和らげる処置がありましたが、手のつき方が悪く、肩に大きな衝撃が加わります。小川はセクショントライを続けることができずに、いったん治療のため大会本部に戻り、様子を見ながら試合を続行することになりました。
武田は元気のいいトライをみせるものの、セクションでの減点をまとめることができず、スコアカードに5点が並んでいきます。1ラップを終えて、武田は同点6番手タイ。トップとは倍以上の差をつけられてしまいました。いい走りができているだけに、この結果は悔しいところです。
小川は痛みでなにもできないという右腕とともに、とにかく1ラップを走りきりますが12番手タイの14番手。レースの途中経過は大会本部より暫定結果として発信されているので、小川ファンのみならず、この日の結果を追っているすべての人が衝撃を受けたに違いありません。
しかし小川は、2ラップ目に向けて、できることをやると巻き返しを図っていました。用意されている10セクションのうち、可能性のないセクションは申告して自ら5点をもらい、可能性の残るセクションについて、全神経を集中させトライしました。その結果、1ラップ目には負傷をしてから1つもなかったクリーンを4つも得て、2ラップ目の順位は9番手まで浮上。最後まで勝負をあきらめない小川ならではの戦いぶりでした。
しかし10セクション2ラップの結果は、2点差で11位となり、SSに進出する権利を失うという驚くべきリザルトになったのでした。
武田は同点6番手のままSSに進出。6位争いのライバルは、久岡孝二(HRCクラブMITANI)でした。先にトライした久岡が、SS第1で2点。同じ点数なら、クリーン数の差で武田が上位となる戦況だったのですが、なんとここで武田が5点。最終のSS第2ではテープを切って5点。これで久岡に逆転を許し、武田は7位となりました。
第5戦は9月7日(日)、灰塚ダムトライアルパークで広島・三次灰塚大会が開催されます。
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もてぎから今回まで、改善点をいろいろと探って修正に努めてきたのですが、その結果がいい方向に出たところもあり、またうまくはいかないところもあって、この結果となりました。まだ出口は見つけきっていないのですが、次の大会まで2カ月弱ありますから、それまでに解決策をつかんで、全力で改善に向かいます。
もてぎから今回まで、改善点をいろいろと探って修正に努めてきたのですが、その結果がいい方向に出たところもあり、またうまくはいかないところもあって、この結果となりました。まだ出口は見つけきっていないのですが、次の大会まで2カ月弱ありますから、それまでに解決策をつかんで、全力で改善に向かいます。

全くなにもできずの一日でした。手をついた際の衝撃で肩が抜けたようになり、以後、ジャックナイフの姿勢をとると肩が抜けそうになるなど、苦しい戦いが続きました。これで、まずチャンピオンシップを狙う夢は現実的ではなくなりましたが、なんとか復帰し優勝争いをして、自分の実力を示すまでに戻りたいです。まずはしっかり診断を受けて、次の灰塚での大会までに戻ってきたいと思います。
全くなにもできずの一日でした。手をついた際の衝撃で肩が抜けたようになり、以後、ジャックナイフの姿勢をとると肩が抜けそうになるなど、苦しい戦いが続きました。これで、まずチャンピオンシップを狙う夢は現実的ではなくなりましたが、なんとか復帰し優勝争いをして、自分の実力を示すまでに戻りたいです。まずはしっかり診断を受けて、次の灰塚での大会までに戻ってきたいと思います。
IAS 決勝リザルト
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総減点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 黒山 健一 | YAMAHA | 26 | 13 |
2 | 3 | 氏川 政哉 | YAMAHA | 28 | 14 |
3 | 6 | 柴田 暁 | TRRS | 38 | 13 |
4 | 4 | 小川 毅士 | Beta | 38 | 12 |
5 | 8 | 野崎 史高 | YAMAHA | 45 | 9 |
6 | 9 | 久岡 孝二 | Honda | 50 | 9 |
7 | 7 | 武田 呼人 | Honda | 58 | 9 |
11 | 1 | 小川 友幸 | Honda | 63 | 5 |
13 | 15 | 浦山 瑞希 | Honda | 73 | 2 |
15 | 12 | 田中 善弘 | Honda | 77 | 3 |
IAS ポイントランキング
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | 黒山 健一 | YAMAHA | 90 |
2 | 3 | 氏川 政哉 | YAMAHA | 74 |
3 | 1 | 小川 友幸 | Honda | 60 |
4 | 8 | 野崎 史高 | YAMAHA | 51 |
5 | 4 | 小川 毅士 | Beta | 47 |
6 | 6 | 柴田 暁 | TRRS | 42 |
7 | 9 | 久岡 孝二 | Honda | 41 |
8 | 7 | 武田 呼人 | Honda | 36 |
9 | 12 | 田中 善弘 | Honda | 25 |
12 | 15 | 浦山 瑞希 | Honda | 10 |










