小川が2025年も開幕戦を勝利で飾る
2025年4月13日(日)、全日本トライアル選手権(JTR)のシーズンが開幕しました。会場は例年通り愛知県岡崎市のキョウセイドライバーランドです。土曜日は好天候に恵まれ、受付・車検・下見が行われましたが、大会当日、日曜日の天候は予報通り、一日中冷たい雨が降りしきる荒れた天候となりました。

各クラスが10セクションを2ラップ、国際A級スーパー(IAS)クラスのみ、さらにSSの2セクションを加えて走る大会が予定されていましたが、この悪天候を鑑みて、SSは中止に。勝負は全クラス、10セクション2ラップで決着することになりました。
雨に濡れ、ずるずると滑るようになったセクションに対し、序盤、確実にセクションを攻略したのが小川友幸(TEAM MITANI Honda)です。泥に覆われた前半ではとにかくセクションアウトを目指し、比較的天候の影響が少ないと思われる岩盤セクションでは最小限の減点に抑えたい。これは誰しも思い描く作戦でしたが、それを正確にかたちにできたのは、小川ただ一人でした。
1ラップ目に最小減点の28点をマークしたのは、ライバルの黒山健一(ヤマハ)。しかし、黒山には2点のタイムオーバー減点があったため、29点で1ラップ目をまとめた小川が、このラップのトップとなりました。
2ラップ目、小川は1ラップ目とは一転して5点を増やしていきます。しかし、第3セクションや第6セクションなど、1ラップ目には減点していたセクションをクリーンにするなど、トータルでは1ラップ目と同等のスコアをマークして、結果が出るのを待ちました。
やや時間を置いてから正式に発表されたリザルトは、小川が1点差で黒山を制したものでした。今年もまた開幕戦を勝利で終え、13連覇。通算で15回目の全日本タイトル獲得を狙う小川にとっては、幸先のいい開幕スタートとなりました。
一方、今シーズンからTEAM MITANI Hondaに加入したのが武田呼人です。武田は4年間のヨーロッパ修業から帰国後、2024年シーズンは表彰台1回を含むランキング7位を獲得。しかし、同年の開幕戦でヒザを負傷しており、シーズンオフに手術を受けています。Hondaでのデビュー戦となった今大会は、手術後の復帰戦でもありました。
武田は1ラップ目に調子をつかめず9番手で折り返します。しかし、2ラップ目は減点を10点減らすことに成功。5位と同点でクリーン数も同じでしたが、減点1点の数の差で、6位となりました。
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開幕戦ではあまりいい思い出がないはずでしたが、2年続けての開幕戦勝利となりました。最高の結果です。というのも、シーズンオフに負傷をしてしまい、まだそれを引きずっています。ハードな練習はもちろん、デモンストレーションなどの予定もあったので、練習機会もほとんどないまま、今大会に入りました。6位に入れれば、という最低限の望みを持ってスタートしたのですが、終わってみれば1点差で優勝と、出来すぎの結果となりました。次の九州でも、できることをしっかりやっていきたいと思います。
開幕戦ではあまりいい思い出がないはずでしたが、2年続けての開幕戦勝利となりました。最高の結果です。というのも、シーズンオフに負傷をしてしまい、まだそれを引きずっています。ハードな練習はもちろん、デモンストレーションなどの予定もあったので、練習機会もほとんどないまま、今大会に入りました。6位に入れれば、という最低限の望みを持ってスタートしたのですが、終わってみれば1点差で優勝と、出来すぎの結果となりました。次の九州でも、できることをしっかりやっていきたいと思います。

ミスが多く、思ったような走りができませんでした。負傷の影響もあり、筋力もまだ戻っていません。マシンにもまだ慣れていないと思います。しかし、マシンは最高の出来なので、あとは私がこのマシンに慣れて実力を発揮させてあげられるようになれば、さらに上位を狙えると確信しています。昨年クラッシュして負傷してしまった今回の第9セクションを2ラップともクリーンしたので、昨年の苦い思いを払拭できました。それがまず収穫でした。次は、身体も成績も、もっと復帰していきます。
ミスが多く、思ったような走りができませんでした。負傷の影響もあり、筋力もまだ戻っていません。マシンにもまだ慣れていないと思います。しかし、マシンは最高の出来なので、あとは私がこのマシンに慣れて実力を発揮させてあげられるようになれば、さらに上位を狙えると確信しています。昨年クラッシュして負傷してしまった今回の第9セクションを2ラップともクリーンしたので、昨年の苦い思いを払拭できました。それがまず収穫でした。次は、身体も成績も、もっと復帰していきます。
IAS 決勝リザルト
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総減点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 小川 友幸 | Honda | 60 | 5 |
2 | 2 | 黒山 健一 | YAMAHA | 61 | 6 |
3 | 3 | 氏川 政哉 | YAMAHA | 65 | 3 |
4 | 8 | 野崎 史高 | YAMAHA | 70 | 4 |
5 | 4 | 小川 毅士 | Beta | 76 | 2 |
6 | 7 | 武田 呼人 | Honda | 76 | 2 |
7 | 12 | 田中 善弘 | Honda | 84 | 2 |
10 | 9 | 久岡 孝二 | Honda | 88 | 1 |
11 | 15 | 浦山 瑞希 | Honda | 92 | 0 |
IAS ポイントランキング
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 小川 友幸 | Honda | 25 |
2 | 2 | 黒山 健一 | YAMAHA | 20 |
3 | 3 | 氏川 政哉 | YAMAHA | 16 |
4 | 8 | 野崎 史高 | YAMAHA | 13 |
5 | 4 | 小川 毅士 | Beta | 11 |
6 | 7 | 武田 呼人 | Honda | 10 |
7 | 12 | 田中 善弘 | Honda | 9 |
10 | 9 | 久岡 孝二 | Honda | 6 |
11 | 15 | 浦山 瑞希 | Honda | 5 |











