台風の影響があって、天気予報は雨。しかし今回もまた、天気予報はいいほうに外れ、大会中に雨は降らず、日差しの強い、暑さと戦うような一日となりました。

小川友幸(Team MITANI Honda)は、序盤の第2セクションで5点を喫し、さらに第3、第4と5点となって苦しい展開。しかしこの3つの5点以外は1点にまとめて、1ラップ目の減点は16点で、トップと同点の2番手となっていました。

2ラップ目、小川は終盤までいいスコアをキープしていましたが、最終セクションで5点。これで小川は2ラップを終えて3番手となり、しかも2番手から4番手までは同点という大接戦です。同点の場合はクリーン数の多い者が上位となりますが、それも同じ場合は1点の数、2点の数、3点の数で勝敗を決し、5点の数まで同じ場合は競技時間の所要時間が少なかった方が上位となります。2番手の野﨑史高(ヤマハ)と小川は、その時間差によって順位が出ていました。

残るSS(スペシャルセクション)、今回はクリーンが出る設定でしたが、それだけにミスは禁物で、1点でもつけば順位の変動を覚悟しなければいけない最後の鬼門となりました。小川をはじめ、トップグループはSSの2セクションを確実にクリーンしていきます。

そんな中、2ラップを終えてトップスコアをマークしていた黒山健一(ヤマハ)が、SS第1で5点。3番手だった小川は2番手となって、最後のSS勝負を終えたのでした。

2週間前の全日本第5戦シティトライアル大会で古傷の足首を痛めた小川は、マシンのセッティングを完ぺきに合わせられなかったことも相まって、かなりフィジカルに無理を強いてのライディングとなっていました。それが結果に現れて今回のリザルトになったわけですが、しかし今回の2位獲得は、12回目の全日本タイトルに向けて、大きな前進となりました。

小川のチームメート、氏川政哉にとっては、今回はほろ苦い大会となりました。大会の序盤は、5点を取るライバルに対し、確実にクリーンをたたき出して初優勝に向けて突き進んだのですが、第4セクションで5点になると、第5、第7、第9、第11と、1ラップ目に5つの5点、さらに5点のタイムオーバー減点も加えて、5番手に10点差の6番手で試合を折り返すことになりました。

2ラップ目、試合の流れをばん回すべく修正を試みた氏川でしたが、しかしトップグループが一桁減点で2ラップ目をまとめる中、氏川の減点は16点。逆転を狙ったSSでも逆にゲートマーカーを飛ばしてしまって5点となって、6位を決定づける結果となってしまいました。

次回は約1カ月後、10月9日に和歌山県湯浅トライアルパークにて、第7戦近畿大会が開催されます。

決勝リザルト

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