悪コンディションの開幕戦、小川友幸2位表彰台、氏川政哉は4位となる
2022年の開幕戦は中部大会、キョウセイドライバーランドから始まりました。この会場は、昨2021年の最終戦となった会場です。会場には12のセクションが用意されていましたが、国際A、国際Aスーパーのみのセクションが2つ、国際B、レディースのみのセクションが2つ用意されていて、すべてのクラスがそれぞれ10セクションずつ2ラップで戦いを繰り広げることになります。
土曜日のお天気は曇り空でしたが、夜から雨が降り出して、日曜日の試合当日はほぼ一日雨模様でした。雨量はそれほどなかったものの、路面を湿らせるには十分、水を含んだ土はグリップの低下を招いて、ライダーを苦しめることになりました。
難セクションの上にコンディションが悪く、クリーン【足をつかずに走破する事、減点ゼロ】を出せるライダーはほとんどいません。そればかりか、5点【失敗、最大減点】となることなくセクションを抜けられる選手も珍しいという状況で、各選手、一つでも多くセクションを走破することに全力を傾けました。
9連覇を達成した11回の全日本チャンピオン、小川友幸は、1ラップ目に3つの3点と1つの2点をマークしました。昨年、TEAM MITANI Hondaデビューを果たした氏川政哉の1ラップ目は2点1つ、3点2つ、残り7セクションが5点でした。
2ラップ目には持ち時間も残り少なくなり、たいへんあわただしい状況にもなりました。12位以下の選手は、全セクション5点のスコアが並んでいます。なかなか見られないサバイバルな戦いです。
10セクション2ラップを終えて、小川はトップ黒山健一に9点差の2番手につけました。残りはSSの2セクション。まだ勝機はあります。氏川は3番手につけています。
最後のSS、人工物を組み合わせた難セクションで、逆転や波乱も予想されます。今回のSSは、一つのセクションを逆方向からもトライすることで、実質2セクションとする演出がされていました。
SSは難セクションでしたが、今大会では珍しく、クリーンも出る設定でした。行きのSS第1は6人がクリーンしました。帰りのSS第2は、難易度もぐっと増して、クリーンは2人だけでした。そして惜しくも、小川と氏川は、SS第2で5点となってしまい、ポジションアップをはかることもできずに2位で試合終了となりました。氏川は最後の最後まで3番手のポジションをキープしましたが、SS第2の5点で4位入賞が決まりました。
開幕戦は、TEAM MITANI Hondaにとってほろ苦い結果となりましたが、まだシーズンは始まったばかりです。小川と氏川、2人のHondaライダーは次戦以降、必ず本領を発揮してくるでしょう。
決勝リザルト
Pos. | Num. | ライダー | マシン | 総減点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 黒山健一 | ヤマハ | 65 | 5 |
1 | 1 | 小川友幸 | Honda | 79 | 1 |
3 | 4 | 野崎史高 | ヤマハ | 88 | 2 |
4 | 3 | 氏川政哉 | Honda | 92 | 1 |
5 | 5 | 柴田暁 | TRRS | 93 | 1 |
6 | 6 | 小川毅士 | Beta | 96 | 2 |
8 | 10 | 藤原慎也 | Honda | 106 | 0 |
10 | 9 | 武井誠也 | Honda | 108 | 0 |
19 | 17 | 村田慎示 | Honda | 103 | 0 |