IAS 決勝
IAS 2022
Round 3

小川友幸、圧勝の今季2勝目 氏川政哉は3位を獲得

jp モビリティリゾートもてぎ

全日本選手権トライアル第3戦は関東大会。世界選手権の開催は3年続けてキャンセルとなっているので、この全日本トライアルがモビリティリゾートもてぎで楽しめる唯一のトライアル大会となっています。今年は、パドックがオーバルコース上に移され、すべてのお客さんが全セクションの観戦を楽しめるようになっていました。

小川友幸、圧勝の今季2勝目 氏川政哉は3位を獲得

当初、雨予報だった今大会でしたが、最終的には雨は何とか降らずに済むという予報に。朝は小雨が降っていましたが、スタート時には止んで、やがて太陽も顔を出し、暑いくらいにもなりました。コンディションはほぼドライです。

小川友幸(TEAM MITANI Honda)は、序盤から好調の走りを披露しました。第1、第2を1点で抜けたあとは、難セクションだった第4で5点となった以外はすべてクリーン。1ラップ目のスコアは2番手黒山健一(ヤマハ)にほぼダブルスコアとなる7点でした。

2ラップ目、1ラップ目に5点だった第4を2点で抜け、減点をさらに減らしてラップ4点をマーク。完ぺきに近いライディングでした。2ラップを終えて、小川の減点は11点。2番手の黒山は27点ですから、ダブルスコア以上の大差。2セクションが用意されたSSを待たずに、小川の勝利が決定的となりました。

氏川政哉(TEAM MITANI Honda)は、2ラップ目こそ黒山に勝るスコアをマークしたものの、1ラップ目が3つの5点を喫しての19点で、2ラップを終えて32点となっていました。

SSは、人工的に置かれた岩をクリアしていくSS第1と、斜面に岩を配したSS第2。どちらも難セクションですが、うまく走ればクリーンができそうな設定です。氏川は逆転2位を狙える状況。そのためには氏川は是が非でもSSのふたつをクリーンしなければいけませんでした。

氏川はSS第1をクリーン、しかしSS第2では細かいミスが出て3点。これで3位表彰台が確定しました。氏川は、今シーズン初の表彰台獲得となりました。

優勝が決まっていた小川は、SSを華麗に走って、お客さんに喜んでもらおうと決めていました。SS第1はハイライトの大岩をフロントタイヤを上げたまま越えようと決め、その通りの走りを披露しました。SS第2は最後の岩に登ったところで一瞬止まり、お客さんにアピールしてからセクションアウトするというのが筋書きでした。ふつうにクリーンするよりはるかに難しい走りが要求されます。わずかに勢いが足りなかった小川は、岩を登りきれずに失敗。お客さんに失敗を謝罪しての優勝決定となりました。

次回は7月17日、北海道わっさむサーキットでの第4戦となります。


小川 友幸
小川 友幸 1
TEAM MITANI Honda
今回は、ほぼ完ぺきな走りができたと思います。第2戦でシーズン初勝利を得ましたが、SSで逆転して僅差での勝利でした。今回は今シーズン初めて、SS前に勝利が決まりました。1ラップ目に5点となって、どうしても抜けてやろうと誓った2ラップ目に2点となるなど、悔しい思いもあるのですが、それでもまず思った通りの試合運びで勝利をつかめたと思っています。さらに調子を上げて、次戦以降もがんばります

氏川 政哉
氏川 政哉 3
TEAM MITANI Honda
今シーズンは、不本意な成績が続いてしまったので、今シーズン初めて表彰台にのることができて、まずはよかったと思います。ただそれでも、とらなくていい5点をとったりもしてしまいましたので、もっとしっかり走って減点を減らすことはできると思います。小川選手とはまだまだ点差が開いてしまっているので、もっと減点を減らして、3位表彰台で満足せず、2位や1位をとれるように、がんばります

決勝リザルト

Pos. Num. ライダー マシン 総減点 クリーン数
1 1 小川友幸 Honda 16 15
2 2 黒山健一 ヤマハ 27 10
3 3 氏川政哉 Honda 35 10
4 4 野崎史高 ヤマハ 44 10
5 5 柴田暁 TRRS 47 6
6 6 小川毅士 ベータ 56 8
8 9 武井誠也 Honda 86 2
17 10 藤原慎也 Honda 100 0
19 17 村田慎示 Honda 100 0

IAS ポイントランキング

Pos. Num. ライダー マシン 総合ポイント
1 1 小川友幸 Honda 70
2 2 黒山健一 ヤマハ 56
3 4 野崎史高 ヤマハ 45
4 6 小川毅士 ベータ 40
5 3 氏川政哉 Honda 39
6 5 柴田暁 TRRS 35
11 9 武井誠也 Honda 14
12 10 藤原慎也 Honda 12


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