【2022シーズン総集編 LADIES】山中玲美が初のタイトル獲得。小玉絵里加が総合2位
2022年の全日本トライアル選手権レディースクラスは、2022年4月3日にキョウセイドライバーランドで開幕し、全7大会が開催された。Hondaユーザーは山中玲美(HRCクラブMITANI)と小玉絵里加(HRCクラブぱわあくらふと&ホンダドリーム八尾)が参加し、2人が大熱戦のタイトル争いを繰り広げた。
キョウセイドライバーランドで開催された開幕戦中部大会は、コンディションが悪く難しいセクションの続く戦いとなった。各選手が苦戦する中、小玉は2位表彰台を獲得。山中は5位で今シーズンをスタートさせた。
矢谷渓谷トライアル場での第2戦九州大会の天候はあいにくの雨。2戦連続で厳しいコンディションでの戦いを強いられるも、前回悔しい結果となった山中が活躍し、2位で表彰台に上がった。
続く第3戦、モビリティリゾートもてぎで開催された関東大会は、元国際A級の片桐真理子(Beta)がスポット参戦。片桐に食らいついた小玉は1点差に迫るレース展開の末、3位表彰台を獲得。2021年チャンピオンの西村亜弥(Beta)とも3点差というハイレベルな争いをみせた。
第4戦北海道大会は、ここまで全勝の西村亜弥が欠場。実力伯仲の中、1ラップ目から大接戦が繰り広げられた。少しのミスでも順位に響く厳しい戦いを、山中と小玉は安定したレースで切り抜ける。特に山中は3ラップ目をベストスコアにまとめる活躍で、日本レディース初優勝。小玉は2位となり、Hondaのワンツーフィニッシュで表彰台に登壇した。
第6戦中国大会は、山中の2連勝と小玉の初優勝をかけた戦いとなった。1ラップ目トップの小玉を、山中と中川瑠菜(Beta)が2点差で追いかける展開となったものの、逃げ切った小玉が7年越しの優勝を飾り、タイトル争いでもトップに浮上。山中は2位に終わったが、前回大会に続いてHonda勢が2大会連続でワンツーフィニッシュを果たした。
湯浅トライアルパークでの第7戦近畿大会は、1位から4位が1点差となる大混戦。山中は、1ラップ目に快走をみせ2位に大差をつけるも、減点が続いて3位表彰台。小玉も減点をまとめられず6位に終わった。この結果、総合ランキング1位の小玉と2位の山中との差はわずか1ポイントに。両者はタイトル獲得を懸けて最終戦に挑むことになった。
タイトル争い最後の舞台は、最終第8戦の東北大会。1ラップ目に2位から6位までが1点差にひしめき合う大接戦の中、タイトル獲得が懸かるHonda勢は山中が4位、小玉は6位でフィニッシュ。
この結果、チャンピオン争いを制した山中が初めてのタイトルを獲得。シーズンを通して安定した活躍をみせた小玉は2ポイント及ばず総合2位。2022年シーズンはHonda勢がランキング1-2を占めて幕を下ろした。
Race Report
Rd.04 北海道大会:山中玲美、初優勝。小玉絵里加2位獲得
Rd.06 中国大会:小玉絵里加が初優勝、山中玲美は2位獲得
LADIES ポイントランキング
Pos. |
Num. |
ライダー |
マシン |
総合ポイント |
1 |
3 |
山中玲美 |
Honda |
116 |
2 |
2 |
小玉絵里加 |
Honda |
114 |
3 |
4 |
ソアレス米澤ジェシカ |
TRRS |
94 |
4 |
13 |
山森あゆ菜 |
ベータ |
92 |
5 |
9 |
中川瑠菜 |
ベータ |
85 |
6 |
1 |
西村亜弥 |
ベータ |
75 |