ボビー・アンサーは1968年、1975年、1981年にインディ500で優勝し、1990年にインディアナポリスモータースピードウェイのホールオブフェイム入りをしています。

アルバカーキのアンサーファミリーといえば、アメリカのレース界で最も有名なレース一家です。合計6人ものアンサーたちがインディー500に出場しました。ボビーの弟のアルはインディ500で最多タイの4勝を挙げ、彼の息子のアルJr.もまたインディ500で2勝を記録しています。長い歴史を誇るインディでも、兄弟で優勝を達成したのはボビーとアルのアンサー兄弟だけです。

パイクスピークインターナショナルヒルクライムで多くのクラス優勝を記録し、地元ニューメキシコでも勝利を重ねた後、ボビー・アンサーは1950年台にアメリカのナショナルシリーズに挑戦を始めました。インディ500への初出場は1963年でした。天性のスピード、高度なテクニック、攻めの姿勢を保ったドライビングで人気を博したボビー・アンサーは、勝負強さと勇敢さも兼ね備えたドライバーでした。彼が多くの勝利を重ねることとなったのは、レースにかける情熱と、マシンを開発する能力の高さにあったとも言われています。

インディカー通算35勝、52ポールポジションを記録したボビー・アンサーは1968年、1974年の2回、インディカーのシリーズチャンピオンに輝きもしました。御冥福をお祈りします。