Race
INDY 2025
Round 17

最終戦でパロウが2位。フォスターがルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、Hondaは2025年のタイトル3冠を達成

us Nashville Superspeedway

8月31日(日)、2025年のインディカー・シリーズ最終戦がテネシー州ナッシュビル郊外のナッシュビル・スーパースピードウェイで開催され、今シーズンのインディカー・ドライバーズ・タイトルを既に決めているアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が2位フィニッシュしました。シーズン8勝を挙げてきたパロウは最終戦でも優勝を争い、今季13回目の表彰台に立ちました。

最終戦でパロウが2位。フォスターがルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、Hondaは2025年のタイトル3冠を達成

コーナーに14度のバンクがつけられた全長1.33マイルのオーバルを225周して争われたレースは、ソフトとハードの2種類のタイヤ使用が義務づけられていました。どちらのタイヤでどれだけの周回数を走り、どのタイミングでどちらのタイヤを投入するか、チームの戦術も大きく勝敗に関わってきます。予選4番手だったパロウは、ハードタイヤでスタートし、レース中盤はソフトを使い、終盤戦は再びハードを履く戦略で戦い、2位でのゴールを達成しました。

また、インディカー・シリーズ参戦2年目のキフィン・シンプソン(Chip Ganassi Racing)がオーバルレースでの自己ベストとなる4位フィニッシュを果たし、カイル・カークウッド(Andretti Global)が11番手スタートから6位までポジションを上げてゴール。フェリックス・ローゼンクヴィスト(Meyer Shank Racing)も7位に続きました。

2025年もインディカー・シリーズは17戦が開催され、パロウとHondaは、ストリート、ロードコース、ショートオーバル、スーパースピードウェイの全コースバラエティで勝利を挙げました。HondaはINDY500での優勝を含め12勝。ドライバーとマニュファクチャラーの両シリーズタイトルを獲得し、最終戦でルイ・フォスター(Rahal Letterman Lanigan Racing)がルーキー・オブ・ザ・イヤーの獲得も決めたことで、2025年のインディカー・タイトル完全制覇を達成しました。

パロウ以外のドライバーによるHondaの優勝は、カークウッドによる3勝と、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)による1勝が記録されました。総合ランキングはディクソンが3位、カークウッドが自己ベストとなる4位、ローゼンクヴィストが6位、コルトン・ハータ(Andretti Global)が7位、マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)が8位と、Hondaドライバー6人がトップ10に入りシーズンを終えました。

Hondaはインディカー・シリーズにおける7回目、アメリカのトップ・オープンホイール・シリーズでの11回目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。Hondaのタイトル獲得は、これまで1996、98、99、2001、04、05年、そして、2018~21年の4年連続で達成されています。

Hondaドライバーによるルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得は、今年のフォスターによって4年連続となりました。ロバート・シュワルツマン(シボレー)とのタイトル争いはシリーズ最終戦の今大会までもつれ込み、213点対211点と、わずか2点差で決着しました。

INDY500優勝と、ドライバー、エンジン・マニュファクチャラー、そしてルーキー・オブ・ザ・イヤーの3つのインディカー・タイトル独占をHondaが果たすのは、2005年以来のことです。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
とても幸せです。優勝でシーズンを終えることができなかったのは少し残念ですが。懸命に戦ったのですが、アウト側のレーンを自信を持って走ることができませんでした。そのため、トラフィック中での走りが難しくなっていました。それでも、クリーンな空気の中では私たちのマシンは最速だったと思います。レースをリードするのに十分なスピードがありました。ただ、トラフィックをくぐり抜けていくという点でベストのマシンになっていませんでした。
2位という結果でしたが、とてもハッピーです。今日はチャンピオンになれたことをみんなと祝います。カーナンバー10を担当してくれたクルーたちには感謝してもしきれません。彼らのハードワークのおかげで、私はどのコースでも速さを発揮できました。Hondaに対しても同様です。HondaとHRCのスタッフには、タイトル獲得おめでとう、と言いたいと思います。そして、来年また一緒にチャンピオンになりましょう。

Kyffin Simpson
Kyffin Simpson 8
Chip Ganassi Racing
カーナンバー8のマシンは非常にすばらしかったです。Hondaエンジンはパワフルで、レースを通じてマシンを力強いものにしてくれていました。レース終盤のリスタートでは、誰が相手でも勝負を挑むことができました。スタートからマシンが強力だったことで、思いきりレースを戦うことができました。カーナンバー8のチーム、Honda、そしてChip Ganassi Racingにとってすばらしい一日となりました。とてもうれしいです。

Louis Foster
Louis Foster 45
Rahal Letterman Lanigan Racing
ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得はとても大きな意味があります。今年の私たちが掲げていた大きな目標でしたから。最終戦の最後まで戦ってそれを手にできたのは、とても大きな成果です。正直に言って、とてもホッとしています。この賞を獲得できて、本当に、本当にうれしいです。Rahal Letterman Lanigan RacingとHondaに深く感謝します。私にはまだ学ぶべきことがたくさんありますが、今シーズンは本当に多くのことを学んだので、近い将来には、チームとともにもっといい成績を手にすることができると信じています。来シーズンにいい成績を挙げられるよう、ハードワークを続けていきたいと思います。

David Salters
David Salters -
President, HRC US
INDY500での優勝、ドライバーズ・チャンピオン、マニュファクチャラーズ・チャンピオン、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、そして12勝とポールポジション10回を17レースで達成しました。このようなHondaにとって本当にすばらしい成績は、HRCの優れたスタッフの力によるものです。Hondaはレースにおいて偉大な歴史と評価を築き上げていますが、そこに新たな栄冠を加えることができたのは大きな喜びです。私たちのチームがすばらしく、Chip Ganassi Racing(CGR)だけでなく、すべてのチームがマニュファクチャラーズタイトルに向けてポイントを獲得してくれました。CGRという強力なチームと、驚異的な才能を持つアレックス・パロウとともに戦った私たちは、ライバルを圧倒しました。スポーツの世界で最も偉大なことは、ほかを圧倒する成績を残すことで、それはめったに起こるものではありません。Honda Racingの仲間全員のチャレンジ精神に感謝します。私たちは今年のインディカー・シリーズで圧倒的な成績を残すことができました。お互いの背中を叩き、抱き合い、すばらしい時間を楽しみましょう。その後にはまた準備を整え、仕事に戻りましょう。ありがとう、チームHRC US。ブラボー!


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