Race
INDY 2025
Round 16

ミルウォーキーのショートオーバルでパロウが2位

us Milwaukee Mile

8月24日(日)、インディカー・シリーズ第16戦がウィスコンシン州のザ・ミルウォーキー・マイルで開催されました。ザ・ミルウォーキー・マイルは1903年から継続してレースを開催している、全長1.015マイル(約1.633km)の伝統のショートオーバルコースです。ポールポジションからスタートした2025年インディカー・シリーズのチャンピオンであるアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が2位でゴールし、今シーズン12回目の表彰台に立ちました。

ミルウォーキーのショートオーバルでパロウが2位

前戦で自身4度目のシリーズチャンピオンを決めたパロウは、すばらしい走りでスタートからレースをコントロール下に置き、全250周中、実に199周ものリードラップを重ね、今シーズン9勝目に向かって突き進んでいました。しかしレース終盤、小雨によって出されたフルコースコーションにより、トップのパロウはピットインを行う作戦が採用しにくい状況に置かれました。一方、7番手を走っていたクリスチャン・ラスムッセン(シボレー)は、ゴールまで37周というタイミングでタイヤ交換と燃料補給を行ってアドバンテージを手にし、ラスト16周でパロウをパスしてキャリア初優勝を記録しました。パロウは最後まで勝利をあきらめずに走り続け、トップとは1.9秒の僅差、3位以下には約8秒もの大きな差をつけた2位でゴールしました。

パロウとHondaは今大会を前に、シーズン終盤の2戦を残してドライバーズとマニュファクチャラーズの両タイトル獲得を決定していますが、もう一つのタイトル、ルーキー・オブ・ザ・イヤーは最終戦までもつれ込むことになりました。ルイ・フォスター(Rahal Letterman Lanigan Racing)は今回、フラットなショートオーバルでの難しいレースだったものの17位でフィニッシュし、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いのポイントリードを8点へと広げました。

スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は14番手スタートから5つポジションを上げた9位でレースを終え、マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)は16番手スタートから10位でゴール。これでアームストロングは今シーズン11回目のトップ10入りを果たしました。

次の第17戦は、いよいよ今シーズン最終戦です。決勝は現地時間8月31日(日)、テネシー州ナッシュビル郊外にある全長1.33マイル(約2.145km)のオーバルコース、ナッシュビル・スーパースピードウェイの225周で競われます。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
今日のレースは、INDY500以外で一番楽しいオーバルレースだったと思います。オーバルコースにおける私のベストレースといってもいいでしょう。優勝できていたら、もっとよかったのは確かですが、今日の私たちは、Hondaエンジンのパワーを含め、必要なものは全部出し尽くしました。ただ、同じ作戦を採用したほかのレースに比べ、今日は少し不運だっただけです。

Kelvin Fu
Kelvin Fu -
Vice President, HRC US
ポールポジションを獲得し、レースで表彰台に立ったアレックスとChip Ganassi Racingの10号車を祝福したいと思います。優勝してミルウォーキーを後にしたいところでしたが、今日の彼らは大量のリードラップを記録し、最後まで優勝を争い、見ごたえのあるレースを展開してくれました。ハードワークを続けてくれているHRCとHondaのスタッフ、そしてHondaとともに戦ってくれているチームに感謝します。


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