Race
INDY 2025
Round 14

Hondaがラグナセカで今季12勝目、パロウが王者の走りで8勝目をマーク

us WeatherTech Raceway Laguna Seca

2025年インディカー・シリーズ第14戦は、カリフォルニア州中部のウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカで開催されました。丘の頂上からブラインドで下り坂を左にターンし、右、左へと切り返す超難所の“コークスクリュー”が有名な全長2.238マイルのサーキットで、ポールポジションからスタートしたアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は他を圧倒するスピードをみせつけ、全95周の84周でリードラップを記録し、今シーズン8勝目を挙げました。Honda勢としては14戦中12勝と、近年のインディカーでは目覚ましい記録となる勝利数です。

Hondaがラグナセカで今季12勝目、パロウが王者の走りで8勝目をマーク

冷たい海風と強い日差しが降り注ぐカリフォルニアらしい澄んだ青空の下、今年もラグナセカのレースは快適なコンディションに恵まれました。パロウはポールポジションからスタートし、ピットインで一時的にトップを明け渡した以外は、ソフトタイヤでもハードタイヤでもライバル勢よりワンランク上のスピードでリードを保ち続けます。レース終盤のリスタートでも危なげなくトップの座を守り、勝利のチェッカー・フラッグを受けました。

ポールポジション獲得をはじめとするボーナスポイントをすべて手に入れたパロウは、1レースで獲得可能な最大ポイントである54点を取得。トロントでの第13戦終了時点でパロウのポイントリードは99点でしたが、ラグナセカでリードを121点へと広げました。

予選3番手だったコルトン・ハータ(Andretti Global)は、スタート直後に2番手へとポジションアップしました。カリフォルニア出身のハータは地元のファンの応援を受けてプッシュし続けましたが、2度目のピットストップに時間がかかり、3位でのゴールとなりました。今シーズンのハータの表彰台登壇はこれで2回目です。

スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は予選19番手でグリッド後方からのスタートでした。しかし、序盤のフルコースコーション中の12周目に1度目のピットストップを行うと、そこからはシリーズナンバーワンといわれる燃費セーブテクニックを駆使し、5位まで大きくポジションを上げてのゴールを達成しました。

マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)は予選10番手から激しいポジション争いを戦い抜き、今シーズン9回目のトップ10フィニッシュとなる8位でのゴールを果たしました。

これまでの14戦で12勝を挙げているHonda勢は、マニュファクチャラーズチャンピオンシップでライバルのシボレーに224ポイントの差をつけています。今年のインディカーは残り3戦となり、次戦は8月10日(日)にオレゴン州ポートランドで開催予定です。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
すばらしい一日でした。ナンバーワンです! もう少しでHondaの1-2フィニッシュとなるところでしたが、Hondaの2人が表彰台ですから、十分にいい結果だと思います。今週末を通じて私たちにはスピードがあり、今季8勝目を手にすることができました。これ以上は望めないシーズンです。もちろんもっと勝ちたいですし、その準備もできています。このチームのすばらしい仕事に大きな誇りを抱いています。

Colton Herta
Colton Herta 26
Andretti Global
全体的な結果には満足しています。1位と3位をHondaで占め、本当にいいレースだったと思います。今後も私たちは、表彰台の最上段を目指して努力を続け、改善を重ねていきます。

Scott Dixon
Scott Dixon 9
Chip Ganassi Racing
まずまずの一日でしたが、最後の方は少しフラストレーションのたまる展開となってしまいました。今日の私たちは、リアタイヤの消耗によって苦労を強いられていました。最後のところでオワード(シボレー)にパスされたのは残念でした。ポジションを守るべく全力を挙げたのですが、その結果として少しのトラブルを招いてしまいました。それでも、マシンはとてもいい仕上がりになっていましたし、全体的に見ていい一日でした。安定したハイペースを保ちながら優れた燃費を実現することが私たちのレースのカギで、その作戦によって上位へと進出することができました。HondaとHRCに敬意を表します。

Mark Crawford -
IndyCar Large Project Leader, HRC US
最高の一日でした。また1勝を挙げることができました。今シーズンの12勝目です。シーズン12勝は、私たちHondaにとっての、現在のインディカー・シリーズにおけるレコードでもあります。残りの3戦は、その記録の更新を目指すこととなります。アレックス・パロウとChip Ganassi Racingのすばらしい週末と、コルトン・ハータとAndretti Globalの3位表彰台に、心からおめでとうと言いたいと思います。そして最高のインディカー・パワーユニットを作るために働いているHRCのスタッフのみんなにも感謝します。次戦のポートランドでも私たちは勝利を目指します。


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