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INDY 2025
Round 9

パロウが通算6勝目。Honda勢は1−2フィニッシュで開幕9連勝

us Road America

6月22日(日)、インディカー・シリーズ第9戦が緑の中を縫う全長4.014マイルのロードアメリカで開催されました。最高気温が36℃に達する猛暑の中、予選2番手からスタートしたアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が、残り2周でトップに立ち、シーズン6勝目を飾りました。これでHondaは開幕から9連勝です。また、フェリックス・ローゼンクヴィスト(Meyer Shank Racing)が2位でゴールし、Hondaにとって今シーズン3回目の1−2フィニッシュとなりました。

パロウが通算6勝目。Honda勢は1−2フィニッシュで開幕9連勝

快晴下で始まったレースは序盤にアクシデントによるフルコースコーションが重ねて出され、27台は各々のピット戦略により55周を戦いました。パロウは最初の2回のピットストップをイエロー中に行い、最後の3回目のピットストップはグリーン下で行いましたが、結果的にこれがベストの作戦でした。ハードタイヤでスタートし、その後をソフト、ハード、ハードとつなぐタイヤ戦略も勝利に貢献していました。

最後にパロウとトップを争ったのは、チームメートのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)でした。25番手スタートだったディクソンは、序盤のイエロー中に燃料を継ぎ足す作戦によって一気にトップにまで躍り出ます。その後もハイペースを保ち、燃費セーブの巧さも武器にして55周のレースの45周目に再びトップに返り咲きました。しかし、彼はゴールを目前にして給油のためのピットインをしなければなりませんでした。レース終盤にもう一度フルコースコーションが出ていたら、優勝はディクソンのものとなっていたかもしれません。

ディクソンがピットに入って2番手に浮上したのはローゼンクヴィストでした。2020年にキャリア初優勝を挙げているロードアメリカで、ローゼンクヴィストはチームの作戦にも助けられスピードを発揮。12番グリッドから10ポジションアップで2位となり、今シーズン初の表彰台に立ちました。

カイル・カークウッド(Andretti Global)は予選3番手から4位でフィニッシュし、マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)は今シーズン自己ベストとなる5位でゴール。キフィン・シンプソン(Chip Ganassi Racing)は今シーズン2回目のトップ10入りとなる6位フィニッシュ。ディクソンが9位、リナス・ヴィーケイ(Dale Coyne Racing)は10位で、今シーズン5回目のトップ10入りを果たしました。 

ここまで行われた9戦のうち6勝を獲得したパロウは、総合ランキングのポイントを386点に伸ばし、2位との差を93点に広げました。総合ランキングの2位は、今回4位フィニッシュだったカークウッドで、Hondaドライバーがシーズン折り返し点でトップ2を占めることとなりました。

次戦はオハイオ州コロンバス郊外のテクニカルな常設ロードコース、ミッドオハイオ・スポーツカーコースで7月6日(日)に開催されます。


Alex Palou
Alex Palou 10
Chip Ganassi Racing
ナンバーワンです! これ以上うれしいことはありません。大変な一日でした。さまざまな戦略が採用されており、多くのイエローが出されましたが、それらは私たちにとって有利に働いたものも、不利に働いたものもありました。結局、私たちは攻めた作戦を選択し、それが成功したのはHondaエンジンの燃費のよさがあったからでした。Honda勢は今シーズン、燃費面で有利に立っていますが、特に今週は燃費のよさが違いを生み出しました。この結果を誇りに思いますし、とても満足です。次のレースが待ちきれません。

Felix Rosenqvist
Felix Rosenqvist 60
Meyer Shank Racing w/ Curb-Agajanian
すばらしい! Hondaの1-2です! 今日は多くの作戦がトライされ、誰がどんな作戦を採用しているのかを把握して戦うのが大変でした。私たちの作戦が正しいことは、レース終盤に証明されました。マシンがレースを通して速さを発揮し続けてくれたことにより、私たちは好結果を手に入れることができました。レース中には何度か、自分たちの作戦は外れてしまったのか、と考えたこともありましたが、レース終盤にコースに戻り、キフィン・シンプソンをパスした後にはクリーンエアを得て、最終スティントをいいかたちで走りきることができました。Hondaエンジンのパワーはすばらしく、こうしてまた表彰台に立つことができてスーパーハッピーです。

Kyle Kirkwood
Kyle Kirkwood 27
Andretti Global
Hondaが1-2フィニッシュし、5人がトップ6でゴールしました。Hondaの連続勝利がうれしいです。ただ、優勝争いの観点からはパロウの勝利には多少複雑な気持ちです。とはいえ、すばらしい一日でした。今日は燃費が重要なレース展開となっており、Hondaの燃費のよさによって好結果を得ることができました。HRCの技術者たちには脱帽です。そしてもちろん、27号車のクルーたちにも感謝しています。今週末の3日間、私たちはずっとトップ5のパフォーマンスをみせ続けました。優勝できればもっとよかったのですが、すばらしい週末だったことに変わりはありません。


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