Race
INDY 2025
Round 7

カークウッドが今シーズン2勝目。Hondaは開幕7連勝

us Streets of Detroit

6月1日(日)、前戦のインディアナポリス500マイルレース(INDY500)の興奮さめやらぬ中、インディカー・シリーズ第7戦が米国自動車産業の中心地であり「モーターシティ」とも呼ばれるミシガン州デトロイトで開催されました。ダウンタウンでのレースはフルコースコーションが5回も出されるストリートならではの波乱の展開となりました。しかし、予選3番手だったカイル・カークウッド(Andretti Global)は、ミスなく混乱を回避することに成功し、見事優勝を飾りました。カークウッドは第3戦Acuraグランプリ・オブ・ロングビーチに続き、今シーズン2勝目。Hondaとしては開幕7連勝です。これは2012年にインディカー・シリーズが複数のマニュファクチャラーによる戦いに戻って以来初めての記録です。

カークウッドが今シーズン2勝目。Hondaは開幕7連勝

デトロイトのストリートコースは、以前はベル島の公園内コースで開催されていましたが、かつてF1でも使われたビルの谷間を縫うようなダウンタウンのコースに2023年から戻ってきました。土曜日にはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第5戦がこのコースで開催され、HRC USセミワークス体制のAcura 93号車が優勝しました。そして日曜日、インディカーでもHondaはこのストリートコースにおける3年連続優勝という記録を達成しました。

インディカー参戦4年目のカークウッドは、今回がキャリア4勝目。それらすべてを彼はストリートレースで達成しています。壁に囲まれ、路面がバンピーなコースでは一瞬の油断や小さなミスがアクシデントやコースオフにつながりますが、カークウッドは高いスキルと精神力の強さによってマシンをコントロール下に置き続けました。タイヤ選択を含むチームの作戦も的確で、全長1.645マイルのコースにおいて100周のうち48周でリードラップを記録してゴールしました。シーズン2勝目を挙げた彼は、総合ランキングは3番手のままですが、ポイントトップとの差を102点に縮めました。

ポールポジションからスタートしたコルトン・ハータ(Andretti Global)は、今シーズンの自己ベストとなる3位でゴールしました。レース序盤はトップを快走していたハータでしたが、1回目のピットストップの後にほかのマシンに接触され、バランスを崩してトップの座を手放しました。その後のハータはピットタイミングの違いも影響してゴールまで20周となった時点では5番手を走行していましたが、終盤の激しいバトルで2台をパスし、3位でのゴールをつかみ取り表彰台に立ちました。

インディカー2年目のキフィン・シンプソン(Chip Ganassi Racing)は、19番手スタートからキャリアベストとなる5位でフィニッシュを果たしました。また、マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)はデトロイトとの相性がよく、昨年の3位に続き、今年は9番グリッドから6位でフィニッシュしました。

INDY500を優勝したばかりで、今シーズン6勝目を挙げる可能性を持っていたアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、5番手スタートから7戦連続となる表彰台フィニッシュを狙える位置で周回を重ねていましたが、ゴールまで30周を切ったところで切られたリスタート直後、後続に追突されてタイヤバリアに突っ込み、リタイアを喫しました。しかし総合ランキングではトップを維持し、2番手以下に90点という大きな差をつけています。

インディカー・シリーズ第8戦は、イリノイ州マディソンの全長1.25マイルのオーバルコースで、現地時間6月15日(日)にナイトレースが開催されます。


Kyle Kirkwood
Kyle Kirkwood 27
Andretti Global
Andretti GlobalとHondaにとってすばらしい一日となりました。Hondaがまたしても私たちに成功をつかみ取るためのパワーを与えてくれました。とても感謝しています。今日はほとんどの周回でトップを走り続けることができました。パワー、燃費、すべてがとてもよかったからです。これ以上のことを望むことなどできません。マシンはすばらしかったし、私たちのチームはほぼすべてのプラクティスで最速で、予選でもトップを取り、週末をほぼコントロールしていました。全体的に見て、HondaとAndretti Globalにとって最高の週末となりました。

Colton Herta
Colton Herta 26
Andretti Global
Andretti Globalにとってすばらしいレースで、表彰台に立つことができました。今日のレース展開は異様ともいえる難しいものでしたが、ついに決勝で結果を残すことができ、とても喜んでいます。今シーズンは私たちにとって試練の年となっていましたが、今日、こうしてレースをまとめあげ、表彰台フィニッシュを達成しました。とてもうれしいです。そして、モーターシティでHondaをトップの座につけることができたのは、とても気分がいいです。

Kyffin Simpson
Kyffin Simpson 8
Chip Ganassi Racing
私たちにとって本当にすばらしいレースとなりました。私たちは今日、とても速いペースを保って走ることができていました。特にソフトタイヤでの走りがよかったと思います。それに合わせた作戦によって、ポジションを上げていくことができました。Chip Ganassi Racingのすべてのスタッフを讃えたいと思います。彼らは見事なピットストップでレース終盤に私をいいポジションに送り出してくれました。

Kelvin Fu
Vice President, HRC US
Honda、HRC、そしてAcuraにとってすばらしい週末でした。私たちはデトロイトにおいて、インディカーとIMSAの両プログラムでポールポジションを獲得し、2つの勝利を記録しました。インディカーはこれで今シーズン開幕からの7連勝。私たちがこれまで経験してきたことのないシーズンのスタートです。私たちはいつもと同じく、チーム、そしてサンタクラリタで働いているHRCのスタッフのたゆまぬ努力とオフシーズン中も続けたハードワークに感謝します。その頑張りのおかげで、今日、私たちはこの位置に立てました。


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