Qualifications Pole Day
INDY 2025
Round 6

INDY500の予選で佐藤が2番手

us Indianapolis Motor Speedway

5月17日(土)、18日(日)、インディカー・シリーズ第6戦インディアナポリス500マイル(INDY500)の予選がインディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーバルコースで行われました。INDY500は今年で109回目の開催となり、世界で最も長く続くレースとして歴史を誇り、多くのファンを集めています。週末の2日間にわたって予選が行われ、決勝に出場する33台を決めます。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)が予選2番手となり、25日(日)の決勝はフロントロー中央のグリッドからスタートすることになりました。

INDY500の予選で佐藤が2番手

INDY500の予選は1台ずつ走るタイムトライアル方式で、1周2.5マイルを4周して10マイルの連続走行での平均スピードを競い合います。佐藤は予選1日目に232.415mphをマークして9番手となり、予選2日目にポールポジション争いを行う12人に加わりました。予選2日目の16時から、前日の上位12人による1回ずつのアタックが行われ、佐藤はここで231.686mphを記録し、6番手。上位6人によるポールポジション争い(ファスト6)への進出に成功しました。そして、今年の自己ベストを更新する232.478mphで、2020年の自身最高位である3番手を一つ上回る2番手となり、フロントロー中央グリッドを獲得しました。

今年の2日間の予選は気温が18~25℃と低く、風が強めに吹くコンディションだったため、最高速が235mphを超えるインディカーにとってはドライビングもマシンセッティングも非常に繊細かつ難しいものとなっていました。また、ハイブリッドシステムが搭載されてから初めてのINDY500となり、佐藤にとっても初めてのハイブリッドマシンでのINDY500への挑戦でした。しかし、HRC USのハイブリッド開発担当技術者とのディスカッションやシミュレーターでの走行を重ね、豊富な経験を活かしたことで、スポット参戦の不利を跳ね返し、フロントローを確保しました。

佐藤のINDY500初優勝は2017年で、その時は予選4番手でした。2020年の2度目の優勝時は、フロントロー外側グリッドからスタートしており、3度目の勝利に向けて期待が高まります。

佐藤以外のHondaドライバーでは、2008年INDY500ウイナーでシリーズチャンピオンに6回輝いているスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が予選4番手で、フェリックス・ローゼンクヴィスト(Meyer Shank Racing)が予選5番手。そして、2021、2023、2024年シリーズチャンピオンで今シーズンのポイントリーダーのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が予選6番手でした。2022年INDY500ウイナーのマーカス・エリクソン(Andretti Global)は予選9番手で3列目外側のグリッドを獲得しています。

また、予選2日目には最後列のグリッドを争うラストチャンス予選が下位4台で行われ、マルコ・アンドレッティ(Andretti Global)は予選31番手となって自身20回目のINDY500出場を決めました。マーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)は予選1日目にアクシデントがあったものの、クルーの用意したスペアマシンで予選32番手に入り、リナス・ヴィーケイ(Dale Coyne Racing)はチームメートのルーキー、ジェイコブ・アベルとの戦いの末に最後尾の33番グリッドを獲得し、出場権を得ました。


Takuma Sato
Takuma Sato 75
Rahal Letterman Lanigan Racing
最初にHRCを大いにたたえたいですね。みんなが一丸となって働いてきました。とても困難で大変だった1年から、HRCは見事に抜け出したと思います。私としては、ベストの一つと言えるフロントローという上位グリッドに戻って来られたことを喜んでいます。私たちRahal Letterman Lanigan Racingはすばらしい仕事を成し遂げました。エンジニア、そしてクルーたちを誇りに感じます。私は今とてもハッピーで、皆さんの応援に感謝しています。

Scott Dixon
Scott Dixon 9
Chip Ganassi Racing
今回もいつもと同じようにワイルドなスピードウェイでの一日となりました。チームにとって、4番手スタートはちょっとした前進でした。ファスト6に4台のHondaが入ったのはすばらしいことです。私たちは常に上を目指し、限界までプッシュしており、予選のマシンの仕上がり具合はとてもよかったと思います。少し足りていない部分もあったと思いますが、ルーキーがポールポジションを獲得するというのは本当にすごいことだと思います。私たちのレースペースはよく、それこそが最も大事なことで、私たちはそれを追究しているのです。 

Felix Rosenqvist
Felix Rosenqvist 60
Meyer Shank Racing
予選5番手でしたが、それでもすばらしい結果です。持っている力を発揮することができたと思います。マシンは今日考えられるベストの状態にあり、ドライブのしやすさが保たれた上で限界まで研ぎ澄まされたセッティングでした。しかし、なぜか自分たちはスピードがなく、アタック中に加速しませんでした。結果は予選5番手。このコースは時に不可解なものとなりますね。 

David Salters
David Salters -
President, HRC US
チームと英雄的ドライバーたちに本当に感謝したいです。空を飛ぶような速度でマシンを操る彼らの勇気と技術には毎年魅了されています。HRCの一人ひとりが共有するレーシングDNAを誇りに思い、彼らのチームワークに感謝します。なによりも、HRC USのチーム全員が、決してあきらめずに昨年からの劇的な改善を果たしたその献身的なコミットメントに対して誇りに思います。これぞHondaのチャレンジングスピリットです。これは私が長年のレース経験で見た中で最大のオフシーズンの変革の一つです。本当によくやってくれました。 


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