インディアナポリス・グランプリでパロウがシーズン4勝目。Hondaは開幕5連勝
5月10日(土)、インディカー・シリーズ第5戦がインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで開催され、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が2戦連続となるポール・トゥ・ウインを飾り、早くもシーズン4勝目を挙げました。

快晴で気温が27℃まで上がった初夏を感じさせる天候の下、レースはスタート。2番手スタートのグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が1周目のターン1進入でトップに立ち、ポールポジションだったパロウは2番手に後退。全長2.439マイルに14のコーナーが配されたコースで、彼ら2人による緊迫したトップ争いが展開されました。
全85周のレースの最初の3分の2は、レイホールが力強い走りでトップを保ち、パロウが逆転のチャンスを辛抱強く待つ状態が続いていましたが、3回目のピットストップが近づいたころに動きがありました。レイホールのペースがやや下がり、そこをチャンスととらえたパロウが58周目のターン1でパスを仕かけます。ここではレイホールがパロウを抑えますが、ターン7まで続いた攻撃により、ついにパロウがトップを奪還しました。
レースをリードする立場になると、パロウは一気に後続との差を広げていきます。しかし70周目に1台のマシンがコースサイドにストップしてフルコースコーションが出され、10秒あったパロウのリードはいったん消滅。72周目に切られたリスタートで無事にリーダーの座を守り、そこからの14周で2位に5秒以上の差をつけて優勝しました。この勝利は今シーズン4勝目、2戦連続のポール・トゥ・ウインであり、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースでの3連勝、そして自身の通算15勝目となりました。
パロウのチームメートのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は予選16番手から5位まで大きく順位を上げてゴールし、レイホールは最後のピットストップに時間がかかったこともあって6位フィニッシュ。予選15番手だったマーカス・アームストロング(Meyer Shank Racing)は追い上げて7位、第3戦ロングビーチのウイナーであるカイル・カークウッド(Andretti Global)は予選21番手から8位フィニッシュを達成しています。予選24番手だったリナス・ヴィーケイ(Dale Coyne Racing)は9位までポジションを大幅アップしてチェッカーを受けました。フェリックス・ローゼンクヴィスト(Meyer Shank Racing)は予選12番手から10位フィニッシュ。合計7人のHondaドライバーがトップ10に入り、ルーキーのルイ・フォスター(Rahal Letterman Lanigan Racing)もキャリアベストの予選3番手から11位でゴールしました。
開幕5レースで4勝し、ロングビーチでの第3戦では2位フィニッシュしているパロウ。シリーズ17戦中の5戦を終えた時点で、総合ランキング2番手に97点の大差をつけ、3年連続4回目のチャンピオン獲得に向けて快走しています。
Hondaは開幕5連勝となり、マニュファクチャラーポイントではライバルに93点差をつけています。5月13日(火)には第109回インディアナポリス500マイルのプラクティスが始まりますが、Hondaチーム、そしてHondaドライバーたちは大きな勢いを携えてシリーズ最大のレースに臨みます。

ナンバーワン! 超ハッピーです。今シーズンは最高のスタートを切ることができています。開幕からの5レースで4勝を挙げ、今のようなポジションにいられるとは考えてもいませんでした。すばらしいチームのおかげです。Chip Ganassi Racingのチームメート、そしてHondaとHRCが私を背後から支えてくれています。マシンに乗り込んでしまえば本当に速くて、とても競争力があるのです。2週間後、またこのビクトリーレーンに戻ってくることができたらと、今から次のレースが待ちきれない気持ちです。
ナンバーワン! 超ハッピーです。今シーズンは最高のスタートを切ることができています。開幕からの5レースで4勝を挙げ、今のようなポジションにいられるとは考えてもいませんでした。すばらしいチームのおかげです。Chip Ganassi Racingのチームメート、そしてHondaとHRCが私を背後から支えてくれています。マシンに乗り込んでしまえば本当に速くて、とても競争力があるのです。2週間後、またこのビクトリーレーンに戻ってくることができたらと、今から次のレースが待ちきれない気持ちです。

とても厳しいレースでした。タイヤの性能からも、マシンが重くなっている点からも、今のインディカーのレースでは目の前を走るマシンに接近したまま走り続けるのが難しくなっています。私たちはライバル勢が少しずつ遅れていく中で、確実に上位とのタイム差を縮められました。Hondaエンジンの燃費性能のおかげで、ピットに入るタイミングの自由度を広げることができ、戦略的にタイヤの性能を活かすことができました。楽しい一日でした。しかし、結果は5位。今回よりも10個以上スタートポジションを上げて、優勝を懸けたレースを戦いたかったです。
とても厳しいレースでした。タイヤの性能からも、マシンが重くなっている点からも、今のインディカーのレースでは目の前を走るマシンに接近したまま走り続けるのが難しくなっています。私たちはライバル勢が少しずつ遅れていく中で、確実に上位とのタイム差を縮められました。Hondaエンジンの燃費性能のおかげで、ピットに入るタイミングの自由度を広げることができ、戦略的にタイヤの性能を活かすことができました。楽しい一日でした。しかし、結果は5位。今回よりも10個以上スタートポジションを上げて、優勝を懸けたレースを戦いたかったです。



